遠い国からの殺人者 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1992年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167537029

作品紹介・あらすじ

「男の人が倒れている」一一〇番通報の女の声には妙ななまりがあった——。裁判を通じて明らかにされる経済大国の底辺に生きる女たちの真摯な姿。感動の直木賞受賞作。(石和鷹)

みんなの感想まとめ

経済大国の底辺に生きる女性たちの真摯な姿を描いた作品は、差別感情や選民意識に対する鋭い問題提起がなされており、読者に深い考察を促します。1992年という時代背景を持ちながらも、バブル期の日本社会の一端...

感想・レビュー・書評

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  • この時代感が。1992年でこんな感じだったのか、というのが驚きでもあるけど、 でもバブルの頃だし、こんなもんかもなぁ。そういう意味じゃ、事実かどうかはさておき、歴史小説としても興味深い。
    いやそんなごたくはさておき、日本に出稼ぎに来た若い女性がひどい目に遭って、というお涙頂戴というより、けっこう淡々と進むのが面白い。
    おまえ甘い話には裏があるんやで、という裁判官の言葉も正論な感じで趣深い。いや今の日本でも騙されるのがいっぱいいるし、そういうのっていつの時代も変わらんよね。

  • 直木賞、解説:石和鷹

  • 時間があれば。

  • 夢で終わらせるのも手だけれど
    よくしてもらったことは
    覚えていてほしいとおもったり
    したり

  • 197冊目。マンションの一室で男が何者かに刺殺されたが、その被疑者は国籍を偽り不法滞在する、元ストリッパーの女性だった。その裁判の行方は…。

    例に漏れず、予備知識を持たず、あらすじも読まずに読み始め、なんかこうドキュメンタリーくさく感じた。というのも、小説にしては展開が地味だし、犯人探しかと思いきや、あっという間に捕まるしで、一体どこを主軸にしたのかわかりにくい。

    また、章によって主体が女性だったり匿っている男性だったり弁護士だったりと、結構コロコロ変わり、「生い立ちはこうであった」→「実は出身国は全部嘘でした」みたいな、どこを信じたら良いのかわからないところも今ひとつ。

    結局のところ、フィリピン人の女性が日本で搾取され、「世間が悪いんや」みたいな話になるのかと思えば、最後の最後でまた違う話(その部分はどう読んでも小説)が出てきたりする。全体に散漫。

    直木賞をとった作品ということで、ドキュメンタリーではないのだろうけど、だったら搾取されてどんどんにっちもさっちもいかなくなる、つらい状況を書いてくれたほうが、なんぼか読みやすかったと思う。

    ついでに「○○はしかし、」が多すぎ。他のレビューにもあったがダイイングメッセージ「ジューゴー」は「人間の証明」のパクリね、なるほど。

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著者プロフィール

笹倉 明(ささくら・あきら)
作家・テーラワーダ僧
1948 年兵庫県生まれ。早稲田大学文学部卒。八九年『遠い国からの殺人者』で第百一回直木賞を受賞。以降、小説、随筆、ノンフィクション等、幅ひろい分野にさまざまな作品がある。
2006 年タイへ移住、首都バンコクに居を定めて十年後の2016 年チェンマイの古寺にて出家し、テーラワーダ仏教の修行僧(法名・アマロー)として現在に至る。
僧生活をつづった作品に、『出家への道 苦の果てに出逢ったタイ仏教』『ブッダのお弟子さん にっぽん哀楽遊行』『ブッダの海にて三千日』、近作に『老作家僧のチェンマイ托鉢百景』『老修行僧のにんげん界百夜』『老乞食僧の命を繋いで百想』(老僧シリーズ三部作〈論創社〉)等がある。本作品は2019年~25 年の長期にわたる執筆で、所属寺院の移籍など僧院暮らしにも変遷がある。

「2026年 『太平洋戦争両成敗論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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