誰か―Somebody (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 586
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549060

感想・レビュー・書評

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  • 死亡事故のは言え、軽犯罪の部類を題材にしていることでスケール感が感じられず犯人が自首するところはでは若干退屈気味。伏線のあるが無駄わもある印象。その後、姉妹の事実を暴くあたりから一種の深みを感じた。主人公、杉村三郎の人柄と置かれた立場が絶妙です。

  • 今多コンチェルンの娘と結婚し、小さな児童文学出版社から今多コンチェルンの広報部に転職した主人公:杉田三郎は、幸せな家庭生活を送っている。ある日、今多コンチェルンの総裁=義父から、自転車との衝突事故で亡くなったお抱え運転手の二人娘の相談にのるよう指示を受ける。杉村三郎シリーズは、ここから始まる。

  • 解説にもある通り、宮部みゆきの小説の書き方が絶妙。本格ミステリーではないが、徐々に謎の部分が広がっていき、そして主人公を通して手掛かりが明らかにされていき、次がどんどん読みたくなる。今回の主人公は、偉大な会長の婚外子に婿入りしており、少なからず世間から誤解を受け、会長との距離もあり、陰の部分を持っている。

  • 昨今話題になっている自転車事故。
    地元でもあったなぁ、夏の頃か。
    自転車に乗る人が増えているので、気をつけたい。

    文章の中にもあったけど、民意というか
    普段の生活に関する節度のレベルが
    落ちているなと感じますね。なんか、煽り運転とかもあるし。
    本当は昔から頻繁だったのが、今になって
    表面化しているだけなのかしら?とも
    思ってしまうけど。

    自転車でも歩行者でも、なんでも
    もっと他者への思いやりというか
    人の身になって行動することを慮りたい。

    と、そういうことも考えてしまう。

    宮部みゆきさんは昔けっこう読んだので、
    もしかしたら再読かも。
    …記憶力が磨耗しているなー。
    いかんぞ。

  • 誰かと誰かを細ーいグレーな糸で繋ぐのが
    ほんま巧いってか、チョチョっと切ったり
    結んだり、捩ったりしてさあ、あっ、あっ

  • 名もなき毒を先に読んだが,「誰か」も期待を裏切らない.杉村の淡々とした立ち振る舞いに好感

  • 実は再読でした。

    希望荘を読みたくて、杉村三郎シリーズを読み直そうと、借りたのですが。。
    あまりに読んだ時から時間が経っていたためか?
    それとも、自分が流し読みをしていたためか?
    全くストーリーに身に覚えがなく。。
    0スタートで楽しめました。

    一つの依頼から、芋づる式に事件がでてくる。
    そして、その事件は、自分が想像をしたものとは、全く違うもの。
    事件を解決していく過程も楽しめたが、人間描写がとてもうまいと感じた。
    付き合う人間は、価値観も似てくる。。
    それは、良いことでもあり、こわいことでもある。

  • 再読なんです。再読で、だいたいの顛末は分かっているのに
    読めてしまいました。それもかなり楽しく。
    こういうとこ、ストーリーテラーと言われる所以なのでしょう。

    「ペテロの葬列」を読んで、哀しくなって戻り読み(?)。
    でも、杉村さん、この頃からけっこう不幸でした。
    以下、ネタバレありなんで。



    期せずして富豪の娘と結婚してしまった杉村氏。
    全然、財産目当てではなかったんだけど、周りは誰も信じない。
    釣り合わぬはなんとやら、を心配するあまり実の親兄弟とは
    絶縁状態になってしまう。
    転職も余儀なくされ、傍目から見ると飼い殺し状態。
    それでも愛する妻子といっしょなので、それなりに幸せ、なんだけど。

    梶田姉妹がね、どうしようもないっすね。
    同性のきょうだいって、こじれるとここまで腐るのかねって。
    梶田氏をはねた真犯人が名乗りでてくれたことだけが救いですかね。

    それにしても。

    杉村氏に寄せられる嫉妬と妬みからなる「毒」。
    本人も知らないうちに侵されていたんですかね。

    楽しく読めますけど、後味はいまひとつです。

  • 杉村さんシリーズ。
    杉村さんのしっかりしてなさそうでしっかりしている感じがよい。
    登場人物の心のうちも書かれていて、いろいろ考えさせられます。
    読みやすいです。

  • 構成が巧みなせいで、すごく読みやすい。プロットがきれいに頭に入ってくる。
    でもまてよ、と。ここに登場する人たちって、実はとんでもない人たちばっかりだ。作者の描写のおかげで自然に受け入れちゃったりするけど、これは危ないんじゃないのかな。それともそこが狙いだったりするんだろうか。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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