窓の外は向日葵の畑 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2013年1月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167531096

作品紹介・あらすじ

今年でデビュー二十五年 原点に帰って書きあげた青春ミステリーの傑作



東京下町の松華学園、江戸文化研究会の部員が次々と失踪。青葉樹と元警官で作家志望の父親が事件を辿ると、そこには驚愕の事実が!

みんなの感想まとめ

青春ミステリーの傑作は、東京下町の松華学園を舞台に、部長の失踪事件を追う主人公と元刑事の父親の物語です。樋口作品特有のウィットに富んだ会話や、親子の力の抜けた雰囲気が魅力で、季節感豊かな描写が読者を引...

感想・レビュー・書評

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  • いかにも樋口作品という力が抜けた雰囲気の親子や、季節感の描写、凛々しい女性達といったところまでは良かったけれど、幽霊と事件の結末はいただけなかったな。
    物語の舞台が今住んでいる家の近所であり、情景を想像しながら読めたので甘めの評価にしておきます。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    真鍮色の光におおわれる夏。松華学園高校、江戸文化研究会の部長・高原明日奈が姿を消した。部員の「ぼく」は後輩の紅亜に叱咤され、無理やり事件にまき込まれる。元刑事の「親父」も美人教諭への下心から、やはり事件を追う。東京の下町を舞台にくり広げられる爽やかで可笑しくて、ちょっと切ない青春ミステリー。

    樋口有介さんはウィットに富んだ会話を盛り込んだ洒脱な展開が持ち味ですが、主人公が高校生にしては物言いがおっさんなのでしっくりこないのが残念。つまらなくないのですが褒め処よりも突っ込み所が目についてしまって・・・。幽霊になって出てくる幼馴染をもうちょっと上手く使って切なくすればもう一ランク上の話しにできたのではないかと。

  • 面白かった

  • デビュー25周年、原点に帰って書きあげた青春ミステリー。
    松華学園高校、江戸文化研究会の部長・高原明日奈が姿を消した。部員の「ぼく」は後輩の紅亜(くれあ)に叱咤され、無理やり事件にまき込まれる。元刑事の「親父」も美人教諭への下心から、やはり事件を追う。

    デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」を彷彿させる設定、というか、どの作品も同じように、シニカルな会話、男やもめの父、経済力のある別れた母、女性がすべからく美女で、なぜかモテる主人公。

    今回は、ちょっとしたサプライズがあり、ほろりとして、ラストはとても良かった。

  • 名作青春ミステリ「ぼくと、ぼくらの夏」のリブートともいえる本作。人情ミステリのようなとぼけた味わいがありつつも、どこか切ない青春ミステリの雰囲気も漂わせている。江戸文化研究会の部活の部長である金持ちで美人の先輩、おどおどしつつも主人公を振り回す頑固さとアクティブさを持った眼鏡美少女、そして顧問の若くて美人な女教師と、魅力的な属性のヒロインが多数詰め込まれている。しかし本書の見どころはそこではなく主人公の父親であろう。「ぼくと、ぼくらの夏」もそうだが、父と子の距離感の描き方が絶妙で、父権的な押し付けがましさをまるで感じない。ぼんやりしててもいざというときには頼りになる父親、という安易な書割ではなく、一個人の人格をしっかりと持っていて話にぐいぐい食い込んでいくのがポイントが高い。とぼけていながらも聡明な部分もある、実に魅力的な父親像を描いている。その父親の存在感は主人公やヒロインたちを食っているといっても過言ではない。一連の事件を父と子の視点を交代させながら解き明かしていく構図は面白く、早々に動機や関係性は明らかになるものの、真犯人は意外なキャラクターで文字通りころっと騙されてしまった。主人公は所謂「やれやれ」系であり、少し冷めていながらもしっかりものであるため、とぼけた父親との対比になっているのは良かった。加えて「ぼくと、ぼくらの夏」のようなモテキャラでもないため、語り部としてはこちらのほうが良いと思う。やや感情の動きが乏しく、よもやすれば鉄面皮の冷血漢に映るものの、最後の煙草とライターを川に投げ捨てるくだりの感情の振れ幅は抑えていただけあって、切なさは凄まじい。総じてミステリ的にも完成度は高く、リブート前の作品を上回ってはいるものの、やや小手先の感が否めない。また、幽霊のキャラクターである真夏という少女の存在が話の中でやや浮いているようにも思える。特にバックボーンが事件に絡むわけではなく、幽霊という体質が事件解決に活かされるわけでもない。主人公の感情弁の解放と、オチに申し訳程度に使われたものの、主人公ほどの愛着が湧かなかったのが痛い。装置になりきれない装置だったように思う。

  • 【今年でデビュー二十五年 原点に帰って書きあげた青春ミステリーの傑作】東京下町の松華学園、江戸文化研究会の部員が次々と失踪。青葉樹と元警官で作家志望の父親が事件を辿ると、そこには驚愕の事実が!

  • 「馬鹿につける薬」という変わった発毛剤を作って販売している、元刑事の父親と幼馴染を亡くして幽霊が見える主人公。学校の部活の美人部長が失踪した事件を追ううちに、成長して行く。最後に幽霊と別れるんだけど、ここが泣けた。この話も女の身体を弄ぶオヤジが出てくる構図は一緒。

  • 著者のデビュー作である名作「ぼくと、ぼくらの夏」を彷彿させる原点回帰のような作品。
    シニカルな会話や個性的な美女・美少女の登場、煙草と酒がこよなく愛され、ストーリーはほろ苦く切ない。読者の期待に応え、なおかつ本作では真夏という少女の存在が、物語の味を深めている。ラストシーンは、これまでの作品群の中でも秀逸である。

  • この夏を忘れない。まばゆい夏の午後、なぜ少女は
    姿を消したのか。あの名作「ぼくと、ぼくらの夏」を
    原点に描く、青春ミステリーの新たなる傑作。
    東京の下町を舞台にくり広げられる爽やかで可笑しく
    て、ちょっと切ない青春ミステリー。

    買ってはみたのものの長らく積読状態でした。樋口有介は好きな作家で、柚木草平シリーズであれば、間を置かずに読むのですが、イマイチ気が乗りませんでした。

    最近、本を読む気力が湧かなかったので、手にとってみたのですが、なかなか面白かったです。樋口作品は、ミステリー色が弱く、私的にはキャラクターの掛け合いの方が楽しみですが、本書ではその辺りも頑張っています。
    セルフパロディーの部分にはニヤリとさせられました。この親子の掛け合いもなかなか好きです。真夏さんはいささか消化不良でした。

  • 6月-8。3.5点。
    樋口さんらしい、軽快な台詞運びのミステリ。
    高校の部活の美人部長が、失踪。同時に男の副部長も。
    元刑事の父親が、顧問の先生の美しさに負け、独自に捜査。
    軽いタッチであっさり読める。まあ、こんなものでしょう。

  • まばゆい夏の午後、なぜ少女は姿を消したのかーー。
    東京の下町にある松華学園の江戸文化研究会の部長が失踪した。部員の青葉樹は無理やり事件に巻き込まれ、さらに元刑事の親父も美人顧問への下心から事件を追う。下町を舞台とした青春ミステリー。

  • 真鍮色の光におおわれる夏。松華学園高校、江戸文化研究会の部長・高原明日奈が姿を消した。部員の「ぼく」は後輩の紅亜に叱咤され、無理やり事件にまき込まれる。元刑事の「親父」も美人教諭への下心から、やはり事件を追う。東京の下町を舞台にくり広げられる爽やかで可笑しくて、ちょっと切ない青春ミステリー。

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著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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