楽園 上 (文春文庫 み 17-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549077

感想・レビュー・書評

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  • 2010年2月10日に第一刷が出て、15日に既に第二刷、それが届いたのが先週20日だったのだが、読み終えたのが今日です。5日で約1000ページを読んでしまいました。相変わらずのストーリーテラー振りです。

  • 「模倣犯」事件との、緩やかながらも濃厚な繋がりの物語。やはり、巧い!

  • 下巻に感想

  • 「模倣犯」事件から9年後。フリーペーパー専門の編集プロダクションで仕事復帰したライターの前畑滋子は、亡くなった子供の事を調べてほしい、と萩谷敏子から依頼を受けた。その子、等は、両親が娘(土井崎茜)を殺害し、死体を遺棄した事件が発覚する前に事件を暗示する絵を描いており、一種のサイコメトラーだったのではないか、というのだ。調査に乗り出した滋子は、萩谷家の過去や等の交遊関係、土井崎家の周辺を調べていく。

    とても気になるのが「断章Ⅰ」~「断章Ⅳ」。まだ本編との繋がりは不明だが、どうやら女性監禁事件のようで、悲惨な事件の予感が…(「模倣犯」の続編だからなあ)。

  • 二回目を読んでしまった
    間違って2冊目を買った

  • いい意味で抑揚感がなく、淡々と物語が進んでいきます。
    宮部みゆきの作品は淡々と進んでいく作品が多いと思っていますが、個人的には淡々度、No.1かもしれません。いつのまにか引き込まれてしまうのですが、面白い作品であることに間違いはございません。「模倣犯」の前畑滋子が事件の謎に挑むところも、この作品の見所です。

  • 模倣犯の前畑さんのその後。
    小説は終わったって登場人物の人生は続く。

  • 模倣犯のスピンアウト作品。と言う割には上下二巻で意外と長編なきがします。模倣犯のその後の様子も細部に見て取れるのが楽しい。
    ジャーナリストの前畑滋子に持ち込まれた12歳でなくなった子供に超能力が存在したかを確かめてもらいたいと言う依頼。

    話の構成、展開、登場人物たちの心理的な描写など旨いですね。
    それぞれ独立した子供の世界や大人の世界。小学校高学年から中学校にかけては子供と大人の境界線が崩れる年代なのかもしれません。
    そんな理不尽な大人の世界を覗いた子供の葛藤が良く描かれています。

    やっぱり、子供に自慢できない事はやってはいけないよな。分かっているのだけどね

  • 「模倣犯」で連続殺人犯を追い詰め罪を暴いたライター前畑滋子のもとに、亡くなった息子の超能力の事を調べてほしいと中年女性が現れる所から始まります。

    ただの人間ドラマかと思っていたら、話は意外な方向に転がっていきました。
    上巻では、亡くなった少年・等の能力に懐疑的だった滋子が、調査を進める内に、信じざるを得なくなっていく過程が丁寧に描かれていて、無理なく話が展開していき、だんだんハマってしまいました。

  • 模倣犯事件から9年、静かに暮らす前畑滋子の元に現れた謎の絵を書くすでに死んだ少年と、その母
    そこに重なる風見蝙蝠の家で見つかる少女の死体
    9年前の重い記憶を抱えながら前畑は新たな調査へ向かう

    宮部みゆきさんのミステリーは登場人物に血肉が通っている
    読む方も感情を揺さぶられて血が流れるような思いだけど止められない

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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