先生のあさがお (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2013年6月7日発売)
3.43
  • (1)
  • (6)
  • (6)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 58
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167545208

作品紹介・あらすじ

山の自然のうつろい、生と死を見つめる作品集



見知らぬ女からもらった朝顔の種。育てるうちに呼び起こされる先輩医師の記憶。妻と分かち合う静かな日常を静謐な筆致で描く3作品。

みんなの感想まとめ

自然の中での生と死を見つめる作品集は、心の奥深くに触れる静謐な物語が展開されます。見知らぬ女性からもらった朝顔の種を育てる過程で、語り手の内面に秘められた医師としての経験や、精神的な揺らぎ、そして初老...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 12月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?amode=2&kywd=4311487443

  • 【山の自然のうつろい、生と死を見つめる作品集】見知らぬ女からもらった朝顔の種。育てるうちに呼び起こされる先輩医師の記憶。妻と分かち合う静かな日常を静謐な筆致で描く3作品。

  • 2014.8.13読了
    お久しぶりです。南木先生(^-^)
    少し離れていたので、独特なゆったりとした時間が流れるようなこの感覚がとても懐かしい感じがした。
    患者さんや周りの人との何気ない会話が相変わらず憎めず楽しい。

    一時よりはかなり、いや想像以上にお元気になられたようで、いつの間にか槍ヶ岳やら白馬岳にも登頂したなんて!!

    しかも終盤には唐松岳まで出てくるとはΣ(・ω・ノ)ノ! 晴れていたらそんな風に見えたんですね...(笑)

  • 久しぶりに文章そのものを好きだと思った。

  • 南木さん、文庫化されるたびに私が必ず買う作家さんの一人です。
    「パニック障害とうつ病」という診断を受け、死の手前まで行って引返すことが出来た医者(南木さん自身)とその妻の日常や、今でも訪れる精神の揺らぎから逃避するための山行を描いた3つの短編。
    一言でいえば私小説。私が嵌り込んだ初期の作品は、もっと物語性が強かったのですが、最近はほとんどこのパターンです。
    苦手な部類の私小説と知りながら私が南木さんを買って読むのは、その文体が好きだからでしょう。「硬いばかりの……」と南木さん自身が形容する文体ですが、何やら心地よいリズム感があるのです。ただ、たしかに硬く晦渋なところもある文体は、一気に読み通すことができず、数ページ読んでは目を浮かせ、暫く心を鎮める必要があるのですが。

    この作品の中で南木さんは、敬愛する作家として私も好きな開高健をあげ「一字たりとも書き直しのない精緻な文を……」と評しています。全くと言って良いほど違う文体の二人ですが、南木さんの文体へのこだわりが伺えます。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

南木佳士(なぎ けいし)
1951年、群馬県に生まれる。東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業。佐久総合病院に勤務し、現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞を、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。ほか主な作品に『阿弥陀堂だより』、『医学生』、『山中静夫氏の尊厳死』、『海へ』、『冬物語』、『トラや』などがある。とりわけ『阿弥陀堂だより』は映画化され静かなブームを巻き起こしたが、『山中静夫氏の尊厳死』もまた映画化され、2020年2月より全国の映画館で上映中。

「2020年 『根に帰る落葉は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

南木佳士の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×