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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167546106
感想・レビュー・書評
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仕事は効率ばかりを追い求めるのではなく、時にはまわり道をしても納得して進めることが大事だと思います。現実はなかなかそうもいきませんが。
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働くということ、生きるということの意味を静かに問いかける6つの短編集。
清水良典氏の解説も秀逸。
効率を重視し、労力を限りなく少なくして大金を稼ぎ、富を得たものをもてはやす世の中にあって、仕事への矜持を失い、生きることの意味さえわからなくなっている人々への静かな問いかけ。
清水は「変質」という言葉で表している。まさにそのとおりで、技術的には進歩していてもクリーンで無機質な労働の中には人としての誇りや温もりがなくなっている。
そこで徹底的に個を押し殺してシステムの一部になる人間たち。
そんな世の中への"レジスタンス"のような短編集。沁みました。
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経師職人、社会人野球の監督、消防士 など 不器用だが、コツコツ生きている仕事人に スポットを当てた短編集。キーワードは 心棒(仕事への情熱みたいな感じ。辛くて耐える方の 「辛抱」ではない)
おじさん向けの本。伊集院静は おじさんがグッとくる言葉選びが うまい
見えないところも、手を抜かず、丁寧に仕事してるか と問いかけるような小説
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伊集院静の文章はいつも心にしみる。落ち着いた、趣のある、静謐な、といった表現が合うのだろうか。ただ今回はちょっとページが中々進まなかった。6つの短編はいずれも人生の陰や終末や心の奥の悲しみを抱えた人が、それでもしっかりと生きていこうとするというストーリーだ。それが重たく感じたのかもしれない。最後の読んだ表題作はいい話だったと感じた。そこにやっと届いたことで、何故かほったした。
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この方の短編集、好きです。
文章と話に流れる時間が美しいです。
凛としています。
筋が通っている良い大人がたくさん出てきます。
どうせ生きるなら、こうでありたいです。 -
心にじんわりと響く短編集。陽だまりの木が特に良かった。
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古き良き昭和な感じのお話。
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清水良典の解説が良かった。以下引用。
「日本の若者が進んでやらなくなったそういう3Kの仕事を、今は海外から日本にやってきた多くの労働者が安い賃金で引き受けている。そして世間は、ビジネスの競争を勝ち抜いて巨万の富を手にしたやり手を、華やかなスター扱いする。(略)まだ人生の何たるかを知らないような若者までが、他人の人生を『勝ち組』だの『負け組』だのと裁断する。(略)そんな風潮はおそらく、高度経済成長とともに育ち、バブル経済のころに日本の最深部まで侵食した業病であるような気がする。バブル経済は徒花であったが、そのときから虚しい毒花の夢が心の中に根付き、しつこく生き延びているのだ。(略)本書は、そういう時代にひっそりと置かれたレジスタンスのような短編集である。」 -
いつかこの人の本を読んでみたいなぁ、と思って早数年。初めて読んだ短編集は、思った以上に素敵だった。
繊細な言葉と風景の切り取り方。
すべての作品ではっとするような文章を書かれているのだけど、表題「冬のはなびら」が特にいい。
■概略
無二の友のために人生を遠回りした若者のせつなく、美しい時間を描いた「冬のはなびら」、鎌倉で経師職人を志す若者と、彼を見守る大人たちの話「雨あがり」、踏み出せない老年の恋情が、あざやかに俳句の中に込められていた……「春の泥」など、逆境でもひたむきに生きる人々を静謐な筆致で綴る六つの短篇集。 -
美しいお話の数々。短編集です。
わたしにはちょっと早すぎた感が。
もっと年を重ねてから読みたい本です。
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