陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2287
レビュー : 149
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528041

感想・レビュー・書評

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  • 陰陽師シリーズ、弟にオススメしたところはまって色々話のネタにして来るので、私もまた読み返しています。
    これはシリーズ2作目。
    史料に基づく源博雅の出自が紹介されていたり、『伊勢物語』の一場面が出て来たりと、何度読んでも読み応えのある一冊だなと思います。
    個人的には「陀羅尼仙」と「桃薗の〜」がお気に入りです。

  • シリーズ第2弾。前巻に引きつづき、安倍晴明と源博雅のコンビが、平安京を舞台に奇妙な事件を解決にみちびいていく物語です。

    前巻もそうでしたが、陰陽師の安倍晴明を主人公にしているものの、過剰にオカルティックな雰囲気に偏るなく、比較的あっさりとした読後感の短編で構成されています。こういうライト・テイストの作品も嫌いではないのですが、もうすこし冒険してみてもいいのではないかという気持ちもあります。

  • 二巻目。

    『源氏物語』やら『今昔物語』、『伊勢物語』の芥川にも典拠があって、自分の知っている物語や和歌、人物が、晴明と博雅の二人によって彩られることが不思議に楽しい。
    ああ、そういう話として伝わっていったのかもしれない、なんて思わされてしまう。

    「鬼小町」は珍しく救えない話で、切ない。
    小野小町に取り憑き離してはくれない男と、成仏したいと言いながらも、本当のところでは美しさや情欲を求めていたい小町自身だから、救われなかったのだろうか。
    二人の声が一人から重なって聴こえるという描写が、浅ましく浮かび上がる。

    「源博雅堀川橋にて」では、序として博雅のキャラクター設定が語られる、変わった章(笑)
    晴明をして、自分の呪の対であるべき存在と言わしめる博雅。
    開けちゃダメって言われると、それはもうフラグでしかなくて、お約束で開けちゃう博雅。
    なくてはならない人物である。

  • 晴明の雑木林のような庭が季節の移り変わりを描写している。藤原兼家などまた有名な人物がちらほら顔を出し、どこまで本当かはわからないけど面白い。特に兼家が通っている女房は、もしかして、あの超有名な日記を書いた人かしら?と連想してしまう。

    全編を通して源博雅の人柄が忍ばれ、すっかり博雅様のファンになってしまった。

  • 清明と博雅の掛け合いがなんだかかわいい。
    博雅ってほんとよい人なんだろうなーと思う。

  • 「童子のあやかしが出没し、悪さを働いているようだな、博雅」「よし。では、ゆくか晴明よ」。われらが都を魔物から守れ。百鬼が群れる平安京の闇の果て、幻術、風水術、占星術を駆使し、難敵に立ち向う希代の陰陽師・安倍晴明、笛の名手・源博雅。名コンビの活躍、すがすがしくて、いと、おかし。

  • マンガと一緒で疲れているときに読むとほっとする。

  • 「鬼小町」が切ない。
    悲恋を彩る桜吹雪が、より読者を切なくさせる。

  • 晴明と博雅の「ゆこう」「ゆこう」や「飲もう」「飲もう」が気に入り始めた2冊目。本物の博雅に関する言い伝えが紹介されていて、興味深かった。

  • 舐めてかかってました。でも、いい意味で予想を裏切ってくれました。
    かなりおどろおどろしい描写もあり、ドキドキしながら読めました。
    晴明の力がすごいのか、短編集ゆえかあっさり解決(解決しないものもありましたが)し過ぎるのが、ちょっと残念だったかな^^;
    でも、短編集なので読みやすいです。お勧め!

著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2019年 『キマイラ20 曼陀羅変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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