本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167534011
作品紹介・あらすじ
BC級戦犯として処刑された男と甲子園を目指し投げ合った元巨人軍投手スタルヒンを描く表題作と「端島の女」の直木賞受賞作を含む作品集。「頭領と親友」「夜の運河」収録。(郷原宏)
みんなの感想まとめ
暗く重いテーマを抱えた短編集で、歴史とフィクションが巧みに交錯する作品が描かれています。特に「端島の女」では、主人公の健気さと絶望的な状況が印象的で、彼女が無人の軍艦島に向かう姿には、何かを決着させよ...
感想・レビュー・書評
-
端島の女が以前から気になっていた。
軍艦島に興味があったので...
何処を探しても見つからず、メルカリで購入。
個人的には期待通りの読み応えがあり、私の嗜好にマッチしていた。
物語のトーンは至って暗く、暗い中での暗い抑揚が幾つかあるが、主人公は健気で暗い未来に絶望を抱きながらも自己再生を掴もうとしている気配を感じた。
読み手によっては、人生の最期を故郷の軍艦島で終えようとしている風にも受け取れるが、私はそうは思えない。
何かの踏ん切り・決着を着けようと無人となった端島へ出向いたのだ、と解釈している。
物語の終わり方はとても物悲しく絶望的であるが、きっと彼女なら慎ましくも逞しく残りの人生を生きてくれると祈っている。
読書・本って、いいな、と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4篇がおさめられている。秋田県の話が2篇ある。昔、実際に起きた事柄や、存在する実際の地名でノンフィクションとフィクションの交ざった不思議な感覚で読めた。
-
直木賞受賞としては、凍れる瞳・端島の女の2篇とのことだが、他2篇も質の高い作品。
作者は実在の人物や事件をモチーフにし、丹念に調べた上での内容なので、特に凍れる瞳は実際の出来事のように迫るものであった。どれもテンポよく進むので、飽きることはない。個人的には、端島の女はもう少し深掘って先を描いて欲しかったか。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
西木正明の作品
本棚登録 :
感想 :
