誰か―Somebody (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 6439
レビュー : 586
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549060

感想・レビュー・書評

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  • 数年振りに再読。ペテロの葬列(ドラマ版)を観終えたところなので、この頃の杉村氏と奈穂子の仲睦まじさが切ない。奈穂子との馴れ初めも語られる。

    今多コンチェルン会長の運転手を勤めた梶田氏が自転車で轢き逃げされ、亡くなった。父親についての本を書きたいという、10歳違いの美人姉妹(聡美、梨子)の想いにほだされて彼の人生を辿り始めた杉村。

    逆玉と言われ、実家の両親にすら奈穂子との結婚を祝福されなかった彼に純粋な祝いの言葉をくれた数少ない人として記憶に残る梶田氏。だが彼もまた、ある秘密を抱えていたのだ…

    轢き逃げの犯人を追ううちに杉村が知ってしまった二つの秘密。その一つは結婚を間近に控えた聡美を傷つけるものだった。






    姉妹丼とは浜田氏、最低だ…。梨子許せん。

  • 杉村三郎シリーズ1作目。
    事故死した運転手・梶田信夫の人生をたどることになった杉村だが、そこには意外な事実が・・・

    今回再読なんだけど後味が・・・
    人間というか人間関係、現実の辛いところが書かれていてるけど、なぜか目が離せなかった。
    癒しと思えるのは、杉村と妻の菜穂子、お義父さんの今多嘉親の存在かな。
    それがあるから読了できたと言えそう。

  • 「名もなき毒」から戻って読了。
    ドラマである程度ストーリーは知っていたつもりだけれど、展開はとても意外だった。「誰か」というタイトルの意味も読んでみて初めてわかる。
    いろいろな事件が絡み合って出てくるのだけれど、最後は少し失速してしまうかな・・・という印象。
    でも、杉村三郎の気遣いや優しさが随所に表れていて、ミステリーの探偵役なのにとても好感が持てる。小泉孝太郎さんはまさにはまり役だったとあらためて感じた。

  • 先に「名もなき毒」を読んでいて、なかなか面白かったのでシリーズと逆行する形になってしまったが読了。
    期待値が高かっただけに、少々、残念な一冊。

    さすがに宮部みゆきだけあって、人間を描くのは上手いし途中で投げ出したくなる事もなかったけど、淡々と進むストーリーに、いささか疲労感を覚えてしまった。
    大きな事件が起こる訳でもないが、宮部みゆきは「嫌〜な感じの人物」を描くと本当に上手い。読んでて、こちらまで気分が滅入ってしまいそうになる人物とか、なかなかお目にかかれない。

    「名もなき毒」と読む順番を変えてたら、もう少し評価も変わったかも…。
    ☆3個。

  • 久しぶりに読んだ小説。今まで読んだ宮部みゆきの作品に比べると比較的ホラーの要素が弱く、人物描写に重きを置いたような作品だった。それでも次の展開が気になってどんどん読みたい気持ちにさせるあたりは流石。

    人は誰もが平穏な顔をしているが怖い過去を持っている。ピンチになれば何でもする、というセリフが妙に頭に残った。また、どんなバカでも相手の嫌なこと言われたくないことを的確につくことができる、というセリフも妙に納得いった。

    お金持ちの家に逆玉の輿で結婚した彼の葛藤の描き方も非常に上手だった。もう一波乱あったらさらに面白かったのかな~と思う。

  • 「名もなき毒」の方が面白かったけど、なかなかでした。

    毒舌と言われる私だけど、あんなに言ってしまう勇気はない…と言うか、そこまでの毒は持ち合わせてない…多分。

  • 探偵の片りんがあらわれていました。

  • 名もなき毒を先に読んだが,「誰か」も期待を裏切らない.杉村の淡々とした立ち振る舞いに好感

  • 構成が巧みなせいで、すごく読みやすい。プロットがきれいに頭に入ってくる。
    でもまてよ、と。ここに登場する人たちって、実はとんでもない人たちばっかりだ。作者の描写のおかげで自然に受け入れちゃったりするけど、これは危ないんじゃないのかな。それともそこが狙いだったりするんだろうか。

  • 杉村三郎シリーズ1作目、先に読んじゃった『名もなき毒』がかなり面白かったので遡ってみた。自転車との衝突事故で亡くなった義父運転手の過去を探るうちに色々と見えて来て…という内容だが、結局のところ大きな犯罪は無かったので印象としてはこじんまり。依頼者の梶田姉妹・妹、が姉の彼氏を寝取りたがるというなかなかの性癖を発揮してくれたあたりが救いか。2作目の方が面白かったかなー。

    大富豪の娘菜穂子と結婚した杉村氏の巻き込まれ人生はどうなるのか、3作目『ペテロの葬列』も読みます。

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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