陰陽師 (文春文庫 ゆ 2-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.81
  • (548)
  • (560)
  • (842)
  • (36)
  • (6)
本棚登録 : 5090
感想 : 498
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528010

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 安倍晴明と源博雅の日常。
    今日も静かに鬱蒼としげる庭を眺め、
    酒と肴を酌み交わしながら、
    新たな「呪」を覗いては
    もとある姿へ解くのであった。

    依頼があり、謎を解明する。
    淡々と進む物語で、文面もそれほど混雑はせず、
    するりと読んでいける作品。
    自然描写や、ひっそりと静けさのある雰囲気は、
    特に特徴的で"陰陽師"の作品に似合うなぁと
    常々感じながら読了した。

    続編あり、また原作として映画化するとの事で、
    ひとまずこの後は映画『陰陽師0』を
    観てみようかなと考えている!








  • アニメから関心を持って原作へ。元々のエピソードをアニメではどう変えているのかも興味深かった。晴明のところに博雅が頼みごとを持ってやってくるところから始まり、二人で様々な怪異などに出会うことになる話が多い。連作短編のような形式で、単調に感じるところもあるが、陰陽師の世界観を楽しめる。

  • 妖、鬼、人ではない物、色々な表現がありダーク?ファンタジーの世界。個人的に大好きな要素をしっかり踏まえ気になっていたが読む機会がなかった、最近これも好きであった「鬼人幻燈抄」のシリーズも終焉を迎えよいタイミングで手に取る事ができた。昔、心躍らせ読んだ荒俣宏氏の帝都物語に登場する「安倍晴明」、映画化もされ妙に懐かしく最近では「呪術廻戦」にも名前の出てくる陰陽師、著書でも独特の雰囲気と重過ぎない描写は好感が持てた、シリーズとしても興味のある題名が続いており、今後もこの不思議な世界を読んでいきたい。

  • 素直な博雅と、賢く掴みどころのない清明との会話が良い。傍観していて、面白い。

  • 本当にジャパニーズシャーロックホームズ。色んな怪異との交わり、晴明と博雅のコンビは素敵でした。博雅の純粋な漢らしさ、複雑なことを考えられないあの性格がちょっと可愛い。

  • 源氏物語から平安時代に興味を持って手に取る。ストーリーは思っていたよりライト。まだ、夜が漆黒の時代には、人々の恐るものが多かったのだろう。

  • 古い作品だけど面白い。博雅の善良さと、晴明と博雅の掛け合いがいい。

  • 人とこの世ならざる存在が交差すると、痛ましく哀しい事件が付き物だが、相棒との会話が楽しく面白い。余白から想像をかき立てられる。
    怖い話は苦手だけどそういうタイプの小説ではなくて内心ホッとした。
    軽い感じで出てきたのに危険なところに連れてこられてて、博雅ちょっとは怒ってもいいぞ。という場面が何度もあって、和むいいコンビだな〜と思った。

  • 文体が独特。サクサク読めた

  • ずっと読もう読もうと思いながらねかせていたものをようやく読んだ。古典の物語を読んでいるようで、古めかしいような、でも文体の加減か、新しくも感じる。安倍晴明と源博雅のやりとりがいい。
    2019/9/7

著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夢枕獏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×