誰か―Somebody (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.33
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本棚登録 : 6442
レビュー : 586
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549060

感想・レビュー・書評

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  • さすが宮部さん、見せ方は上手い。ただ、お話としては最後にもう少しカタルシスが欲しかったかな。主人公が一般人だからこれ以上の追及は出来ないのだろうけれど、どうもスッキリしない。あと、終始「他人事感」が拭えなかった。

  • 杉村三郎シリーズ第一弾。
    今多コンツェルングループ広報室の編集者・杉村が関わる、会長お抱え運転手の事故死と遺児姉妹の謎。
    歌や絵本による彩りの杉村の家庭の幸福と世間の偏見も含めストーリーの膨らみを感じる。
    杉村の察しの良さ、対応のクレバーさを感じながら、それでも傷つき葛藤する主人公に、自分自身を重ねきれない妬ましさも感じた。
    19-81

  • 2019.7.20

  • 1冊目の主人公のイメージくらいで
    この話自体の印象が残ってない。

  • 杉村三郎シリーズ2冊目。遡って読んでいるため探偵を本業にしてない本作は謎解きがちょっとのんびりムード。ただぐいぐい読ませる文章はさすが。

  • 杉村三郎の視点を通して描かれた気を張らずにほのぼのとした気持ちで読める事件簿。
    事件を通してわかる被害者の娘姉妹の対照的な性格と生い立ち。

  • ちょっと期待外れでした。

  • 今多コンツェルン広報室の杉村は自転車による轢き逃げにより、事故死した会長専属の運転手、梶田信夫の娘たちから相談を受ける。
    未だ捕まらぬ犯人に訴えるべく、亡き父についての本を作りたいと言う。
    彼女たちの強い想いにほだされ、梶田の人生をたどり始めた杉村であったが…。

    *****

    久々に読んだ宮部作品。
    一気に読ませてくれるのはさすが。

    物語に起きる”事件”との距離感がタイトルの「誰か」と同じように、”近いような遠いような”感覚で進んでいく。
    誰の目から見ても”殺人事件”として扱われるようなものではない、梶田の死から始まり、全く違う面が顔をのぞかせる物語。

    今多コンツェルンの娘の夫として周囲にけして格好良くばかり思われていないことを知りながら、妻や娘のために、その立場を貫く杉村。
    読者として、彼の心の内を知らない、物語に出てくる周囲の登場人物たちにとっては”情けない”、”恵まれた”人間としてしか映らないかもしれないし、彼もいちいちそれを訂正したりはしない。
    読者である私はそんな杉村を”男らしい”とも思ったり。

    宮部作品の中でもけして派手ではないミステリ。
    ミステリの裏にあるミステリ。
    派手ではないけれど、ぞっとしたり。
    それでも、最後には穏やかな気持ちにさせてくれる。

  • 宮部みゆきは、やはり上手い。

    新聞の記事にもなるかならないかの小さな(だが当事者には重大な)事故を発端として紐解かれる過去の事件と、それに関連する人々、そして、その本性。
    謎を追うことになる語り手の杉村やひっそりと生きてきた野瀬さん、彼女をかばった、そしてそのこととは全く関係なく偶発の事故で死んだ梶田氏の人を思いやる気持ちに涙ぐみもするし、杉村に父についての本の件で依頼をするかたちになる梶田の娘達の最後の最後に投げつけられるきつい言葉に胸が痛くもなる。
    杉田の妻がおっとりとした嫌味のないお嬢様で救いの存在だなあ。

  • 再読。この村杉さんシリーズの新刊が出ていたので、最初から読み直すことに。ちょうど出張だし。宮部みゆきもずっと読んでたのに、気づけば遠ざかってたよな。あのファンタジーのころから。あと時代ものもちょっと苦手。面白かった。ほんと自転車で人が死ぬことがあるなんて。しかも中1でそんなことになるなんて。でもそれじゃない、両親の過去という謎も明かされて、ほんと人生ってなんて大変なんだ。妹に婚約者を盗られるってどんな気持ちなんだろう。女兄弟もいないし、経験もないし。10歳も違うからって。でも娘が二人とも美人なんだから、両親だって美男美女だったんだろう。それでも思い通りにいかない人生を送ることもあるのだ。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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