人質カノン (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4548
レビュー : 380
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549046

感想・レビュー・書評

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  • 41
    2015/05/26
    8月の雪が◎

  • 軽くはないけれど軽やかで、重くはないけどマジで怖くて、泣かせはしないけど染み入ってくる。

  • 短編集。
    手頃な読みやすさで、サクサク読めました。

    以下引用
    ---「過去のない手帳」---------------------------

     彼女が試してみようとしたことだ。少なくとも、トライしてみたことだ。今の暮らしと縁を切って、新しい人間になろうと試みたことだ。たとえ失敗したとしても、何もしないよりはいいそれなら、逆戻りしたとしても、試みる以前とまったく同じにはならないんじゃないか。
     オレにも、それができるだろうか。

    ---「八月の雪」---------------------------

     僕にはまだまだ知りたいことがある。そう思った。知らなければならないことがある。小さいことも、大きいことも。

    ---「過ぎたこと」---------------------------

    「にわかには信じがたいことかもしれないがね。でも、これはままあることなんだ。想像することも、そんなに難しくはないはずなんだよ。あんたの依頼人になりそこねた子は、痛いし苦しいし恐ろしいし、日々絶望のなかにいるんだけど、親を見てるとそんなことには全然気づいている様子がない。そうすると、これを説明して自分の窮状を理解してもらうのは、並大抵のことじゃないと思う。これまで隠してきた時期が長ければ長いほど、隠してきた事実が重ければ重いほど、なおさらそういう思いが強くなって、また口をつぐんでしまうという悪循環になる。信じてくれないんじゃないか。信じてくれないに決まってる。もし本当にそんなことが起こっていたのなら、どうしてもっと早く言わなかったの? おかしいじゃないと言われてしまったらどうしよう?」

    ---「生者の特権」---------------------------

     わかってた。明子にだってそれはわかっていた。みんなの言葉が正しいと知っていた。だってそれは正論なんだもの。正しい道はそれしかないと、明子だって知っていたのだ。
     あけど、できないのだ。

    ------------------------------

    引用終わり

  • ミステリーかと思いきやそうでもない小話だった。
    子供がよくでてくる。
    キーワード>>
    赤ちゃんのがらがらを落としたコンビに強盗・学校に忘れ物をした小学生と一緒に死ぬことを考えていた主人公(女)が忍び込む・上の居住者は架空の息子

  • 図書館でなんとなく本を探している時にそういえば読んでないな、と思い借りてみた。
    宮部みゆきさんの作品は文体にワザとらしさがなくてとても読みやすい。
    この本もリズム感が良い短編が揃っていてすぐに読み終わった。90年代の時代風景が懐かしい作品だった。
    あえて今読むのも良いかもしれない。

  • どこにでもありそうな話を宮部タッチで描く。
    短編集なので読み易い。ミステリーというわけでは無いが、どれもちょっぴりひねってあり、ヒヤリとさせられる。
    文章が心地よく、キラリと光る。

  • 宮部作品の短篇集は,ゆっくり読むのがよいですね。

  • 短編集なので、サクっと読みすすめられる。

    宮部さんの小説は何冊か読ませて頂いているけれど
    大長編!な作品が多いイメージでしたが
    短編も宮部さんの雰囲気たっぷり。

    日常の些細なことから物語がスタートして
    あれよあれよという間に、お話が転がってゆく。

    筆致も内容も安定の宮部節で安心して読めたのだけれど
    自分的にはこれは!!とグッとくるものはなかったので
    ★2つ。

    お茶とお菓子でもつまみながら(或はビールとスナックでも可)
    サクっと読める宮部さん小説をお探しなら、オススメ。

  • 短編集なのに長編のような読み応え感あり。

  • 全体的に古くミステリー感があまりなかった

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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