乳房 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2007年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167546120

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

心の内側を深く掘り下げる作品であり、人生の寂しさや人間関係の微妙な感情を優しく描写しています。短編集であるため、各話は異なる視点やテーマを持ちながらも、全体に共通する重みが感じられ、読者に考えさせられ...

感想・レビュー・書評

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  • 読みにくいとかじゃないけど全然好きじゃなかった

  • 伊集院静さんの作品、初めて読みました。
    心の内側を描くとは、こういう作品を言うのか、と感じました。
    どの作品も、人が生きていく寂しさが
    優しく描かれています。またラストが
    美しく余韻の残る締め方ですね。
    どれも良かったけれど、「桃の宵橋」と
    「クレープ」が印象に残りました。

  • 作者自身の過去から発想を得たのが幾つかみられる。短編集ではあるが、内容は少し重いものが多いためか少し読むのに時間がかかってしまった。

  • 私にとって「初・伊集院静」となった作品。
    表題作が、沁みた。
    本を読んで泣くなんて、何年ぶりかわからないくらい。
    大人な描写。

    読んでから思い出したのだけど
    夏目雅子さんのダンナ様だったのか。
    他の作品も気になるなぁ。

  • 表題を含む5編を収録。愛しい妻は癌に冒されていた表題の"乳房"、別れた娘と出会う"クレープ"は秀逸。以下メモ。(1)トランプの総とっかえのように、里子の肉体とこの女の肉体を変えることはできないのか(2)娘の声援の仕方は、ひとテンポずれていた。私はそれに合わせた。二人とも不器用なのだと思った。

  • 五作品が収録された短編集。「乳房」と「クレープ」がいい。
    久世光彦さんが解説で伊集院静を太宰治に重ねている書評に納得。「ヴィヨンの妻」的世界を伊集院静が書いたらそれは僕だって読んでみたい。きっと面白いんだろうな。

  • 作者の人間の魅力が伝わってきます。

  • (要チラ見!)/文庫

  • うーん

  • 図書館の文庫本の棚「あ」行~シリーズ。
    「い」行の伊集院 静さん。

    伊集院 静さんの本はいつも静寂があって感じがよいな、と思います。
    常に男性目線の話は、女性の視点からするとへえと思うところが多く、興味深いところがあります。

  • ほのぼのとした短編。作者の実体験とリンクしてる。

  • 去年ぐらいに買ってから、もう何度も読み返しているけどなかなか飽きません。解説が良かったなあ。

  • xx asaka xx

  • 今日でアラカンの伊集院静は、1950年2月9日山口県防府市生まれの小説家。

    本書は、1985年9月11日に急性骨髄性白血病つまり血液の癌でわずか27歳の若さで死去した亡き妻・夏目雅子を偲んで1990年に書かれた作品ですが、本当はもっともっと悲しく切なく狂おしく、それこそ身をズタズタに引き裂かれるような思いをしたでしょうに、小説は割と押さえた筆致で、無常観の漂うような静寂のなかにひっそりと悲痛を包み込むように書かれているようです。

    おそらく彼は、その沈痛の底から這い上がるために、とてつもない心身ともの労苦を味わったにちがいありませんが、幸い自死にも到らず悲しみを乗り越えて、その後大きく飛躍して健筆をふるわれている由。

    それにしても、下世話な話で恐縮ですが、その7年後に篠ひろ子と再婚する伊集院静という人は、いったいぜんたい、何故このように美しい女性に、どうしてこんなにもいい女に、もてもてなのでしょうか?

    彼の読みごたえのある数々の小説は、どれもみな美しい日本語で書かれている名作といっていいものばかりですが、やはり中でも海峡三部作として上梓された『海峡』(1991年)と『春雷』(1999年)それに『岬へ』(2000年)の3冊が、もっとも序破急にすぐれて豊かな、物語性に富んだ傑作として面白く、私は好きです。

    こうしてずいぶんと伊集院静の小説に接してきて、いま思いがけずふと感じるのは、その哀愁感に共通する立原正秋の面影がちらつくことに気がつきましたが、たぶん気のせいだと思います。

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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