陰陽師 夜光杯ノ巻 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.10
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本棚登録 : 1106
レビュー : 115
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528201

作品紹介・あらすじ

博雅のもとを夜な夜な訪れる異国の美しい女性。語れども声は聞こえず、哀しい眼で見つめ、翌朝には、残り香とともに消えるその女が気になった博雅は、晴明に相談する。晴明は、帝より博雅が賜ったという、吉備真備が唐より持ち帰った音のならぬ琵琶に興味を惹かれる。果たして女性の正体は?「月琴姫」など全九篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • なんだかどこかロマンティックなような、センチメンタルなような・・・今までの「陰陽師」ぽくなくて、個人的には好きでしたね。
    「月琴姫」博雅ついに人外までたらし込むの巻。めちゃ好き。
    「花占の女」珍しくぼかした終わり方。怖いけど、好きだ。
    「龍神祭」博雅の笛は神々まで泣かせる。
    「月突法師」小坊主たちをうっとり見つめる女童たちがなんか・・・かわいいなってなった・・・。
    「無呪」そういや絵本『こんとん』まだ読んでないな~~早く読みたい。これはちょっと切ない。
    「蚓喰法師」陰陽師にしては異彩を放ってるかも。
    「食客下郎」ついに獄卒まで出てきたぞ『陰陽師』シリーズ 。
    「魔鬼物小僧」泣いた・・・まさか『陰陽師』で泣かされるとは・・・。いや、健気な子どもネタなんてみんな泣くでしょ・・・。
    「浄蔵恋始末」こんなんみんな好きでしょ・・・。浄蔵殿のこういう人間らしいところが道満殿は苦手なのかもな。

  • 陰陽師シリーズは最初から順番に読んでいるわけではないので、この巻はシリーズを読み始めてすぐの頃に読んだのですが、清明と博雅の掛け合いが面白くて!
    他の巻も読んでみたいと思う切っ掛けとなった一冊です。
    中でも、「月琴姫」と「蚓喰法師」がお気に入りです♪
    そして、「浄蔵恋始末」は陰陽師シリーズの特設サイトで作家ご本人がベスト11に選んでいるだけはあって秀逸でした。

  • 2人の掛け合いが好き。怖いだけでなく、ロマンチックな最後の老法師の話が良い。

  • 清明と博雅のコンビが大好き
    そして清明ってツンデレだわ

    平安京のゆったりした時間の流れ
    季節の移り変わり、蟲の声、風の音、雨の音、月の光、華の香り
    どれをとっても描写がすばらしい

    妖怪モノも好きだけど、これは空気そのものが大好き

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「これは空気そのものが大好き」
      恐い話かと思っていたら、結構ユーモアもあって、独特のリズム感で素晴しいですね。。。
      「これは空気そのものが大好き」
      恐い話かと思っていたら、結構ユーモアもあって、独特のリズム感で素晴しいですね。。。
      2013/08/01
  • 今回、どれも良かった。博雅が大活躍ですね。

  • 2018.4.1(日)¥200(-2割引き)+税。
    2018.4.30(月)。

  • 好きなシリーズですが、
    今回は読後感のいい作品が多くありました。

  • 今回はちょっと多めの短編集。ほのかに縦軸は恋愛な感じ。ただただまっすぐで素直な博雅の言葉に清明が詰まるのがお楽しみ。映画の影響でいまだに野村萬斎と伊藤英明の顔がちらつきます。あ、博雅はどちらかというと岡野玲子のマンガの方が多いかも。
    今回のハイライトは本人の意図としないまでも琵琶を自分の式としてしまった博雅の純粋さにつきるかと。

  •  陰陽師シリーズの11作目です。今回は9本の物語が収録されています。博雅は妖にもモテるなぁと思いました。そしてなんとラストにあの浄蔵さまの色恋話が・・・。

     「月琴姫」。罪作りな博雅の話でした。なんと妖の上に国境まで越えてしまう博雅の魅力。悪気がないところがまたやっかいですね・・・。

     「花占の女」。ラストの絵面がめちゃ怖くてびっくりしました。でも、庭一面菊の花で埋めつくされた聞く屋敷で私も酒を飲んでみたいです。

     「龍神祭」。博雅の葉二の音色は神をも魅了する。ぜひ聴いてみたいです。

     「月突法師」。つくつくほうしってこういう感じを書くんですね。

     「無呪」。またしても博雅の葉二が騒動を生みます。とても悲しいですが、再び娘に会うことができてよかったのか・・・?

     「蚓喰法師」。なんともきれいなお話でしょうか。

     「食客下郎」。清明、鬼の立場も考慮する。でも取り違えですむものなのでしょうか・・・。

     「浄蔵恋始末」。あの浄蔵さまの恋物語。良い話でした・・・。

     「魔鬼物小僧」。鬼になっても真っ直ぐな小僧の姿にじんわりしました。

  • ふんわりした話が多くて良かった。

  • おどろおどろしい話が無い巻。益々好調。

  • 安倍清明と源博雅の物語が詰まった一冊。 一話目の「月琴姫」が一番のお気に入り。 実に源博雅らしいというか、全てを自然体で受け止めるからこそ起こったことだと感じた。 二人が濡れ縁で景色を楽しみながら、酒を飲む情景は実に美しい。 その時間だけは時が止まっているように感じる。

