陰陽師 (文春文庫 ゆ 2-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 5174
感想 : 510
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528010

作品紹介・あらすじ

平安時代。闇が闇として残り、人も、鬼も、もののけも、同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた。安倍清明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼などの妖しのもの相手に、親友の源博雅と力を合わせこの世ならぬ不可思議な難事件にいどみ、あざやかに解決する。

感想・レビュー・書評

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  • 陰陽師というタイトルからよくわからん呪文を唱えながら、悪霊と闘う物語を予想していましたが、良い意味で裏切られました。

    面白かった。
    主人公の安倍晴明と友人の源博雅の掛け合いと季節を感じさせる晴明宅の庭の風情や博雅を出迎える仕掛けがなんとも心地よい。

    短編集ですが、それぞれの物語に味わいがあってあっという間に読んでしまった。

    ストーリーは全然違いますが、「家守奇譚」を思い出しました。

    そういえばこの作品も京都が舞台ですねぇ。京都に行きたくなっちゃった!オススメです♪

  • 「ゆこう」「ゆこう」 そういうことになった。
    たくさんの人がレビューに書かれていた独特のテンポ、どっぷりハマりました。
    嫋。嫋。琵琶の音色、このような表現も有るのですね。見事としか言えないです。
    平安の情景に、羨ましく思える関係性の二人が、それぞれ鮮やかに描かれています。
    二人とも「よい漢だな」。

  • 妖、鬼、人ではない物、色々な表現がありダーク?ファンタジーの世界。個人的に大好きな要素をしっかり踏まえ気になっていたが読む機会がなかった、最近これも好きであった「鬼人幻燈抄」のシリーズも終焉を迎えよいタイミングで手に取る事ができた。昔、心躍らせ読んだ荒俣宏氏の帝都物語に登場する「安倍晴明」、映画化もされ妙に懐かしく最近では「呪術廻戦」にも名前の出てくる陰陽師、著書でも独特の雰囲気と重過ぎない描写は好感が持てた、シリーズとしても興味のある題名が続いており、今後もこの不思議な世界を読んでいきたい。

  • このシリーズは読んだことがなかったが想像していたのと違った。とはいえ探偵モノをベースに過去の文献と絡めて書き上げたのだとおもうが、テンポが良くて読みやすい。あとがきで長編も書きたいと書いていたが、あるのか知らないが長編も読んでみたい。

  • ドラマなどでは観たことがあったけど、本を読むのは初めてでした。闇が闇として残っていた時代。人も、鬼も、もののけも、同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた時代。運命とか霊魂とか鬼とか、そういうもののことに深く通じていて、そのようなあやかしを支配する技術を持っている人―陰陽師である。
    陰陽師、安倍晴明のことを、友人である源博雅の視点で語られている。
    鬼が出てきたり、式神が出てきたり…深い闇の中、厳かな空気をまとった不思議な世界にどっぷりと浸って読み進めました。少し怖いけど、見てみたい世界です。

  • 陰陽師=安倍晴明。
    野村萬斎様の顔を浮かべながら一気に読み終えました。
    下手な怪奇小説なんかより遥かに面白い!
    晴明様が次々と妖怪を退治する。でもただ退治するだけでなく退治される側の思いも浮き彫りにしてくれる。鬼になったのはそれなりの理由が…哀しい思いが…
    大変面白かった。

  • 文章も登場人物も取っ付きやすくて読みやすい
    世界観も独特で没入感がある
    それでいて一話一話楽しめるのでお手軽

  • 大好きなシリーズ。
    手持ちの本で1番読んでいるのはこのシリーズだと思う。
    文体も、空気感も、言葉のやり取りも、全部たまらない。静かで、ゆったりと、間が素晴らしい。

  • ゆこうゆこう、そういうことになった。謎のテンポ。気になる…。時代も場所も違うけどシャーロックホームズみたいな感じする。ご飯食べる→ゆこうゆこう→晴明の言う通りʕ•ᴥ•ʔって言う毎度のサイクルなのにそれが何となく可愛らしくて面白かった。次も読むの楽しみ。

  • 「在るということが一番の不思議だぞ」という話の流れがいっとうに好きだ。人には意識があって、丹精込めて何かを作りあげたそれを大事に思えばそこに何かが宿っても不思議ではないであろうし、そうしたらほとけさまあたりは、そりゃあ時を越えて幾許の人に拝まれているのだから何かしらは、と思い馳せる。無い、とは言えないからこそ、在るということが不思議で。ただそこに、在る。ということが。偶然出会った人がいまだに目の前にいることも、偶然、そこに石ころがあることすら。何が必然で、何が偶然か、なんて、そこに意味を含ませてゆくのは結局、人なのだな、と。「白い闇だ」という表現にはっとした。どこまでも深く、積もる。切ない闇だ。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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