陰陽師 醍醐ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-25)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528256

感想・レビュー・書評

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  • 晴明と博雅の友情が描かれるシーンにはいつも安心感を覚えます。博雅の活躍が目立つ回。

  • 安定のマンネリで、読むたびにいつでも晴明と博雅の二人と同時代にいるような気がします。
    端からこの二人の有様を見届けている感覚。
    まるで、蜜虫たちのような式神にでもなってしまったかのようです。

    マンネリという否定的な言葉が、褒め言葉になるという珍しい現象。

  • 「笛吹き童子」
    鬼とのやりとりも良いなぁ。
    自分で吹いている笛と、それをそのまま別のものが吹いているとして
    自分の笛の音だとわかるものなのかな。

    「はるかなるもろこしまでも」
    最期にいろいろなところを巡れて、いろいろなものを見ることができて
    新しい生き方をしている人に出逢えてよかったな

    「きがかり道人」
    月守りの人がしっかり月を先導してくれる
    そういう世界観に生きてみるのも楽しそうだな。

    「夜光杯の女」(やこうはいのひと)
    やり取りの中に無私感あっただろうか。

    「白蛇伝」
    そういう関係性もあるよな。世の中的な意味でうまく生きられないって
    大変だよな。そんなの関係なく楽しく生きられれば良いのに。

    「不言中納言」(いわずのちゅうなごん)
    前にもねずみが悪さをしていたような気がする。
    残った痕跡を調べられるところも同じ。
    北山は初めて出てきたな。

  • ムカデの話は気持ち悪かったけど、犬聖とか白蛇の話とかは好き。

  • 都のあちらこちらに楽しげに現れては、伽羅の匂いを残して消える不思議の女がいた。露子姫の前にも姿をみせたという話を晴明が耳にした翌日、蜘蛛の巣に妙なものがひっかかったと僧が訪ねてきた。早速、博雅と寺に赴き、蝶のようなそれを放した晴明が知ることとなった女の正体とは?「はるかなるもろこしまでも」他、全九編。

  • 2014.2.16読了
    笛吹き童子
    はるかなるもろこしまでも

  • 笛吹き童子
    はるかなるもろこしまでも
    百足小僧
    きがかり道人
    夜光杯の女
    いたがり坊主
    犬聖
    白蛇伝
    不言中納言

  • 変わらないということが、良いケースと、良くないケースとがあると思う。陰陽師では、変わらない二人の掛け合いの雰囲気をいつまでも楽しんでいたい。

  • 安倍晴明と源博雅
    晴明の屋敷の縁側から話が始まり、「ゆこう」「ゆこう」と連れだって、妖の怪異の元に赴く。
    形式の中に盛り込まれる、ゆったりとした雰囲気と濃密な夜、澄み渡る大気の中に清冽に響く博雅の笛の音と怪異を切り裂く晴明の術

    この雰囲気が好きというか、こんな雰囲気を実際に感じてみたい。

  • 夢枕獏の陰陽師 醍醐の巻を読みました。
    陰陽師シリーズの最新刊でした。
    陰陽師の安倍晴明と笛の名手源博雅が主人公の伝奇小説です。
    今回もマンネリ感はあるものの、面白く読みました。

著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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