人質カノン (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4558
レビュー : 381
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549046

感想・レビュー・書評

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  • 7つの短編集。
    通勤電車の中で読むのにちょうどいい。
    「十年計画」が割と好きかな。

  • 全て静かで、けれども決して浅くない、宮部みゆきワールドです。

  • 7編からなる短編集である。
    一応、ミステリ枠に入れてあるが、殺人事件が派手に起こるという部類ではない。
    7編中3編には子どものいじめを題材にしたものが入っており、
    どちらかというとエンターテイメントに近い気もした。

    個人的には『生者の特権』が好きだった。
    死ぬ覚悟を決めてはいても、生きているからこそ湧き出す感情というのになんだか納得してしまったからだ。

    いつも通り淡々と、だけれどもしみこむように楽しめる作品集だった。

  • 宮部みゆきの全7編の作品からなる短編集。

    長編の宮部ワールドとはまた違った趣のある作品。

    ミステリーと言うカテゴリに入るのか、あるいは人情モノと言うべきか。登場人物の内面がとても上手く描かれている。

    ■人質カノン:コンビに強盗に遭遇した、店員と客の心理描写が面白い。

    ■10年計画:昔の恋人を殺害するために、免許を取って10年待ち続ける・・・つもりが未だに犯行に及んでいない主人公が、タクシー運転手として働きながら、相手を見つけ出したことを客に冗談ともなしに語りかけるという、鏡に鏡を映し出したような、何が本当なのかわからない不思議な世界。

    ■過去のない手帳:離婚した自分に決別するために、旧姓を書いた手帳を電車に置き忘れる。それを拾った青年が、彼女を探し出すことで、彼女の存在意義が彼女の中で改めて確認される?

    などなど、不思議な世界をいかにも宮部みゆきらしく表現している。

  • 短編集。自分の身近にあるような、親しみやすい話ばかり。ミステリーというより人間ドラマという感じ。でも、私は、宮部みゆきは、壮大な長編の方が好きかな。

  • 短編集。
    漏れる心が面白かったかな。

  • がっつり長編ミステリーの印象強い宮部みゆきによる短編集

    "八月の雪"が良かった。

    どれも、日常の断片を切り取ったような「有りそうで無さそうな」作品たち
    すらすら読み進めることが出来ました


    長編ミステリーを読んだ時に感じる、重々しい ずん。と内臓に何かが落ちるような圧迫感は皆無。これはこれでいい。と思った。

  • 時代ものじゃない、宮部作品を実ははじめて読みました。
    すっきりしてて、さくさくしてて、いいなあー。

    重いテーマだったりするのに、
    読み終わった後落ち込まない。むしろ晴れやかなかんじ。
    すごい。

    生者の特権の、まちがってるってわかってるけど、まちがった道に行かなきゃ、あたしの気持ちが収まらないっみたいなかんじのところにぐさっ。

    ほんとそう。
    それを、いかに飲み下して、表に出さないで生きていけるかが
    大人になることだと あたしは思ってる

  • 配架場所 : 文庫
    請求記号 : BUN@913@M104@4
    Book ID : 80600040445

  • 久しぶりの短篇集。ちょっと読み応えがないなーと思いつつ読み進めました。印象に残ったのは、「八月の雪」「過ぎたこと」「生者の特権」。いじめを題材にしながらも、前向きに進む勇気を与えてくれます。直球の回答ではないまでも、これも現実だなと感じされされました。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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