天の刻 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2004年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167542023

みんなの感想まとめ

心地よさと深い思索が織り交ぜられた作品は、読者を物語の世界にスムーズに引き込み、心の奥深くに響く感覚をもたらします。著者の独特の語り口は、何度も読み返したくなる魅力を持っており、読者はその深さに耽るこ...

感想・レビュー・書評

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  • 小池真理子さんの小説は、読んでいてとても心地よく、癒される。所持する本をもっと絞って、何度も何度も読み返したいけど、好きすぎてなかなか絞れない作家さん。

  • 裏表紙の紹介文に少し緊張して読み始めたが、違和感なく物語に入り込み、深さに耽読、死生観も理解でき自分に驚きつつ読了
    でも若い頃の僕なら読めない本かも…R35理解出来るかな…

  • 短篇6話。解説 篠田節子。
    月を見に行く
    蝋燭亭
    天の刻
    襞のまどろみ
    落ちていく
    無心な果実

    R35, R40指定という話が解説にある。
    歳を取ったからわかる情景なのだろうか。
    死と恋愛に向き合う。
    日常生活と非日常の一部を叙述的に描写する。

    暗い。
    必ずしも後ろ向きでない。
    淡々としているのはよいかも。
    こういう感触の人も世の中にいるのだろう。
    勉強になりました。

    ps.
    三ヶ月後に二度目に読んだ時,筋を半分忘れていました。

  • ★購入済み★

  • 篠田節子の解説、最初から「……まさか小池真理子の読者にはいないだろう」までの文章が秀逸。

  • 作品全体に漂う生と死。人生への諦めと再生。そして色欲。
    私には早すぎたかな。登場人物たちの気持ちがいまいち理解できなかった。

  • 感情や性格、そして年齢的な意味でも枯れた人々による恋愛譚(恋愛未満も)6本。乾いた感じの描写と展開だなぁというのがまず湧き上がった感想だが、さすが解説の篠田節子さん。「どの作品からも死の匂いが"蠱惑的"に立ち上がってくる」。ああ、これ以上端的に本作の醸し出す雰囲気を表現できることなんて不可能。こう感じさせるくらい見事な一文ではありませんか。

  • すべての描写が素晴らしい。「天に刻」の心境に感服。ただ、さすがにこの本を勧められるような人はいないし、いても勧めはしない(できない)。自分がそうなったときに、自分に勧める感じかなあ。

  • 中年女性達を主人公にした短編集。若いとは言えなくなる時期には心、身体ともに変化し祖音変化に悩む時期だろう。その悩み、苦しむ女性の感情を表現した作品だと思う。ちなみにどの作品にも「食」の描写があり、人間の大きな欲求と絡めて表現しているのだろうか。

  • 実らない恋に身を寄せる女の短編集。
    って、書いちゃうと安っぽく聞こえるけど、内容はずっしり重い。。。

    私は40超えてますが。。。。うーーん。こういう心境になったことないので、いまいち理解出来ないとこが多かった。
    「ふーん、そういうものなのかな~?」って感じで読み進めた。

    最初の4編は、
    夢も希望も生きがいもない人生に飽きて「なんとなく死にたい」と思い「死」を選択してしまう心情がわからなかった。
    でも、この大きい世の中に数え切れない人がいて、その中でこういう生き方や考え方をしてる人はいるんだよね。
    私としては、「もう死んじゃってもいいや」と思って「死」を選ぶのって卑怯な気もするけど。。。。
    世の中、生きたくても生きれない人がいるのに、自分で「死」選んじゃうってどうなのかな~~?
    「自殺」っていうのをきれいに書きすぎてる気もしないでもない。

    最後の2編は、不倫を精算した女の話。
    こっちのほうが、まだ分かりやすかったかな。

    題材はどうであれ、きれいな表現だったので、読んでて嫌にはならなかった。

  • 大人の小説。。この気だるさ。。まだ。わからない・・

  • 主に40を超えた女性の、人生。


    死を視野に入れた、愛慕、あるいは諦念

  • 40代の女性の恋愛短編集。表現力の美しさに脱帽。

  • この人の作品は「女」のニオイがプンプンだなぁ(笑)
    40代女性の愛と性
    すっごくなまなましい。。

  • 主人公の女達の年齢にはまだ20年程届いてないけど
    読んで良かった。傷ついて泣いてばかりだった気持ちが楽になった。
    感情移入できるかどうかは別として。

