家族 (文春文庫 な 26-9)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167545093

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  • 老父の死をめぐって家族一人ひとりの内面が描かれている。作者が医師ということもあり、描写が非常にリアル。人生の禁忌に抗う方法として性(裏ビデオ)に執着する老人。

  • 「阿弥陀堂だより」でヤッタと思った南木さんの作品ですが、ちょっと頂けませんでした。
    「家族」は私小説的作品です。折り合いのつかなかった父親の死をめぐり、家族一人一人の視点から様々な思いが綴られます。そこまで偽悪的にならなくてもと思える書き方です。私小説的過ぎるがゆえに受け入れたくなくなります。
    「さとうきび畑」はまずまずでしょうか。
    一生を無為に過ごすことを強いられた末期癌患者と医者の交流。その合間に、医者が信奉する哲学者の思想が語られます。ある意味、複雑な構成になっていますが、あまり違和感は有りません。ただ、いずれにしても「阿弥陀堂だより」に見られた"吹っ切れた明るさ"が無く、全体に暗い・重い雰囲気なのが残念です。

  • 他们是模型?生和死主题。

  • この作者の文章は静かだ。
    感情が大きく揺れ動かない。
    人の死を長く見つめてくると、このようにならざるを得ないのかも。

  • 多くの患者を看取ってきた医師の目から「死」を通じてのさまざまな出来事が綴られている。己の弱さを認めた先にある文章は謙虚。したたかに読ませてくる。

  • お姉さんが登場するのは初めてかも。

  • 2008/5/12開始
    2008/5/15読了

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著者プロフィール

南木佳士(なぎ けいし)
1951年、群馬県に生まれる。東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業。佐久総合病院に勤務し、現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞を、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。ほか主な作品に『阿弥陀堂だより』、『医学生』、『山中静夫氏の尊厳死』、『海へ』、『冬物語』、『トラや』などがある。とりわけ『阿弥陀堂だより』は映画化され静かなブームを巻き起こしたが、『山中静夫氏の尊厳死』もまた映画化され、2020年2月より全国の映画館で上映中。

「2020年 『根に帰る落葉は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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