陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1998年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167528041

みんなの感想まとめ

多彩な短編が織りなす物語の中で、陰陽師・安倍晴明と雅楽家・源博雅のコンビが織り成す独特の世界観が魅力を放っています。四季の移ろいを感じながら、平安時代の神社やお寺の情景が生き生きと描かれ、読者はその美...

感想・レビュー・書評

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  • 飛天ノ巻!
    短編7つ!

    こんな作品読むと、隠居したら、こんな生活してみたい気もする。
    四季を感じて、赴くままに生きる!
    こういう生き方って、今の世の中ではムリなんかもね…
    この作品を読んでると、そういうのに憧れるんやけど、実際はね…
    四季を感じるといっても、年がら年中、エアコン付けて、時期ハズレでも、美味しいもん食べれるし…
    まぁ、この作品読んでる最中ぐらいは、浸ります!
    今も残る神社やお寺の面影を平安京時代に心の中で変換させて!

    『天邪鬼』
    上賀茂神社だけで、イメージ膨らむ!
    やはり、仏像などには、魂宿るとかいうけど、彫る前にも、ちゃんとしたことしないといけないのね…

    『露と答へて』
     いつまでも夏の盛りだと思ってるうちに、いつの間にかその時期は過ぎて、人も虫も老いてしまう…

    ハァ…滲みる〜!

    『鬼小町』
    小町の過信が招いたこと。
    しかし、晴明にも、出来ぬ事があるとは!
    まぁ、当たり前か…

    などなど。


    しかし、陰陽師の呪などの技より、博雅の笛の音の方が、凄いのかも?

    「魔獣狩り」も、そうやけど、自身が、あとがき書いてくれるのが嬉しい!

    • ultraman719さん
      読んで下さい〜!
      パワースポットか…
      あんまり、行ってませんが、おすすめはどこですか?出来れば関西圏で!
      読んで下さい〜!
      パワースポットか…
      あんまり、行ってませんが、おすすめはどこですか?出来れば関西圏で!
      2024/09/09
    • yukimisakeさん
      パワースポットと言うより神社が好きなので。休みの時に普段行きにくい所行きたいなって。
      でも心身再生の土地と言われてるみたいです。
      そうそう、...
      パワースポットと言うより神社が好きなので。休みの時に普段行きにくい所行きたいなって。
      でも心身再生の土地と言われてるみたいです。
      そうそう、修練出来そうな山でした!
      天戸岩も行きたい!次は戸隠神社を狙ってます。
      2024/09/09
    • ultraman719さん
      神聖な場所で、脱いだらダメよ!w
      神聖な場所で、脱いだらダメよ!w
      2024/09/09
  • 17冊目『陰陽師 飛天ノ巻』(夢枕獏 著、1998年11月、文藝春秋)
    陰陽師・安倍晴明と雅楽家・源博雅のコンビが活躍する歴史怪奇小説の第二巻。
    もののあわれや情け、懸想、そして執心が主題となったエピソードが並び、中には事件そのものが狂言だったということも。ただの鬼退治ものに留まらない物語の拡がりを見せてくれる。
    主人公2人の掛け合いだけでなく、風雅な文章も本作の長所のひとつ。「鬼小町」という短編での桜吹雪の描写は驚くほどの情感に溢れている。

    〈晴明よ、よい風だ〉

  • 読書の楽しさ再確認!呪い、呪術最近ではよく聞く言葉、アニメ「呪術廻戦」や映画「陰陽師0」個人的には昔ハマって読んだ「帝都物語」、全てこれはこれで良し!著書においても伝わってくる時代背景や、その時代の文化、人の生業そして妖、不思議な出来事等、人間が抱く恐怖!この物語や世界観を読みたい時に楽しめばいい!だから「これはこれでいい!」読後の感想であった。しっかりとした物語,シリーズなので、他のミステリーや歴史物語、ヒューマンドラマやホラー、色んな小説を楽しんで気が向いた時に著者のお伽話のような世界に入りたい時に、次作を楽しむ!これが読書の楽しさの一つ再確認

  • 平成という時代と陰陽道に惹かれてこの作品を手に取る。安倍晴明と源博雅のコンビは小気味良い。話の端々に方位や占星の知識が入ってきて興味深い。

  • 陰陽師シリーズ2冊目。短編集。岡野玲子のマンガで既読のものと、マンガ化されていないエピソードが混在していました。改めてコミックのほうは独自の改変が結構あったことに原作読んで気づいたり。以下簡略に。

