- 文藝春秋 (2007年5月10日発売)
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感想 : 132件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167531058
みんなの感想まとめ
青春とミステリーが融合した物語が、夏の雰囲気を鮮やかに描き出しています。主人公の高校生が繰り広げる推理や洞察は、読者を惹きつけ、心地よい読書体験を提供します。デビュー作として高く評価されているこの作品...
感想・レビュー・書評
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夏に夏っぽい本を読むキャンペーン2026第5弾は、何年振りかの再読。
刑事の息子とヤクザの娘が、自殺したクラスメイトの死を不審に思い、事故の真相を探っていくひと夏の青春ミステリー。
主人公のウィットに富んだ会話も良いし、エキセントリックなヒロインが見せる恋心もいじらしい。主人公はちょっと村上春樹さんの『ノルウェイの森』の主人公に通じるなと思ったら解説でも同じようなことが書かれていました。
「わたしは男の子とキスなんかしたの、初めてだったのよ」
「おれは男の子とキスなんか、したこともない」
すごい切り返しだなー。吹いたよね。このあと引っ叩かれてたけど。(馬鹿な男)
とまあ、頭の切れる主人公なんですが、最近読んだ『サマー/タイム/トラベラー』の主人公みたいないやらしさがないのはどうしてか。
犯人の自白のあと、麻子さんとの後日談とか読みたい気もしなくはないのだけれども、二人はきっとうまくいきそうだから、まあいいか。
何度読んでも良いなと思う青春小説。またどこかの夏に読むやつです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルに夏と入ってる通り夏を感じ、夏に読みたい作品だった。青春を感じながら、ミステリーが進んでいくのはとても面白かった。主人公高校生にして推理や、洞察がすごいなと感じた。
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樋口有介のデビュー作。
1988年のサントリーミステリー大賞、読者賞受賞作。審査員であった故開高健氏に「コクとキレのある文体」として絶賛された。私が樋口有介さんのファンになった作品でもあります。
それ以降、30年ほど経ちますが今でも大ファンです。彼の作品は単行本で37作ほど出版されていますが、全て読みました。この作品は夏になると毎年読み返します。
輝いていた青春時代に自分を戻してくれる素敵な小説です。
是非皆さまご一読ください。<(_ _)>
※ちなみに彼の最新作「うしろから歩いてくる微笑」 は7月20日に発売になります。待ち遠しいです。 -
初めて読む作家。
夏は終わってしまったけれど、夏の作品が読みたくなって手に取りました。
一言で言うとかなり好みな文章。
ミステリーと謳ってはいるけれど、それ程ミステリ色が強いわけではなく、軽快な語り口調が読んでいて気持ち良かったです。
夏のあの気怠い感じが良く出ていて、うまいなぁと。
解説にも書いてあったけれど、古さを感じさせない一冊だと思います。
これは他の作品も読んでみなければ! -
高校生の夏。
暑い風、茹だるような、退屈で、騒がしくて。
会話が利いていて、殺人事件を扱っているけど、
どこかニヤリとする。
好きだなこの感じ。 -
なるほど、これは名作。
文庫解説で、全く古びていないと大矢博子が冒頭で
感嘆しているように、驚くほど古さを感じさせない。
ただ、ミステリーとしてはそれほど驚きや精緻さがあるわけではなく、
「夏の日の1993」のような90年代のJ-POP、
すなわち、ある種の時代を超越した青春・恋愛模様を
小説化したような空気感にこそ、
この作品の良さがあるように思う。 -
ディスコやら公衆電話やらが出てくるので昭和をテーマにして書かれた作品なのかと思っていたら、自分が生まれる前に書かれていたというのは衝撃だった。
軽めのミステリー+甘酸っぱい恋愛物語という感じで読みやすさはよかった。
サクサク読めるので、電車の中やスキマ時間に良い一冊。 -
ミステリーなのに、青春小説でもあり、甘酸っぱさを感じつつも謎解きも楽しめるお得感。 91年に発行された作品なので、作中で高校生がたばこは吸うしバイクも乗るし、スマホは無くて家電だし、時代を感じる部分もあるけど、軽快な会話でテンポが良く最後まで楽しかった。麻子はこれぞ元祖ツンデレですね!
