かすみ草のおねえさん (文春文庫 た 31-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167548032

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛している者同士が,互いの自由を束縛しないように「放し飼い」することは理想に近い。
    でもその中にはやせ我慢とさびしさがある。本当は独占したくてたまらないのに,その欲望をおさえ,恋愛の理想観念を優先させることが愛情だと思っていた時期もあった。
    一見ものわかりのよい恋愛のかげには,大きな我慢があり,彼女はそれを「さびしい自由」と表現していた。
    命をかけるような本気の恋愛をすれば,命は輝き始め,奇跡的なことがたくさん起こる。
    もうひとつ,いい歌があった。
    雪渓が生命をかくしていてとければ白山一花という高山植物が花開くという歌だ。
    雪渓だけだってきらめいているのに,その下にも新しい命が芽吹いているというのがいい。
    心の眼があれば,そこまで見えるんだな。

    「星の王子様」に通じるものがある。

  • エッセイ。恋愛話はやはり良い。江国香織の寄稿文にもあるけど、不意に昔の彼から電話がかかってきたら、それまでの時間も感情も飛び越えて「どこにいるの」と訊いてしまうという俵さんはほんと恋の達人っぽい。

  • 人柄が表れているからかな、読んでてほんわかした。

  • 俵万智とわたしは似てると思った。

  • 歌人ではあるんだけどこのひとの書く文がすき。
    とくに恋愛の章。ほんわか。
    なんか素直。素朴?

  • この人のエッセイ優しくて好きだな

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著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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