人質カノン (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.18
  • (107)
  • (333)
  • (1496)
  • (138)
  • (15)
本棚登録 : 4548
レビュー : 380
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549046

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 熟練の技が光る一冊。
    とにかく上手い。上手すぎる。

    先日、読了した「我らが隣人の犯罪」があまりに面白かったものだから、またもや宮部みゆきの短編集を手に取ったのだが、インパクトという面では物足りなかった……のだが。

    やはり駆け出しの時代の作品というのはとてもとんがっていてインパクトもある。アイデアも斬新だ。ひねりも効いて、満足度が高かった。

    とはいうものの、この一冊は円熟の技を楽しめるし、心に静かに響く物語が多かった。

    他人にひどい仕打ちを受けたことのある主人公が、その理不尽な人生に打ちのめされながらも、生きることの意味を見いだそうとする姿が感動的な、「十年計画」や「八月の雪」なんかは素晴らしい出来だ。

    たったの一編で人生を前向きに歩いていこうと思わせる作品は、もうそれだけで価値がある。

  • 面白くて一気読みした。

    ◆人質カノン
    切ない、、救いがないんじゃないかっておもってしまった。。
    OLと眼鏡くんの絡みは好きだけど。

    ◆十年計画
    ちょっとほっこり^^前向きに、一生懸命がんばろうってことだな

    ◆過去のない手帳
    そうだよな。。行動力がすごい。変わる・変わらないよりも、変えようとするかしないかが大事。

    ◆八月の雪
    序盤悲しすぎて読むのつらかったけど、勉強する意味に気づかされる。
    最後まで読んでよかった。

    ◆過ぎたこと
    よかったよかった。。いじめ系おおいな。。

    ◆生者の特権
    いじめ系…でも、支えになる人って大事だよな。。
    長年付き合った人じゃなくて、パットで逢った人でも。出会いだいじ。

    ◆溺れる心
    人にはいろいろ事情があるから、なにもしらずにひがんだりねたんだりするの、よくないな。って学んだ。

  • 宮部さんの短篇集好きです。
    今作では「八月の雪」がお気に入り。自ら判断できなかったことで、理不尽に人生を狂わされた人間は、どう生きていけばいいのか。けっこう身につまされたなぁ。

  • 前向きな感じの話が好きだった。

  • 日常に潜むミステリー7篇。短編だからなのか、もっと膨らみそうなところであっさりさわやかに終わる話が多かった。それにしても、いじめの話の多さ…世の中は世知辛い。

  • (2017-08-05L)

  • 7編の短編集。
    いじめ、地域社会のつながりの希薄さ、世代間の断絶等を背景にしている。宮部作品の中では目立たないが、それぞれに読み応えがある。

    以下、読書メモ:

    人質カノン
    コンビニに寄ったら強盗に遭遇。犯人はフルフェースのヘルメットにおもちゃのガラガラを持っていた。結局、犯人は予想外の人物だった。

    十年計画
    10年をかけた遠大な殺人計画を聞くことになるのだが、その話をしていたのが…

    過去のない手帳
    電車の網棚にあった、名前が一つだけ書かれた手帳。誰が何のために置いたのか?

    八月の雪
    いじめで引きこもっていた少年の祖父が亡くなり、若いときに書いた遺書が見つかる。祖父は戦争の話はしなかった。調べて行くと教科書にも載っているある事件につながる。

    過ぎたこと
    電車の中で過去に出会う。過去とは思い出という形に成仏していない時間の幽霊。
    五年前に調査事務所に来た中学生だった。彼はいじめにあっていた。

    生者の特権
    彼氏に捨てられ、飛び降りるビルを物色していた時に、学校に忍びこもうとする子に出会う。そして、夜中の小学校へ忍びこむが、お化けの話を聞いてしまい…

    漏れる心
    マンションを売りにだしている最中に、上の部屋からの漏水。その部屋の住人は大学生で、母親がお詫びに来る。結局、売却できたが、その相手は…、そして意外な(想像はできたが)事実が…

  • 2016 9/23

  • 読んだ感想はただ普通に面白かったなって思った。
    短編でどれも終わった後に余韻が残り、良い終わり方のものが多かった。

    初めて宮部みゆきの本を読んだが、他の作品も読んでみたいとは思った。

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

人質カノン (文春文庫)のその他の作品

人質カノン 単行本 人質カノン 宮部みゆき

宮部みゆきの作品

ツイートする