陰陽師 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.78
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本棚登録 : 3715
レビュー : 426
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528010

作品紹介・あらすじ

平安時代。闇が闇として残り、人も、鬼も、もののけも、同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた。安倍清明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼などの妖しのもの相手に、親友の源博雅と力を合わせこの世ならぬ不可思議な難事件にいどみ、あざやかに解決する。

感想・レビュー・書評

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  • 今までちょっと敬遠をしていたのですが、
    想像していたような堅苦しさがなく、読みやすかったです。
    気軽に平安時代の闇の中へすべりこめるような感覚が好きです。

  • 「在るということが一番の不思議だぞ」という話の流れがいっとうに好きだ。人には意識があって、丹精込めて何かを作りあげたそれを大事に思えばそこに何かが宿っても不思議ではないであろうし、そうしたらほとけさまあたりは、そりゃあ時を越えて幾許の人に拝まれているのだから何かしらは、と思い馳せる。無い、とは言えないからこそ、在るということが不思議で。ただそこに、在る。ということが。偶然出会った人がいまだに目の前にいることも、偶然、そこに石ころがあることすら。何が必然で、何が偶然か、なんて、そこに意味を含ませてゆくのは結局、人なのだな、と。「白い闇だ」という表現にはっとした。どこまでも深く、積もる。切ない闇だ。

  • ものすごく読みやすかった。文量も少なく表現も簡潔。テンポがいい。
    風景の描写が綺麗で好き。

  • 面白かったんだけどちょっと想像していたものと違ったかな。
    陰陽師そのものというより、もののけ?妖?そういった存在のほうが強く描かれていて、安倍晴明や平安時代のことはあまり学べませんでした。残念。

    でも物語としては普通に面白かったし、なにより晴明と博雅がとてもよかったので、気が向いたらまた続編も読もうと思います。

  • 大好きな話ではあるけれど、実は小説を読んだ事がなかった。
    漫画の方は読んでたんだけどね。
    安倍晴明は実在した人であるからして、
    いくつかのエピソードを読んだ事はある。
    それでもやはり、獏さんの陰陽師が一番いい!
    安倍晴明と源博雅がいい。妖がいい。
    優しくて哀しくて、シットリと湿り気を帯びているのがいい。
    晴明と博雅の会話が特にいい。
    そして安倍晴明のイメージは映画の野村萬斎さんで固定されてます。

    • 九月猫さん
      もっこさん、こんばんは♪

      晴明サマ、大好きです(*´∇`*)

      >そして安倍晴明のイメージは映画の野村萬斎さんで固定
      わかります...
      もっこさん、こんばんは♪

      晴明サマ、大好きです(*´∇`*)

      >そして安倍晴明のイメージは映画の野村萬斎さんで固定
      わかります!!
      同じく萬斎さんで固定されてます(笑)

      岡野玲子さんの漫画は読んでないのですが、
      絵がキレイなので気になっています。
      原作に忠実な感じですか?

      安倍晴明の漫画といえば、
      岩崎陽子さんの「王都妖奇譚」はお読みになりました?
      こちらには、博雅ポジで藤原将之という親友が出てきます。
      もしまだでしたら、おススメです♪
      2013/05/20
  • 「いこう」「いこう」そういうことになった。
    安倍清明と友人博雅の二人のかけあいの様式美を中心に
    様々な変化怪異が繰り広げられます。
    一話読みきりなので、軽く読書を楽しみたい時に最適。

  • 村上天皇(在位:天慶9年(946年)-康保4年(967年))の
    時代あたりが背景でしょうか。
    壬生忠見の名前や、蝉丸なども登場します。
    薄ぼんやりと平安時代を感じつつ読むのが楽しいです。

    主人公格のふたり・安倍晴明と源博雅の描かれ方に、
    とても好印象を持ちます。

    『今昔物語集』などを下敷きに描かれているようで、
    読んでみたくなりました。

    文章の表現が、やわらかい色の生絹を纏うような雰囲気を持っていて、
    とても素敵です。

    掲載話
    「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」
    「梔子の女」
    「黒川主」
    「蟇」
    「鬼のみちゆき」
    「白比丘尼」

    メモ:
    安倍晴明921年-1005年、源博雅918-980年とされている(wikipedia)

  • 匂い立つ空気までもありありと感じられる文章に頭から爪先まで心酔しきってしまいました。短い、それでいて深い文章のひとつひとつから妖しい魅力が滔々と溢れて止まらない。陰陽師安倍晴明、そして友人の源博雅が折なすたおやかで美しい物語。
    遥か昔の平安の夜、こんな不思議な事件が本当にあったのではなかろうかとふと思いを馳せる。秋の夜長にオススメの小説です。

  • 昔に漫画を読んでいまして、
    何か読むものないかと図書館に行った時に、
    あーこれいつか読みたいと思ってたやつだと軽く手にしまして、

    おおはまり

    畜生、全巻かりときゃよかった…!!!!

