誰か―Somebody (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 6442
レビュー : 586
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549060

感想・レビュー・書評

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  • 「彼女もわかっていたのだ。言われるまでもなく、心では知っていた。それでも誰かの口からそう言ってほしかったのだ。
    わたしたちはみんなそうじゃないか?自分で知っているだけでは足りない。だから、人は一人では生きていけない。どうしようもないほどに、自分以外の誰かが必要なのだ」

    「子供はすべての暗闇にお化けの形を見出す」

    「男と女はね、くっついていると、そのうち品性まで似てくるもんだよ。だから、付き合う相手をよく選ばなくちゃいけないんだ」


    ‪無味無臭の水だと思ってたら、薄い毒をずっと飲まされてたような感覚。‬
    ‪杉村さんのお母さんの言葉で目が覚めた。確かに付き合う人間と似てくる。それを良いものにするか悪いものにするかは自分次第だ。

  • 2019/1/22

  • 火車、理由依頼の宮部みゆき作品。

  • やはりこの人のストーリテラーとしての力は凄い。
    一旦読み始めると先の展開が読みたくなって仕方がなくなる。
    だいぶ前に「理由」を読んだときには本を離せなくなって、一日で読み切ってしまったこともありました。

    が、本作に関しては、そのように先へ先へと読み進め最後まで行ってもイマイチ満足感を得ることができなかったような。

    まず、宮部みゆきってこんなに説明描写がクドかったっけ?というのが読み始めの頃の印象。
    とにかく冗長に感じられました。
    行間を読ませるところがまったくないというか。
    ま、読んでるうちに慣れてきて気にならなくなってはくるんだけど。
    もう少しハードボイルドなタッチの方が好み。

    それと、登場人物のキャラクタに魅力が感じられない。
    いやある意味魅力的ではあるんだけど、どれもこれも「造られたキャラクタ」としての魅力というか。
    血が通っていない気がするんですよね。
    それは何も現実離れした人物設定だから、というばかりではないと思う。
    文体同様、ちょっとクドいんです。

  • 後味悪い終わり方だけど話自体はとてもおもしろかった

  • 交通事故か殺人か、誘拐事件は本当にあったのか、故人の過去はなど、複数の謎が並行して展開されるものの、交通事故以外の真相は唐突すぎて感心しない。
    また、後半で新たに明かされるもう一つの事実も、こんな要素が作品に必要だったのかと疑問が残り、モヤモヤしたままの一冊でした。

  • 平成30年12月27日読了

  • 義父の運転手の事故死で娘二人の手助けから運転手の過去とか姉妹の婚約者を巡る確執とか

  • 序盤〜中盤にかけてのスローペースと、盛り上がりに欠ける淡々とした展開に馴染めず、頁を捲る手が一向に進まなかったが、終盤は伏線を回収しながら一気に畳み掛けてくる。物語の景色が前半と後半でここまで変わるとは全く予想もつかなかった。中盤までの冗長な印象が残る所為で、終盤は随分駆け足だった気もするが、何ともやり切れない苦味の残る作品。どの要素にもどことなく消化不良感が残るものの、そのモヤモヤ感こそ本作の味とも言える。本作単体では杉村氏の魅力がまだ掴めないが、終盤【八つ当たり】される有様には流石に同情を禁じ得ない。

  • 蓋を開けてみれば、こじれ姉妹の物語。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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