風少女 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1993年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167531027

みんなの感想まとめ

父の死をきっかけに帰郷した大学生が、昔の同級生の事故死の真相を追い求める青春ミステリ。主人公の独特な言い回しや淡々とした語り口が印象的で、切ない雰囲気がクライマックスに向かうにつれて深まります。物語は...

感想・レビュー・書評

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  • 樋口有介の『風少女』は、実家の近くの本屋で、まず『ぼくと、ぼくらの夏』を買って読んで。
    それが面白くて、次の日にこれを買いに行ったような記憶がある。
    だから、★5つはあえて当時の評価にしている。
    今、読んでみての評価は★3つ。
    『ぼくと、ぼくらの夏』と比べちゃうと、ちょっとイマイチかな?って感じだ(^^ゞ


    『ぼくと、ぼくらの夏』と比べちゃうと、ちょっとイマイチかな?と書いておいてなんだけど、小説としての出来はこっちの方がいいと思う。
    確かに主人公の地元の友だちたち、あるいは死んだ川村麗子の東京での友だちとのエピソードが足りないことで、それらの登場人物が巧く生かされていないきらいはある。
    それでも、『ぼくと、ぼくらの夏』よりもプロの作家が書く小説としての安定感を感じるって言うのかな?
    変な言い方だけど、断然、お金払って読む小説っぽくなったように思う(^^ゞ

    ただ、この『風少女』は、ヒロインである川村千里が樋口有介の小説に出てくるヒロインにしては魅力がイマイチなんだよね。
    ていうか、川村千里の魅力がイマイチなのもありつつ、その姉である麗子と主人公の妹の桜子。さらに言うなら、主人公の姉、主人公の地元の女友だちの間でなんとなく埋没しちゃっているように感じるのだ。
    もっとも、昔読んだ時はそんなことは思わなかった気がするので。
    自分が年を取ったことで、川村千里のキャラにヒロイン性を感じなくなっただけなのかも(爆)


    ウィキペディアを見ると、この『風少女』は1990年1月に発売(デビュー作の『ぼくと、ぼくらの夏』は1988年7月)。
    そして、『彼女はたぶん魔法を使う』が1990年4月。『風の日にララバイ』が1990年10月発売とある。
    上記は本としての発売なので、実際は『ぼくと、ぼくらの夏』以降の3作品がどういう順番で書かれているかはわからないし、そもそも『風の日にララバイ』は読んでないが。
    ただ、『風少女』の次が『彼女はたぶん魔法を使う』だとすると、著者の作家としての成長にちょっと驚く(^^ゞ
    タイトルからして、1作目と2作目はどこからか借りてきた言葉を使っているのに大して、3作目では樋口有介ならではの言葉(表現)になっている。
    もちろん、小説そのものの出来について言うなら、人によって評価はまちまちだろう。
    でも、1作目よりは2作目。2作目よりは3作目と、著者の個性によるオリジナルの作風が出来上がっていく様は、なんだかちょっとエキサイティングだ(^^ゞ

  • 父の死で帰郷した大学生が,昔好きだった同級生の死を知り,真相を探る青春ミステリ。
    独特の周りくどい言い回しは健在。
    クライマックスに向かうあたりの切ない雰囲気が良い。

  • 樋口有介さんの本との出会いは初めて。
    主人公の斎木の言い回しが、高校時代は不良だった余韻かなぁ? なんか、いちいち言い回しが良い、好きだ!
    ストーリーも、淡々と進むのだが、最後は急に展開する。そして、また淡々と物語は終わる。そして、ほんの少しの恋愛があり、兎に角読んでいて面白かった!(^^)v

  • 再読。
    大学生の主人公が中学時代に憧れてた女子生徒の事故死の真相を追う青春ミステリ。
    デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」の設定と良く似て、皮肉屋の主人公と意地っ張りの女の子の取り合わせ。
    内容的には普通のミステリ。

  • 中学校時代のアイドルが死んだ。事故だと思われたその無様な死が信じられなかった「僕」は彼女の妹と共に調査を始めた。
    ミステリーのスリルよりも、時間の残酷さや寂しさを感じさせられます。

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著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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