美人の時代 (文春文庫 い-34-1)

  • 文藝春秋 (1995年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167538026

みんなの感想まとめ

本書は、著者が美人に対する愛情を軽妙なエッセイ形式で表現した作品です。さまざまな雑誌に発表されたエッセイをまとめており、読者は美人についての多角的な視点を楽しむことができます。昭和の懐かしい時代や、ミ...

感想・レビュー・書評

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  • 一気読み。ミスコンと容姿端麗はどうなった。野坂昭如がいた昭和の時代が懐かしい。おおマリリンモンローノーリターン。

  • さまざまな雑誌などに発表された、著者の美人にかんするエッセイをまとめた本です。

    著者は本書のほかに『美人論』(1995年、朝日文庫)を刊行していますが、そちらでは文化史的な博捜ぶりを発揮して日本の近代以降の歴史における「美人」を取り巻く諸言説を追いかけているのに対して、本書は著者自身の美人に対する愛好ぶりをさらしつつ、肩が凝らずに読める軽妙なエッセイ仕立てになっています。ただし「あとがき」には、「前著の『美人論』は、用心深い研究のせいか、反論をしてもらえなかった。それがさびしいのだ」と語りながら、フェミニズムからの批判を受けて立つ姿勢を見せており、なかなか一筋縄ではいかないようなひねくれっぷりを発揮しています。

  • 美人の時代

  • 自分の顔のサイズのまま8頭身を実現させようした場合、身長が203cmも必要だということが判明した(つまり顔のサイズが25cm。定規で実際の大きさを確かめてもらいたい。)というエピソードをもつ著者。それだけ美醜に対するこだわりが強かった井上章一の美人に対する切込みは鋭いことこの上ないのである。ナースが近代導入部当時から性的対象に見られていたという事実には唖然とした。ほかにも普段当たり前と思っていることをばっさばっさと切り込んでいく。その奥に見えるのは近代になって女性進出が進んだ社会の矛盾である。一見当たり前のことをさらっと涼しげに喝破していく著者の語り口はすごい。

    彼の美人論は全部好きである。私はどうも京大もしくはお茶女の教授が好きみたいだ。鷲田清一、土屋賢二、井上章一、福岡伸一、どなたもすてきな偏屈おじさんである。

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著者プロフィール

建築史家、風俗史研究者。国際日本文化研究センター所長。1955年、京都市生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。『つくられた桂離宮神話』でサントリー学芸賞、『南蛮幻想』で芸術選奨文部大臣賞、『京都ぎらい』で新書大賞2016を受賞。著書に『霊柩車の誕生』『美人論』『日本人とキリスト教』『阪神タイガースの正体』『パンツが見える。』『日本の醜さについて』『大阪的』『プロレスまみれ』『ふんどしニッポン』など多数。

「2023年 『海の向こうでニッポンは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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