誰か―Somebody (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 6448
レビュー : 586
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549060

感想・レビュー・書評

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  • この小説の書き手である主人公杉村三郎は、解説(杉江松恋)に
    「宮部みゆきが初めて書いたハードボイルド・ミステリーの主人公なのだといえます。」
    とあるから、へー、ふ~ん、ハードボイルド小説なのか?

    逆玉の輿、つまり大金持ちの娘と結婚して、その義父の事業のうちの子会社で働いているだけで、妻の持参金による優雅な暮らしをしていて、探偵ごっこをするはめに、という夢のような人生の杉村三郎。

    ことあるごとに「あんたはいいよねえ」揶揄され・陰口きかれても、どこ吹く風、といっても杉村三郎の性格がいいから嫌味でない、とくると

    「そんなにでれっとしてるんじゃないよ!」とチコちゃんになってしまうけど(笑)

    宮部さん初期の作品はほとんど読んでいるので、相変わらずわかりやすくて、読みやすい描き方だ。ともかく安心して読めるところがいい。

    本屋さんで連作ものの第一弾ということでひさしぶりに手に取った。
    『名もなき毒』『ペテロの葬列』『希望荘』と杉村三郎風のハードボイルドが続くらしいが・・・。

  • 今田コンツェルンの会長・今田嘉親の娘を貰った逆玉男の杉村三郎は、以前、会長・嘉親の運転手をしており、最近、自転車に追突された事によって他界した梶田信夫の娘・聡美と梨子姉妹と共に自転車を運転していた犯人の捜索を始めた。
    又、妹の梨子は梶田信夫の人生を書き綴った本の出版をも目論んでいるが、あまり乗り気ではない姉・聡美。梶田信夫殺しの犯人と聡美が語る幼少期の恐怖体験。いくつもの点と点が結びついて線に成る事はあるのか!?

  • 最近問題になっている自転車衝突による死亡事故の調査から死亡した梶田さん家族の思いがけない過去と現在を暴く、「杉田三郎シリーズ」第一弾。
    宮部みゆきは長いね❗

  • 2018年08月17日読了。

  • 72

  • 二つ折り携帯電話の時代。

  • 杉村三郎シリーズ。シリーズのその後に妻と別れているがゆえに、幸せな家庭の描写がもの悲しい隠し味になってしまった。やはりシリーズものは、最初から順に読むのがいい。
    ストーリーは、ミステリー仕立てであるが、エピソードとしては人の業を軸にしており、著者でいうと、やや江戸人情話の雰囲気がある。

  • 長い割に中身がスカスカ

  • 梨子…こわい。姉妹がこんなかんじって悲しい。見たくないことに目をつぶってずっと黙ってた姉、切ない。いつかは爆発しちゃうだろうから、杉村さんが言ってくれて良かったのかも。
    杉村さん、すごく嫌なこと言われてたのに、言い返しもせず冷静ですごい大人な人だな…。家族を大事にしていて、変なプライドがないのがとても良い。家族団らんの描写はこっちまでほっこりする。相変わらず宮部先生の小説は細部の設定や描写が緻密。物語の本筋の周辺にある小話というか、エピソードも印象に残る。(特に、女性庶務課長の話、玩具店のおじいちゃんの話が心に残った)

  • 今多コンツェルンの会長、今多嘉親79歳の婚外子娘婿である杉村三郎35歳が主人公で、今多会長の専属運転手だった梶田信夫65歳が自転車にはねられて死亡する。梶田の娘姉妹がその犯人を探す為に梶田の伝記を書こうとすることで、梶田信夫の過去の謎が明かされてくる。その出版の手助けを会長の指示で杉村三郎がすることになる。杉村はグループ社内広報誌等の編集が仕事だが、探偵の如く謎に迫っていく。姉妹の姉の幼い頃の秘密が徐々に核心に近づくにつれて新しい謎が出てきて、轢き逃げ犯の謎、妹の行動まで謎になって、最後に全ての謎が解決する。
    意外な結末ではあるが、ちょっと未消化感が残る感じである。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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