歳月のはしご (文春文庫 タ 9-4)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (543ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167527839

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は40歳にして3人の子育てをほぼ終え人生について考えている。15歳年上の夫や子供たち、姉妹、姑と人間関係などとりまく人間関係について考えさせられる。思いつきで家出をして気づく色々なこと、人生のリセットを試みて気づくこと。シンプルな日々の生活に満足しながらもやはり何か物足りないと気付いている。娘の結婚を控えて結末を迎えるが…

  • 2016.11 課題本

  • 主人公のウジウジした優柔不断さや、話が都合よく展開し過ぎることにげんなり。

  • 1位
    ジェーン・オースティン『エマ』以来の小説1位!主人公のディーリアが喜べば私も喜び、うろたえれば私もうろたえる。私はディーリアになりきり、自分と違う人生を生きていました。主人公は最後にある決断を下すのですが、それでよかったのかどうか読み終えても心が乱れました。理想的な小説の読み方をしたと思っています。私は幸せでした。

  • 40歳主婦の家出小説です。

    ディーリアは皆から頼りにされる夫や自分の手を離れていく子供らに囲まれ不自由なく暮らしていたが、心の中で一つの疑念が広がっていた-私はお飾りに過ぎないのか?-。

    ふとした成り行きで家出し新しい生活を築いていく中で描かれるのは、私は生きている、という実感であり、私の人生の主人公は私だ!、という叫びです。

    自分は未婚男性ですが、巧みな心理描写から鮮明に浮かび上がる人物像にぐいぐいと引き込まれ一気に読了しました。将来、妻に逃げられない為の予防薬としても読めます(笑)

  • もうアン・タイラーはおれの教科書だな。主人公が中年女性だからダメかもと思いながらも読み終えたらバイブルになっていたという。なんかいろいろ反省した。いろいろごめんなさい。っていうか、褒めすぎとか盛り上がりすぎなとか言われそうなのは分かっているけど、それでもそういうリアクションを取るしかないくらい好きなんだ。特にこの作品は小説の完成度に関してはここまでに読んだ3冊の中で一番。この人、うますぎて悶える。なんでこれ売れないんだろう?チョー面白いんですけど。マジすごいんですけど。若いとわかんない小説って言っている人がいて、それは分かるけど、でもこれにはまるってのは若いせいのような気もするし。よく分からない。

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