陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-4)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528041

作品紹介・あらすじ

「童子のあやかしが出没し、悪さを働いているようだな、博雅」「よし。では、ゆくか晴明よ」。われらが都を魔物から守れ。百鬼が群れる平安京の闇の果て、幻術、風水術、占星術を駆使し、難敵に立ち向う希代の陰陽師・安倍晴明、笛の名手・源博雅。名コンビの活躍、すがすがしくて、いと、おかし。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすかったです。
    「露と答へて」が好きでした。
    博雅の人柄が出てて可愛かったです。
    桃薗の話で子供の手握ってみたいと思ってしまいました。
    何も害がないこと前提ですが。

  • 安倍晴明大好きマンがお送りします☺️
    今回も安倍晴明がめちゃくちゃ尊い

  • 博雅のキャラクターに癒される。まさに「好い漢である」

  • 友情萌え。

  • 平安の闇の中で博雅の無骨な真っ直ぐさを眩しく思う。前作よりももっと。
    晴明の掴めぬ妖しさが見え隠れする度に、博雅の意図せぬ可愛いらしさを感じる。ホームズとワトソンを思わせる凸凹なコンビの姿は麻薬に似ている。もっと、もっと2人の活躍を知りたいと続きを求めてしまう。
    どこか仄暗い世界で、2人の何とも言えぬ信頼感には安堵感すら感じるのだ。
    そして、一冊を読み終えてまた続きを…と思いキリがない。

  • 平成という時代と陰陽道に惹かれてこの作品を手に取る。安倍晴明と源博雅のコンビは小気味良い。話の端々に方位や占星の知識が入ってきて興味深い。

  • 博雅の目線での花や月等の自然描写が柔らかく、風流です。
    そして博雅の人の好さが出ている巻だと思います。それを晴明に言われてもピンとこないところも人の好さが表れていて微笑ましく思います。
    『今昔物語』の話が出てきますが、似たような話はあっただろうなと思います。やるせない結末も博雅の優しい心持ちに救われるような気がします。

  • 陰陽師シリーズ第2巻。
    前作とは打って変わっておどろおどろしい雰囲気は少し抑えられています。
    夢枕獏さんが博雅の事を大好き!と言うのが伝わってきてとても微笑ましい。
    晴明、夢枕獏さん同様、読書のほとんどの方は源博雅の事が大好きでしょう。
    ホームズとワトソンの形式を取りながら、怪異と人の情を上手くまとめてお話にしてます。

    天邪鬼
    下衆法師
    陀羅尼山
    露と答へて
    鬼小町
    桃薗の柱の穴より児の手の招くこと
    源博雅堀川橋の妖の女と出会うこと

  • いつも通り幾度となく古典の授業で触れてきた説話たちが、散りばめられている。再読了。
    庭の描写が幾度となく繰り返されていく、この花が咲いて散り、季節が移りゆくことに、人の世を重ねてしまう描き方が、まるでほんとうに描こうとしている時代の書き物に似ているところがあって。欲を抱くというのはそれほど成仏しがたいことなのか?それはもはや人ではない気がするのだ、と訊く博雅に対して、「人は人でよいのだ」と応える、その優しさよ、と思う。
    人は独り、淋しく生まれついている、と前巻で述べた晴明の「対」にいるのが、博雅という男で、彼こそが晴明をかの有名な晴明たらしめるのかもしれない、とそんなことを思った。

  • 陰陽師シリーズ、弟にオススメしたところはまって色々話のネタにして来るので、私もまた読み返しています。
    これはシリーズ2作目。
    史料に基づく源博雅の出自が紹介されていたり、『伊勢物語』の一場面が出て来たりと、何度読んでも読み応えのある一冊だなと思います。
    個人的には「陀羅尼仙」と「桃薗の〜」がお気に入りです。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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