機関車先生 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2008年5月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167546137

感想・レビュー・書評

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  • 伊集院静作品初読み。昭和30年代の瀬戸内海に浮かぶ葉名島に代用教員として赴任してきた身体が大きく、剣道の得意な吉岡誠吾。子供の頃の病気の影響で口をきくことができなかった。島の子供達は口をきかん先生・・・キカンシャセンセイ 機関車先生とあだ名で呼ぶようになった。機関車先生と7人の島の子供達と島の人達との心温まるふれあいの物語。すごいなと思ったのは、場面の切り替えの間。結末を書かず読者に考え感じてもらうような場面展開。次の場面でその結末が脳内で想像できてしまう。映画もあるようなので見てみたい。

  • 自然の素晴らしさと怖さ、人間の強さ、優しさ、そして愚かさが温かい物語の中で描かれた名作。子どもが読者感想文を書くのに良さそうな作品。

    伊集院静の作品を読むのは初めてだったけど、一気にファンになった。もっと他の作品も読んでみたい。

  • 穏やかだけど、所々に凄みがあるのは流石かと。

  • 障がいでしゃべれない先生が離島にやってきた。
    障がいはあれど、心が広く、剣道をはじめ、強い。
    →生徒にとっても好かれる。
    慰留を依頼されるが、結局、本来の北海道の学校へと戻っていく先生と生徒の心の交流のお話。
    ほっこり。

  • 【本の内容】
    新しい先生は、口をきかんのじゃ…。

    舞台は戦争の傷跡の残る昭和三十年代、瀬戸内の葉名島。

    この小さな島の、生徒わずか七人の小学校に、北海道から代用教員がやってきた。

    口がきけない「機関車先生」。

    けれどもそれはかけがえのない出会いだった…。

    青年教師と島の人々との暖かな絆を描く、第七回柴田錬三郎賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    戦後十年程たった瀬戸内海の美しい島、葉名島。

    そこに口の利けない優しい先生がやってくる。

    子供達とのこころの交流、それを見守る住民のあたたかさ。

    貧しいながらもしっかりと丁寧に生きる人びと。

    はっきり言ってベタな展開だ。

    予想通りの穏やかな世界。

    それがこんなにも胸を打つなんて。

    わしも年をとったものだわい。

    この本のなかで作者は言う。

    真に強い人は決して人には手をあげないと。

    人間は弱い存在だからこそ、人を信じること、祈ることだけが人を強くするのだと。

    確かにそれは理想だ。

    ユートピアだ。

    けれどいま、私は子供達に胸をはってそう言いきれる自信はない。

    そんなピュアな気持ちだけではこの過酷な世界を生きていけない。

    しかしそれを知ってしまった今だからこそ、こういう小説を素直に読めるようになったのかもしれないなと、フト思う。

    フィクションとして。

    憧れをこめて。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 図書館で。伊集院さん版二十四の瞳みたいな話だなあとぼんやり思いました。どんなに美しい場所でものどかな場所でもそこに住む人間関係までもがすべて美しいとは限らない。金持ちには金持ちの、貧しい人には貧しいなりの欲望と悪巧みと複雑な人間関係があるもんだよなあと思ったり。
    メインは子供たちと新任先生のお話なのでしょうが先生が良い人!というのは非常によく伝わってきたのですが…それぐらいだったのがちょっと残念。続きがあれば面白そうですが多分なさそうですね。

  • 登録番号10538 分類番号913.6 イ

  • 大胆な場面展開に、あれ?と思うこともしばしば。でもそれが、かえってあっという間に過ぎ去った季節を表現している。そして重くなりがちなテーマを読みやすくしています。ちょっぴり切ないお話。「出会いは別れ」(涙)★★★★

  • 瀬戸内海の島にやってきた口のきけない先生とこどもたち、村人たちとの交流。理解しようという心があれば、なんでもハンデにはならない。ちょっと民話的雰囲気もする1冊。

  • 何度も読みたくなる一冊。

  • 傑作。

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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