  • 安倍晴明が都の難題を解決していく短編集。

    今回も晴明が冴え、博雅が躍動する。

    ヒューマンドラマになっていて読み応え充分。期待に応えて余りある一冊。

  • 15

  • 博雅に愛を囁かれながら愛おしそうに弦を弾かれたりなんかした時には、そりゃあ阮咸の精である天竺の天女さまも惚れてしまうでしょうに。短編集は愛らしいお話からスタート。蝉丸や露子姫、道満とみんながそれぞれのお話に登場し、ラストは浄蔵様の恋物語。今回は『龍神祭』での博雅の葉二と蝉丸の琵琶の音にあわせて神々か踊る壮大な場面が一番のお気に入り。

  • 段々と型にはまってきた感はあるが、面白い。源博雅がワトソンに思えてきた。

  • 博雅のもとを夜な夜な訪れる異国の美しい女性。語れども声は聞こえず、哀しい眼で見つめ、翌朝には、残り香とともに消えるその女が気になった博雅は、晴明に相談する。晴明は、帝より博雅が賜ったという、吉備真備が唐より持ち帰った音のならぬ琵琶に興味を惹かれる。果たして女性の正体は?「月琴姫」など全九篇を収録。

  • こいつは良かった。前半の3つは女の人がらみで博雅の葉二三昧。ボクは葉二を吹く話が大好きだからな。
    で、終わりの二つ魔鬼物小僧の真念はとてもとても切ないし最後の淨蔵恋始末は絶品だった。あぁ、面白かった。

  • 夢枕獏がどんどん晴明みたいになっているのですね
    しかし鱗のところは鳥肌がたった
    鮮やかな絵のように神様が大きくなるところが思い浮かんだ
    博雅の腕が奇跡を呼ぶのだなあ
    心持ちのよい男のままでいてほしい

  • この本は全体的に好きは話ばかりだった。

    「月琴姫」
    沙羅と博雅に名付けられた琵琶の精の話。博雅…罪な男だな…。

    「花占の女」
    菊で花占をする女の話。書き方によってはおどろおどろしくなるだろうに、綺麗に切なく纏め上げている。さすがだなあと思う。

    「龍神祭」
    ここでもまた博雅が原因(笑)
    笛に魅入られた神々との交流を描く。この本の話はどれも好きだけど、この話が1、2を争うかな。

    「月突法師」
    枯れた松を切らないでくれと頼む法師の話。ツクツクボウシって7年地中に居るのか…知らなかった。

    「無呪」
    人の心を映す、古来の神の話。
    博雅の心の清らかさが浮き彫りになった話ともいえる。そんな博雅だからこそ、清明が惹かれるんだろうな。

    「蚓喰法師」
    水が欲しくなる病に次々と掛かっていく。その理由は――?
    最後のオチが大好き。この本の中で1、2を争う程好きな話の1つ。

    「食客下郎」
    どんどん体調が悪くなっていく磐島、その理由は地獄の鬼だった。
    地獄の鬼の顔も立てて事態の収束を図る清明があっぱれ。

    「魔鬼物小僧」
    延々と読経する幽霊の話。真実を知れば切ない話。

    「浄蔵恋始末」
    老僧の恋の話。こんな風に深く長い愛情って良いなあと思った。

  • 晴明と博雅の関係がキュンキュンです。なんでしょう!あの空気感。

  • 鬼が人をバリバリ喰らうようなお話がなく、今ひとつ物足りなく感じました。
    また、晴明と博雅の仲のよさはいいのですが、あまり過剰だと
    狙っているのかな…という感があり、正直読みづらいです。

  • 2010/1/25

  • 人はいずれ死ぬ。それが、生ある者の運命だ。
    お前もか?
    お前も死ぬのか、晴明ーー。

  • 短編の方が好き。
    こういうのも偉大なるマンネリって言うのかな。
    記憶に残るのは浄蔵様のお話。

  • 前作の瀧夜叉姫が、私の感覚的には
    残忍でついていけなかったため、
    次作品に当たるこちらを読むまで
    随分時間がかかった。

    本作はどの作品も読後感が良く、好き。
    晴明の季節感溢れる庭の描写が美しく、
    二人がその庭を眺めつつ、
    酒を飲む描写は相変わらずで、
    何かほっとさせる。

    しかし、博雅のとんでもなく高い
    楽器演奏スキルが発揮される話が
    増え、以前博雅は晴明の後ろに
    くっついて見物していたイメージが
    強かったが、今や晴明にとって
    助手というよりも相棒というべきか、
    本当にいなくてはならない片腕となった感じがする。

    露子姫や蘆谷道満、蝉丸法師などの
    レギュラーメンバーも健在で、
    各自得意分野で相変わらず活躍し、
    物語に彩りを添えている。

  • 食客下郎の最後よ...

  • 晴明様は博雅から口説かれるのに心の準備が必要だそうですー笑。

  • 夢枕獏 著「陰陽師 夜光杯ノ巻」を読みました。

     「陰陽師」シリーズの11弾。

     今回も安倍清明と親友源博雅が怪しい事件を解決していきます。

     清明の優れた陰陽の力と好漢博雅の温かい心で、苦しんでいる人々を次々と救っていきます。

     この二人の関係はずっと変わらず、それがまた安心して読む楽しさを与えてくれます。

     「陰陽師」シリーズ、まだまだ続きそうです。

     ぜひ、ライフワークとしてこれからも私たちに清明と博雅の世界を味わわせて欲しいと思います。

  • L 陰陽師 9作目

    博雅大活躍。博雅のひとの良さが更に表れた巻だった。
    浄蔵氏、なかなかやるな。将門話の話が一気に飛び、人間らしさ爆発。

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著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2019年 『キマイラ20 曼陀羅変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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