大地の子 二 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 98
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167556020

作品紹介・あらすじ

陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満洲に渡り、妻子と生き別れになっていた…。

感想・レビュー・書評

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  • 1巻が苦し過ぎたから、2巻の始めで号泣してしまった。
    涙が溢れて止まらなかった。

    1巻のことがあるから、未だに誰も信じることができない私が居る。
    怪しい登場人物が出てくると、また虐められやしないかとヒヤヒヤしてしまう(-_-;)

    2巻は政治的な話が多い為、私のような知識の無いお馬鹿な女にはなかなか読み進めるのが苦痛だった。

    しかし文章はとても好みで、一文、一文にいちいち感動していまう。
    美しい文章を書く作家さんだなぁと、、、

    これからどうなるのか、期待と心配が入り乱れている。。。

    幸せになって!!

  • 日本人であるが故、労働改造所に入れられ、厳しく辛い日々を送っていた一心だったが、あるかとから養父にそのことが伝わり、養父の命懸けの努力により、解放された。
    その後、元の職場に戻るが、以前のような仕事は与えられずの日々が続く。
    しかし、能力を買われ、日中合同の製鉄所建設の大プロジェクトに参加できるまでになる。
    ただ、日本人であるが故に苦しんできた一心にとっては複雑な思いだった。
    また、一心の知らないところで、様々なことが重なり始める。

    一心と養父の親子以上の愛情と信頼の深さが胸を打った。

    2019.4.13

  • 陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満洲に渡り、妻子と生き別れになっていた…。

  • 名誉回復となった陸一心は日中合同の製鉄所建設プロジェクトに参加。

  • 国、会社と異なれど、尽くす想いは同じ。
    報いても報いても、政治の渦にのまれるのも同じ。

  • 養父の命を懸けた尽力によって社会復帰し、家庭を持って生活も落ち着いた主人公。さらに、中国国家を挙げての製鉄所建設に携わり、己の地位を着々と築いてゆく。
    戦争に翻弄され、疾風怒濤の時代を描いた第1巻とは打って変わって、未来に向かって大きく歩みだす第2巻。
    しかし、残留孤児の問題が立ち上がり、高級幹部を父に持つ権柄高な、大学時代の元恋人が主人公の前に立ちふさがり、今後どういう展開になるか、ますます目が離せない。

  • 今も昔も大陸は変わっていないな~。この頃からアフリカ支配をにらんで外交をしているのは、日本にない一党独裁だからなせるのだろう。しかし、日本も長期スパンで外交をしないと駄目だぞ。

  • 冤罪を晴らした陸一心のその後。愛情あふれる養父、妻、頼もしい友人など、読んでいてほっとする気持ちを抱きながらも、文化大革命後も出自が日本人であることを見咎められないかと頑なに警戒する陸一心の、解けない緊張感がまるで伝わってくるよう。
    また、満州開拓団を送った日本側の事情も描かれ、陸一心の生涯に次なる心の揺らぎが生まれそうな予感。さまざまな視点から描かれ進んでいくストーリーにはらはらして一度に読んでしまった。
    2巻まで読み終えてみて、いまだに文化大革命、毛沢東思想が全く理解できないのだけれど・・・功罪あるにせよ、やはり毛沢東は建国の父ということ?

  • 主人公・陸一心の苦難の時代が終わり、ようやく日の目をみた、第2巻。話は、文革が終わり、成長しつつある中国と中国残留孤児の物語に移りつつあります。

    山崎豊子の作品は、登場人物が、清廉潔白、思いやりにあふれた、正しい人々と、そうでない人物(主人公と対立する人々)に割とくっきりと分かれます。

    『沈まぬ太陽』の時は、テーマがテーマだけにその部分に爽快感を覚えたのですが、今回はややそれが鼻につくかな。

  • レビューは最終巻で。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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