    漫画のイメージが強すぎて、もれなく脳内で再生されます

    風景描写がうつくしい
    博雅も良き漢だ

    あなや

  • 情景描写が秀逸です。独特なオノマトペで、体験したことのないはずの異空間が、肌に感じるようにリアルに伝わってきました。「冷や冷やとした夜気」、「上弦の月のほそほそとした光」、「輪が、ほとほとと土や石を踏んでゆく音」などなど・・・。どうしてこんな表現ができるんだろう。天才ですよね、やっぱり。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どうしてこんな表現ができるんだろう。」
      ひょっとしたら向こうに居たのかも、、、あの時代にあった音のような気がします。。。
      「どうしてこんな表現ができるんだろう。」
      ひょっとしたら向こうに居たのかも、、、あの時代にあった音のような気がします。。。
      2013/02/08
  • 大好きな陰陽師シリーズの一作目。常に先を読んでる余裕綽々な清明さまの、一番の友人が博雅(天然)というところが良い。
    妖怪たちの妖しげな感じも好き。擬音語とかの表現も好きです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「擬音語とかの表現も好きです。」
      普段使わない擬音だから、あの頃の音を聞いてるみたいで、面白かったです!
      「擬音語とかの表現も好きです。」
      普段使わない擬音だから、あの頃の音を聞いてるみたいで、面白かったです!
      2013/01/29
  • 夢枕獏による陰陽師。
    さらっと読める本。
    短編集なので短時間でも読み易いです。


    酒を飲み交わしながらの
    安倍清明と源博雅のかけ合いが
    いい雰囲気を出しています。

    「ゆこう」
    「ゆこう」
    そういうことになった。     の件が好きです。

  • 映画「陰陽師」の野村萬斎にすっかり感化されながら読んだ為、人物画全て映画のキャストで脳内再現されたのは云うまでも無い。

    映画の後に初めて活字の「原作」に触れた訳だが…
    これはこれで、「言霊(名・呪術)」についての概念を明らかに、且つ面白く描かれて居る為、興味深いものではあった。
    何より夢枕獏独特の描写や世界観、色彩に恍惚として仕舞う。

    文章自体の面白さ其れ以上に、幻惑させるものがある一冊である。其れは言葉でもあり、情景でもあり、人物でもある。『陰陽道』が幻想で無く、至って現実的な観点から産まれる事を犇と想わされた。
    此の時代の斯様な文化は、興味深いと思う。

  • 陰陽師はどの話も面白いと思う。
    どこから読んでも楽しいし、飽きない。
    自分はやっぱり短編ものが好きらしい。

    主人公2人の掛け合いもまた◎

  • 「ゆこう」
    「ゆこう」
    そういうことになった。

  • 昔中学生の頃に借りて読んだきりなので、話の内容はほとんど忘れてしまっていた。

    毎回酒の肴が美味しそう。晴明と博雅が酒を酌み交わしながら会話する場面は、風情があっていい。

    歴史小説だけどスッキリとしていて、短編で読みやすい。

  • 「ゆこう」
    「ゆこう」
    そういうことになった。

    素晴らしきマンネリ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「素晴らしきマンネリ。 」
      調子がズレたような感じが、逆に素晴しく良かったように思うナ。。。
      「素晴らしきマンネリ。 」
      調子がズレたような感じが、逆に素晴しく良かったように思うナ。。。
      2013/06/21
  • ずっと読もう読もうと思いながらねかせていたものをようやく読んだ。古典の物語を読んでいるようで、古めかしいような、でも文体の加減か、新しくも感じる。安倍晴明と源博雅のやりとりがいい。
    2019/9/7

  • ファンタジーではあるのだが、著者の話術で惹き込まれる。オドロオドロしくもあり、また、晴明と相方ともいうべき博雅との掛け合いがおかしさをさそったり、友情もかいまみえたりと、一気読みしてしまった。
    一話一話の読みきりのはなしだが、次の巻も読んでみようかな、と思わせる。

  •  平安時代の陰陽師阿部清明を主人公にした物語。非常に独特な語り口調の小説で、好き嫌いは大いに分かれそう。初めて読んで知ったことだが、ライトノベル風で読みやすかった。長編かと思ったら、文庫本の中には数編の短編が並んでいて、それぞれに全く独立していた。じっくり読むのにはともかく、気軽に読むのには適当。

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著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2019年 『キマイラ20 曼陀羅変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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