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不思議な人間関係。詳細に関係性が書かれていないため、想像が膨らむ。頭の中でドラマのように映像が浮かび上がった。終わり方は好みによって分かれそう。
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おもしろかった。
少年少女が息をするように喫煙・飲酒し、女は子どもも大人もショートパンツを履き、ディスコぐらい誰だって行くし、アドレス帳を持っていないのはおかしい世界…
途中で一度、発行年を確認、2007年。まあいいかと読み進め、解説を読んで驚きました。発表されたのは私が生まれる何年も前だ!笑
それにしては全然古さを感じない文章で、とても読みやすいです。シニカルなジョークを交えたやりとりもおもしろい。
はじめは、なぜか美人な女に好かれまくる無気力系主人公に、なんやこいつ…と思っていましたが、まあハードボイルドならしかたない。最後の最後まで彼はハードボイルドだったし。 -
瑞々しい青春ミステリ……と思いきや、全編を通してどこか退廃的な空気が漂っている。理由の一つはキャラクターの行動にあり、未成年でありながら、当たり前のようにビールを飲んで煙草を吸っている描写があるのが非常に良かった。それは非行的な意味合いを持って書かれていなくて、本当に自然に描かれている。夏の茹だるような暑さ、陽炎のような儚さはその文体からもひしひしと感じ、読後感と相まって何とも言えない余韻を残している。やや掴み難いキャラクターや、話の重さと文体の軽さの噛み合わなさに少々戸惑うかもしれないが、それでも小説全体を通しての『夏』感は素晴らしかった。個人的には、女性キャラよりも、うだつの上がらない冴えない父親のキャラクターが素敵に思える。
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夏休みに同級生の女子生徒が自殺した,刑事の息子とヤクザの娘が事件を調べる青春ミステリ。
主人公の皮肉っぽいような,達観しきったかのような,センス良すぎる会話が最高。
ヒロインも今でいうツンデレな感じで可愛らしい。
親父さんもいいキャラしてる。
スマホとか,PCとかに頼らない,古き良き時代の王道青春ミステリ。
若いっていいなぁ。 -
まれに、本を読んでいる半ばで
「これは、名作に違いない」と実感することがある。
初めて乙一氏の長編を読んだときにもそう感じた。
そうなるともう、どんどん先を読みたくなるし、
「読み終わってしまうのが惜しい」気持ちもあるし、
非常にやきもきしながら至福の読書時間を過ごす(^ ^;
本作も、ストーリー半ばにして名作認定(^ ^
いやこれがデビュー作とは、伝説になる訳だ(^o^
一応は「ミステリ」にカテゴライズしたが、
何というか「青春小説」的な色合いが強い。
さらに、主人公の韜晦した言動は、
中々にハードボイルドでもある(^ ^
洒脱な会話と一筋縄では行かないキャラクター、
この魅力が全編を通して溢れ出ていて、
極端な話「謎解き」などは二の次だったりして(^ ^;
実際、途中で「あ、こいつ犯人」と分かったし(^ ^;
でも、謎解きは「ミステリ」の目玉ではあろうが、
「小説」の魅力は謎解きだけでなくても良いはず。
例え謎解きが70点でも、キャラと会話が120点なら
小説として高評価を与えることは全く正しい(^ ^
本書は、そういう性質の小説である...と思う(^ ^;
最後の最後、ヒロインが登場しないのは、
作者のダンディズムの現れなのだろうか。
「青春小説」としては、やはりロマンス的にも
ハッピーエンドを期待したかった気もするが(^ ^;
いや〜、とにかく楽しく読めました(^o^ -
刑事を父親に持つ高校生が同級生の女の子の自殺事件を追って行く。行先には、援助交際というか高校生の身体を弄ぶ大人が出てくる。構図は単純だけど、主人公の高校生と面倒くさい同級生の彼女の関係、会話が面白い。
サントリーミステリー大賞の読者賞を取ったのも頷ける。 -
爽やかな青春て感じが伝わってきてよかったです☆
ガッツリなミステリーを期待してる方はちょっと期待はずれかもしれませんが、このキラキラ感が好きでした♪
夏には必ず読み返したい1冊です! -
タイトル買いしてみた。その名の通り高校の夏のミステリー。84年あたり舞台と器用で頭のキレる主人公、会話のやり取りがおもしろく、サクサク。
著者プロフィール
樋口有介の作品