  • 2004.7.14

  • 短編集。すべてにおいて死というのもが語られています。
    シュールで美しい世界なのですが、どうも好きになれなかった。死って、そんなに美しいものじゃないような気がして。。。



  • ”いつ死んでもいい・・四十代も終わりにさしかかろうとする女たちが、思いがけず、恋愛の極みへと誘われていく(中略)エロスとタナトスが、絶妙の筆致で融合された極上の恋愛作品集。”



    と背表紙に書かれていて、普段、あまり恋愛小説を読まない私が手に取った。

    もう一つの誘惑は解説者:篠田節子さんの『R15とか18禁という規制が映画にあるなら、この短編集をR35とするのはいかがだろうか。本当はR40としたいところだが、大人びた女性のために、一応30歳以上読解可能の書、としておこう』この件(くだり)です。


    歳を重ねると、これは順番として仕方ないのだろうけど、登場人物、主人公の年齢がどんどん低くなっていく。自分の年齢くらいの登場人物は脇を固める名わき役でしかない現状。

    ところがどっこい、歳を重ねたって生きていたら毎日がドラマじゃないですか!!

    私を主人公にするドラマは毎日継続され、生を閉じるまで続くのです。

    そしてもっともっと歳を重ねた諸先輩方も然りです。



    んなわけで、どんな風に書かれているのか・・そんな興味でこの本を、小池真理子さんの書を久々に手に取ったのだけど・・・

    やっぱり私のいつのまにか自然に培われた信条『スポーツと恋愛は人がやってるのをみるもんじゃない、自分でするもんだ』は変わりません。

    いや、実際、するかどうかは別です。

    何故なら、そんな理由で私はサッカーを見ない、私はゴルフを見ない、私は野球をバレーボールをマラソンを見ないからです。

    これ、やれと言われてできるもんじゃありません。

    私の現在やってるスポーツと言ったら、ウオーキングとせいぜいマシントレーニング&水泳位です。

    それでもどっかに『スポーツは見るもんじゃない、やるもん』の信条が興味を突き動かさないのです。

    こないだのオリンピックも観たのは開会式と閉会式、例外で体操関係とシンクロは見ました^_^; あれは超能力と芸術、と私の中で納まっているから(屁理屈)



    ってことで、本書の感想ですが、短編6篇の恋物語の中、何人かが自死していきます。

    小池さんはどう思って書いたのか・・死なせ過ぎ・・・

    私は二つの病気と共存していますが、私と死は全く重ならず、なんせ126まで生きるつもりなので、この年齢が陥りやすいウツ状態の先の死など全く見えません。

    精神の描写も偏ってて、私の周りには見かけない人だらけ・・・なんか婦人公論的書き口なんだよね・・^_^;

    いや、考えようによっては、私の周りが少数派ってことも有り得るから、大きな事は言えませんが(笑)
    それでもこの領域(年齢の)に生きてる私には現在の状況と本書を切り離して考えられます。

    ミステリーやスリラーと同じような感覚で読めます(笑)

    ただ娘には読んでほしくないな・・・娘には私や私の周りの大人を見て成長てほしいです。



    そんなこんなで、解説者:篠田節子さんとは違う意味合いかもしれませんが私も本書をR40と指定したいです。

    これからこの楽しい40代を迎える方々にあまり負のイメージを抱かさせるのは残念ですから・・



    ハッピーエンドが物語りになりにくいのは、幸せの尺度がそれぞれ違うからかしら・・・

  • これが大人の小説なんだって思いました。40代の女性のいろんな形の恋愛。そして死についての思い。確かにR35にしてもいいと思います。ヒロインたちの気持ちが痛いほど伝わってきます。ついに私も熟女の仲間入り?

  • 人の感情の機微がわかるのも、大人ならではのものかもしれない。人の感情は、大人になっても深く細やかになっていくものだと思うこの頃。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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