陰陽師 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4155
レビュー : 446
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528010

作品紹介・あらすじ

平安時代。闇が闇として残り、人も、鬼も、もののけも、同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた。安倍清明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼などの妖しのもの相手に、親友の源博雅と力を合わせこの世ならぬ不可思議な難事件にいどみ、あざやかに解決する。

感想・レビュー・書評

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  • ドラマなどでは観たことがあったけど、本を読むのは初めてでした。闇が闇として残っていた時代。人も、鬼も、もののけも、同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた時代。運命とか霊魂とか鬼とか、そういうもののことに深く通じていて、そのようなあやかしを支配する技術を持っている人―陰陽師である。
    陰陽師、安倍晴明のことを、友人である源博雅の視点で語られている。
    鬼が出てきたり、式神が出てきたり…深い闇の中、厳かな空気をまとった不思議な世界にどっぷりと浸って読み進めました。少し怖いけど、見てみたい世界です。

  • 大好きなシリーズ。
    手持ちの本で1番読んでいるのはこのシリーズだと思う。
    文体も、空気感も、言葉のやり取りも、全部たまらない。静かで、ゆったりと、間が素晴らしい。

  • 人とこの世ならざる存在が交差すると、痛ましく哀しい事件が付き物だが、相棒との会話が楽しく面白い。余白から想像をかき立てられる。
    怖い話は苦手だけどそういうタイプの小説ではなくて内心ホッとした。
    軽い感じで出てきたのに危険なところに連れてこられてて、博雅ちょっとは怒ってもいいぞ。という場面が何度もあって、和むいいコンビだな〜と思った。

  • どうして今まで読まなかったのか?!
    と思う程面白いです。
    野村萬斎と羽生結弦のイメージが強すぎて敬遠してたようで、勿体ない。
    こんなに長い間シリーズとして読まれているには、やっぱり理由がありますね。
    安倍晴明の飄々とした感じと源博雅との掛け合いが、テンポよく飽きない。

    玄象といふ琵琶鬼のために盗ららるること
    梔子の女
    黒川主

    鬼のみちゆき
    白比丘尼

    タイトルを見れば謎は分かる、と言うか謎解きが主題では無いのでそれは良いのである。
    不思議な世界観を楽しんで欲しい。
    黒川主と白比丘尼が特にお気に入りです。

  • 「在るということが一番の不思議だぞ」という話の流れがいっとうに好きだ。人には意識があって、丹精込めて何かを作りあげたそれを大事に思えばそこに何かが宿っても不思議ではないであろうし、そうしたらほとけさまあたりは、そりゃあ時を越えて幾許の人に拝まれているのだから何かしらは、と思い馳せる。無い、とは言えないからこそ、在るということが不思議で。ただそこに、在る。ということが。偶然出会った人がいまだに目の前にいることも、偶然、そこに石ころがあることすら。何が必然で、何が偶然か、なんて、そこに意味を含ませてゆくのは結局、人なのだな、と。「白い闇だ」という表現にはっとした。どこまでも深く、積もる。切ない闇だ。

  • 今までちょっと敬遠をしていたのですが、
    想像していたような堅苦しさがなく、読みやすかったです。
    気軽に平安時代の闇の中へすべりこめるような感覚が好きです。

  • 時代物は苦手意識があったけど、これは全くそんなことなくて、超面白かった。
    ざっくり言うと、イケメン陰陽師と朴訥な武士がタッグを組んで怪事件を解決していく話(言い方雑すぎ)
    強いて言うなら呪の話が最後まで自分にとっては理解が難しかったけど、エンタメとしてかなり面白かった!安倍晴明、実際はどんな人だったのか気になる。

    個人的に、ふたりが現場に行く前に「ゆこう」「ゆこう」って言い合うの好きでした。あとくちなしの話がちょっとお茶目で好き。

  • ゆこうゆこう、そういうことになった。謎のテンポ。気になる…。時代も場所も違うけどシャーロックホームズみたいな感じする。ご飯食べる→ゆこうゆこう→晴明の言う通りʕ•ᴥ•ʔって言う毎度のサイクルなのにそれが何となく可愛らしくて面白かった。次も読むの楽しみ。

  • 文体が独特。サクサク読めた

  • ものすごく読みやすかった。文量も少なく表現も簡潔。テンポがいい。
    風景の描写が綺麗で好き。

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著者プロフィール

1951年生まれ。代表作に「陰陽師」シリーズ、「キマイラ」シリーズほか。『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞など受賞歴多数。2017年菊池寛賞、18年紫綬褒章。

「2021年 『花歌舞伎徒然草 はなのかぶきよもやまばなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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