- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167546045
作品紹介・あらすじ
人が他人のために祈る時、どうすれば通じるのだろうか…。鉄拳制裁も辞さない老監督は、引退試合を終えた日の明け方、糸のようなその月に向かって両手を合わせていた。表題作ほか、選考委員の激賞を受けた「切子皿」など、野球に関わる人びとを通じて人生の機微を描いた連作短篇集。感動の直木賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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伊集院静さんのご冥福をお祈りいたします。
野球にまつわる短編集で、野球に青春時代を捧げた方は響くものがあるのかも知れませんが、個人的には響くものが無く、全体的に緩急のない内容であまり満足できませんでした。
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古い作品なので、登場人物の行動やから考えが昭和っぽいところがあるのだが、人情に熱い人が多いなと思った。
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一編一編、味わい深い。いまという時代にはそれはドメスティックヴァイオレンスではないかと思う箇所もあったけど、全体で見ればすごく優れた短編集だった。
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美しく静かな短編集。どのエピソードも野球が絡んでいて、しかも少しずつ繋がっている。す〜っと入ってくる感じがするのはそれだけ作品としての出来がいいということか。
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このテイストが良いな。
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直木賞
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なるほど
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何はともあれまずはRIP。
久方ぶりに手に取りましたが、ちょっと上手すぎるかもしれないなぁ。
才があるのは間違いなく、短編として軽く読めるけれども余韻がしっかりと味わえる。なかなかこういうことをやってのける作家はおりませんし、やっぱり惜しい作家がこの世を去ったんだということです。