    「天邪鬼」
    コミックで既読。東寺の仏師が四天王の最後の1体を彫っているときに、踏まれている鬼が消え、同じころ、切られた檜の大木の切り株あたりによなよな童子姿の鬼が現れ通行人を苦しめる事件が起こる。むろん二つの事件は繋がり…

    「下衆法師」
    さまざまな外術を使う青猿法師のわざに興味を持ち教えを請うた絵師・寒水翁が、その師匠という老僧のところへ連れていかれるが明らかに怪しい。隠し持った小刀で斬りつけたところ、3日後に仕返しに来ると言われてしまう。寒水翁は博雅に相談、博雅は晴明に相談のいつもの流れ。晴明はお札で家を守り、けして扉を開けるなと博雅に伝えて、ある物を捜しにいくが…。終盤は扉を開けるな系の民話のようで、さんざん防御に成功しておきながら、最後に晴明の偽物にあっさり開けちゃう博雅(笑)

    「陀羅尼仙」
    ある僧が尊勝陀羅尼を唱えていると、それに惹かれて仙人になった元僧が夢枕に現れる。仙人は自在に空を飛べるが、なぜか飛べなくなり香を焚いても戻れないと言う。そこで呼ばれた晴明は、仙人の煩悩を見抜き…。

    「露と答へて」
    藤原兼家が、女の家に通う途次で百鬼夜行に合う。兼家に会いにいった博雅に、兼家の娘は、ある男が連れて逃げた女を鬼に喰われた話(実は在原業平の伊勢物語のエピソード)を聞かせる。博雅から兼家についた邪気を祓ってほしいと頼まれた晴明は、ある嘘を見抜き…。こちらもコミックで既読。タイトルは在原業平がこのエピソードの際に詠んだ歌から。

    「鬼小町」
    八瀬の古寺にいるある僧が、毎日お供え物をしてくる老婆に声をかけたところ、老婆は僧を誘惑してくる。老婆はまるで二重人格のように突然男の声で罵倒し、二つの人格は戦っているようだ。夜ごと老婆の訪問を拒絶していた僧は晴明に助けを求め…。オチを明かしてしまうと、なんとこの老婆は小野小町。彼女が若く美しかった頃に言い寄り、百夜通いの99夜で力尽き亡くなった深草の少将の怨念が彼女に憑き今も小町を苦しめているのだった。晴明にも救えず。

    「桃園の柱の穴より児の手の人を招くこと」
    源高明の桃薗邸で、柱から子供の手が招く怪異が起こり…。これもコミック化されてましたね。元ネタ今昔物語の小品。

    「源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと」
    これはコミックだと「源博雅 朱雀門の前に遊びて鬼の笛を得ること」のタイトルになっていたやつかな。博雅が魔物と笛を交換して「葉二」を手に入れるエピソードと、三条東堀川橋で橋を渡らせまい(さらに改修工事させまい)とする女の妖しが出現するエピソード。橋の下に棲む川の主の白蛇が出産を控えており、博雅の笛の音がその難産の苦痛を和らげるという良い話。

    改めてどれも博雅と晴明のコンビのやりとりが軽妙で面白い。史実に残る博雅について、最後の短編で作中で詳しく解説されているけれど、博雅ってホントに良い奴だったのだろうな。晴明がいつも博雅をよい漢だと褒めちぎる気持ちがわかる。

  • 読みやすかったです。
    「露と答へて」が好きでした。
    博雅の人柄が出てて可愛かったです。
    桃薗の話で子供の手握ってみたいと思ってしまいました。
    何も害がないこと前提ですが。

  • この巻で特に印象に残っているのは鬼小町。確か高校生の頃、古文の授業で小野小町のところへ通う最中に亡くなった深草少将のことが紹介され、「さぞ無念だったろう」と妙に感情移入してしまって以来、なんとなくずっと覚えていた。時代が違うそのエピソードが、こんな切なくやるせない話になるとは・・・。
    一方で、露と答へてのような素朴な話もあり、ますますバリエーションに富んでいる。
    前巻と比べて、晴明と博雅の性格や立ち位置の違いなどがはっきり描かれているように感じ、一層バディものとしての魅力も増したように思う。

