人質カノン (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4548
レビュー : 380
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549046

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。ミステリーに加えて、様々な悩みを抱えていたり、境遇も決して明るいとは言えないものを持つ人物が物語を繰り広げる。ミステリーの部分より、登場人物の陽と影の部分が物語に強く作用するのが大きかった印象。悲しい出来事があっても、深い底へ落ちることがあっても、そこへ一筋の光が差し込み、上を見上げて明るい方向へと進もうとする人物の前向きな気持ちや、一歩一歩前進しようかと感じられる。現代社会にも通じる光と影や悩みに対して、それを乗り越えようとする力が感じる、きっと明るい未来が見えると感じる。

  • 宮部さんの短編は面白い。
    この作品もそれぞれに味があって引き込まれるものばかり。
    特に「生者の特権」が好きだった。

    2018.5.13

  • 宮部さんの短篇集好きです。
    今作では「八月の雪」がお気に入り。自ら判断できなかったことで、理不尽に人生を狂わされた人間は、どう生きていけばいいのか。けっこう身につまされたなぁ。

  • 前向きな感じの話が好きだった。

  • 2017.10.3.

  • 日常に潜むミステリー7篇。短編だからなのか、もっと膨らみそうなところであっさりさわやかに終わる話が多かった。それにしても、いじめの話の多さ…世の中は世知辛い。

  • 【あらすじ】
    「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。事件の背後に都会人の孤独な人間模様を浮かび上がらせた表題作、タクシーの女性ドライバーが遠大な殺人計画を語る「十年計画」など、街の片隅、日常に潜むよりすぐりのミステリー七篇を収録。

    【感想】

  • 宮部みゆきの短編集。読みやすく、個々の話しもそれぞれの主人公の思いを上手く描かれており、楽しく読めた。コンビニ強盗にまきこまれOL を通して特殊なコンビニでの人間関係を描いた表題作。にこやかに語る復讐の十年計画。電車で拾った手帳から青年がバツイチ女性の思いを知り、人生に向き合う過去の手帖。事故で片足を失い、生きる意味に希望を失なった少年がお祖父さんの過去を知り、知らないことを知ることに生きる意味を見いだす八月の雪。探偵を営む主人公に相談にきた少年に思いをはせる過ぎたこと。自殺願望のOLがいじめにあっている少年と夜中の学校を探検し、お化けの怖さに生きていることを認識する生者の特権。マンションの部屋を売りたい主婦が水漏れ被害から知り合った裕福な女性に複雑な心境を持つがその秘密が明らかになる。揺れる気持ち。全七編。

  • (2017-08-05L)

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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