- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167528249
感想・レビュー・書評
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当初から出ていた蝉丸法師の過去が明らかに。
物悲しい気分になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっと前から新刊が出るたびに買わずにはいられないシリーズ。。。
相変わらず読みやすい!!
清明と博雅との
「ゆくか」
「む」
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
の掛け合いがたまらなく好き。。。 -
よくもわるくもいつもの陰陽師。安心して読めます。今回も面白かった。個人的には「器」が良かったです。
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殆どの本を、文庫に落ちてから(待機期間3年と言われている)買うので
某所で”今ごろ?”と突っ込まれもしましたが
今回も面白かった。
最初の頃は、ただ”奇譚”という感じだったエピソードが
どんどん透明感を増しているようで、いいですね。
今回、特にお気に入りは「霹靂神」 -
久々に読んだ気がする~。
他の夢枕作品にそろそろ手を出そうかなと思うのだが、
陰陽師は短編集っぽくもありそれしか読んでないので
手が出せずにいます。
そして、私の中ではいまだに博雅は伊藤英明なイメージだなと・・・。
あの天然なキャラクターに惹かれます。
また、映画とかにならないかなぁ。 -
なんだろう、四季の庭を眺めるように読む本、とでももうしましょうか。庭先でのふたりの語らいを聞きながら、お酒のんでるような、穏やかな空気を楽しむのが好きです。
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夢枕獏の『陰陽師』最新刊「天鼓ノ巻」!
通算で何巻目になるのだか・・・
今回の巻は第一巻を彷彿とさせるエピソードが盛り込まれていて、懐かしい感じがした。
安倍晴明(あべのせいめい)と、源博雅(みなもとのひろまさ)のふたりの掛け合いも、そのころのまま。
もちろん
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「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
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といういつもの下りも、幾度となく出てくる!
また、一巻にでてきた、”呪(しゅ)”と”名”についての解説も、形を変えて登場する。
↓
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(以下、安倍晴明の言葉のみ抜粋)
「たとえば、言葉というものは、心を盛るための器なのだ」
「桜と言う言葉もそうだな」
「桜という言葉があって初めて、あのように立つ樹の姿、ほころびかけた蕾、散りゆく花びら その、心に浮かべることのできる全ての桜の姿を、その言葉の中に盛ることができるのだ」
「ある意味では、この世の多くのもの、存在というものは、器であると言ってもよい。いや、正しく言えば、人が認知する全てのものが、器と、そして盛られるものとの関係に寄って成り立っていると言ってよい」
「桜の蕾を見て、おまえの心に立ちあらわれてくる多くの情がある。例えばそれを”愛しみ(かなしみ)”と名付けることによって、初めて、その心を”愛しみ”という言葉に盛ることができるのだ」
「哀しみであれ、悦びであれ、器に盛られて初めて、我々はこれを理解するのだ」
「源博雅というそんざいもまた、そう言う関係の中で、この世に在るのだ」
「おまえというその肉体もまた、源博雅というものを盛るための器ということだ」
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素敵すぎる!
今回は蝉丸のエピソードも深く描かれていて、サブキャラながらも、出現率高い。
「陰陽師」は、25周年記念として、秋(10月)には、2巻同時発売の企画があるらしい。
いままで出版された文庫本では
「陰陽師」(1991年2月)、「飛天ノ巻」(1998年11月)、「付喪神ノ巻」(2000年11月)、「生成り姫」(2003年7月)、「鳳凰ノ巻」(2002年10月)、「龍笛ノ巻」(2005年3月)、「太極ノ巻」(2006年3月)、「瀧夜叉姫(上)「瀧夜叉姫(下)」(2008年9月)「夜光杯ノ巻」(2009年12月)
↑これらが出されている。
これを機に、また、読み直してみるかな(読んでないものもあるし)! -
盲目の琵琶法師 蝉丸が登場。蝉丸の琵琶の音色に源博雅の笛が合わさる様は、音が目に見えるような感じがある。
いつものせりふで枠をはめ、違う話でも同じ雰囲気をかもし出している。 -
相変わらずいい味のある小説。
でも、話がいつもより地味かな。
以前の長編のインパクトが強くて、少し物足りなかったかな。 -
相変わらず読みやすくて、さくさく最後まで読めました。
内容は怖くもあり、しっとりでもあり、不思議に妖しくて、何とも言えない読後感が本を読んだ!という気分になるので、獏さんの本はやめられません。
毎回、晴明におちょくられ気味の博雅が可愛い。
「器」「ものまね博雅」「鏡童子」が面白かった。