  • 華やかな文化の陰で鬼の類いが跋扈する平安京を舞台に陰陽師・安倍晴明とその親友で管弦の名手である源博雅の活躍を描く短編。久々に読み返しましたが、短編冒頭に添えられる無造作ながら美しさを感じさせる庭の描写や酒を酌み交わす晴明と博雅のやり取りが良い。今回読んで印象に残ったのは「鬼小町」。死後も小町に執着し続け一体となった深草の少将と彼に囚われ成仏したいと願いながら生前のように求められたいという欲も完全には捨てきれずにいるように感じられる小町は離れがたい一対に成り果ている。晴明もほどけない因果。あまりにも哀しい。

  • 安倍晴明大好きマンがお送りします☺️
    今回も安倍晴明がめちゃくちゃ尊い

  • 博雅のキャラクターに癒される。まさに「好い漢である」

  • 友情萌え。

  • ダブルカバーをきっかけに手に取り、出会えて良かったと思える作品。
    1ページに対する文字数も少なく、非常に読みやすいです。
    今回印象に残った章は『鬼小町』で、こういう展開もあるのかと思いました。
    晴明と博雅のコンビの虜です。

  • お馴染みの今昔物語からみんな大好き伊勢物語まで。こういう書き方ができるのは良い作家だな、と思う。昔の面白い話を現代の読者にわかりやすく楽しめるように紹介する。それは作家が楽しく読んでいるからだし、紹介の仕方で発揮される想像力に有能さが伺える。

    日本文学の良いところ。太宰が紹介する吾妻鏡も綺麗だった。
    英語の文学は修辞法を重視する。その対比として日本文学が古い物語を語り直す、というのをお作法としてもいいと思う。

    なにはともあれファンタジー!冬だ!って感じ。今回もさわやかだし、仏教ネタが好きなので1巻よりもさらに面白く感じる。このまま1話完結の潔さを貫いてもらえる限り、このシリーズを愛せると思う。
    晴明の使う式神が花なのもロマンチックだ。

  • 2巻

  • やっぱり面白い安倍晴明と源博雅シリーズ第二段。この二人の「いい漢」ぶりはもちろん、彼ら二人の会話のテンポといつも同じように「そういうことになった」となる様子がいい。

  • ずっと読んでいられるヤツ

  • 陰陽師を読んでいると心象風景は常に暗いんだけど(夜が多いので)晴明と博雅のやりとりがシュールで夜の暗さを感じない明るさがあって面白いなと思う。
    あと幻想的な風景が浮かんでくる表現が好き。

    『夜露が草の葉先に凝って、月光を受け、星のように一面にきらきらと光っている』

  • ほとほとと牛車が進む。
    ぽんぽんと両手を打つ。
    牛が進めば、
    ぎい、
    と車軸が軋む。

    擬音語と間の取り方がとても心地良い。ひらがなで書かれている所為か、ゆっくりした時の流れのようなものまで感じられる気がする。

    晴明が全部解決してしまうのも魅力的ですが、彼にもどうにもできないことがある。人智を超えたモノの領域には、叶わないこともある。だからこそ彼らがどう対峙するのか、今後も楽しみです。

    余談:源博雅が創作キャラじゃなかったことを知った。びっくりです。

  • 安倍晴明と源博雅のやりとりから話が始まるのがいい。ただ、二人のやりとりが妙に親密に見えて戸惑う。ニヤニヤしながらページをめくっていたら、あっという間に最後まで読んでしまった。こんな読み方でいいのかどうか、自信がない。

    『陰陽師』を読むのはこれが初めてで、なじみのない古風な言葉の中をなんとなく雰囲気で読み進めることになった。シリーズを何冊も読んでいけば、もっと世界に浸れるのかもしれない。それでも、平安京の空気感があふれていて、とても良かった。

    『陀羅尼仙』が印象に残った。厳しい修行を積み、仙人になりかけたのに、最後は白拍子のもとで天に昇るという展開がおもしろい。こんな最期なら、誰だって悔いなくあの世へ行けるだろうな。

    それから、二度も「へのこを食いたい」と言った妖怪にはドン引きした。白子が好きな人間も、魚からすればこんなふうに思われているのかもしれないが。

  • 面白かった。今回も、晴明と博雅のコンビが最高でした。全部よかったですが、特に「露と答へて」が好き。みんな、博雅のことを信用してるんだろうなー、と思ってほっこり。ちょっと拗ねてる博雅にも、ほっこり。
    「鬼小町」も印象的でした。晴明にも、どうにもできないことがあるんだなぁ。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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