とり残されて (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.23
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本棚登録 : 2910
レビュー : 241
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549022

作品紹介・あらすじ

勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子供の幻に出会う。そんな折、校内プールに女性の死体が…。その謎にせまる表題作ほか、夢の「場所」捜しから始まる内面の旅を描いて名作の聞こえ高い「たった一人」など六篇を収録。巧みな伏線、鮮やかな舞台設定。清新にして熟達の筆致をおたのしみください。

感想・レビュー・書評

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  • カテゴリー分けが難しい。
    ホラーでもありSFでもあり。
    幽霊に取り憑かれた話が2編。
    都市伝説風な話が1編。
    人の仄かな狂気が描かれた話が2編。

    そして、タイトルにもなっている『とり残されて』と
    最後の短編『たった一人』は時空の歪みに惑わされる
    切ないお話。この2編が珠玉であった。

  • 久しぶりの宮部みゆき。少し地味だけど、等身大の普通の女性を描くと抜群にうまいと思う。話しとしては現代の怪談、或いはSF的な味付の物が収録されている。

    個人的には長編の方がいい作品が多い気もするが、短編も改めて読むと良い。デビューして30年くらい経っていると思うが、正に、現代版清張という感じがする。

  • 久々の宮部みゆき!!面白かったぁ。表紙の絵があまりにも古くさかったから、全然期待してなかったので、益々ガツンとやられた!!!

    さすがです。

    ホント!!!短編でここまでひねるか!?ってくらいになんだか鳥肌がたつような、不思議なそれでいて人情味溢れる内容でした。

    そうくるか!!!

    の一言です。こんなに名作ばかり書き続ける宮部みゆきってホントすごい。面白い!!!!面白いです!!!!

  • 16/08/28
    表紙がださい。。
    けど中身は極上です。SFミステリーというのかな。どれもドラマにできそうだ。

    ・「九歳のときの僕──二人の先生を殺してやりたいと願っていた僕は、ずっとここにいたのかもしれません。とり残されて、ずっと待っていた。誰かが来て掘り起こしてくれるまで」(P61-62 とり残されて)

    ・訴訟とは、原告と被告の争いではない。それぞれが時と争うだけのことだ。(P79 おたすけぶち)

    ・運命を変えてはいけないなんて、戯言だ。それじゃ生きる価値もない。
     どうしよう?どうしたらまた彼を取り戻すことができる?
     どこを見たらいいのだろう。どの角を曲がれば、一度手放してしまった、彼の住む次元へ、彼が生きてあの事務所を開いている、あの褪せたカーテンの脇に立って窓から外を見おろしている、あの時間軸の支配するところへ戻れるのだろうか。
     一度できたのだ。もう一度できる。梨恵子は思う。かならず彼を探しだしてみせる。きっと、きっと。あきらめずに目を開いていれば、ある日突然、ふと振り向いた拍子に、梨恵子が通りすぎた街角を左に折れてゆく、あの前かがみの肩を見かけるかもしれない。そうしたら、追ってゆこう。かならず追いつける。(P350-351 たった一人)

  • 何度読んでも最後の「たった一人」が切なく哀しい。時空を超えて出会った二人の叶うはずのない、「愛」というにはあまりにも切ない心の繋がり。
    今も河野を探して、梨恵子は日々を泳いでいるのだろうか?

  • 短編集。
    世にも奇妙な物語みたいな、不思議な話。おたすけぶちが不気味でおもしろかった。
    人間の念や霊よりも、生きた人間が一番こわい。

  • 宮部みゆきさんの短編小説、私はすごく好き。映像となって目に浮かぶ光景ばかり。視点や描写がすごく映像映えするので、映画化やドラマ化にぴったりだと思う。「たった一人」「取り残されて」が特によいー。

  • 宮部みゆきさんの作品はいくつか読んだが今回のような短編集はちょっとあわなかったかなぁ。
    自分としては長編の読ませるような作品が好みかも。
    ただ最後の「たった一人」はなんだか不思議な感じと続きがあるような先を思わせる終わりかたが良かった。

  • 初期の作品とのこと。
    こんな作風のもあるんだという感じ。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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