大地の子 三 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.10
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本棚登録 : 2002
感想 : 102
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167556037

作品紹介・あらすじ

「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」-陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。

感想・レビュー・書評

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  • やっと妹と会えた。。。
    次から次へと色々なドラマが巻き起こり過ぎて、ハラハラドキドキ。

    4巻へ、、、

  • 再読。
    妹との再会に涙。
    生活環境によって、普通の会話すらおぼつかないなんて。

  • 3/4が終わり、いよいよクライマックスへ!

    高炉建設計画の話になると、日中の民族性の違いがかなり露わになっているなと感じた。中国駐在の日本メンバーは郷に従うの大変そう笑

    丹青の株がここに来て上がってきた。
    元夫を父の権力により左遷させるなど勝手なところもあるけれど、仕事への熱量は人一倍。最終巻、一心が仕事で壁にぶつかった時のキーマンか。その壁を丹青の夫が作りそうだが笑

    鄧平化政権指導。高炉の完成はいかに、一心の日本との関わりなどまだまだ見逃せない。

  • 陸一心の生き別れた妹が見つかった。
    貧しい農民の家に売られ、人間とは思えぬような扱いを受け、幼い頃から体がボロボロになるまで働かされており、今や病に侵されて生死の狭間にいた。
    そんな妹の姿に衝撃を受けるも、どうすることも出来ない。
    そんな中、新たな事実を突きつけられる一心。
    また、日本人であるが故に付きまとう疑惑の目。
    まだまだ一心は辛い人生から逃れられない。

    様々な事情で肉親を探す戦争孤児たち。
    しかし、それさえも出来ない貧しい者も多い中、出会えたことは奇跡ともいえる。
    そんな肉親探しの苦労も多く垣間見える。

    2019.4.19

  • 「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」-陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。

  • 妹あつ子と悲しい再会。辛すぎる。

  • 外から見た情報だけでの国単位の抽象化は、無意味な闘争を生む。
    詳細を経て、抽象化をし、初めて正しい議論が可能となる。

    (以下抜粋)
    ○われわれ中国を侵略した侵略主義者と、
     日本人民を分けて考えています、
     日本人民は侵略戦争の犠牲者であり、
     残量虎児はさらにおおきな偽善者であります(P.82)

  • 親子と気づかないままでいる2人が歯がゆい。どうやって再会が果たされるのか気になる。
    中国の歴史、社会、そこから生まれる文化、人間性を知る上で、とても勉強になる。

  • 中国共産党の権力抗争に翻弄される製鉄所の建設、と、あたかも経済小説の様相を呈してきた第3巻。
    一方で、妹の消息がわかりその最期の場面で、ついにめぐり合う父と子。いよいよ佳境へと展開。

    第1巻のレビューで残留孤児と書いてしまったが、著者は「残留という言葉には、意思があり」、彼らに残留の意思はなかったのだから、「戦争犠牲孤児というのが正しい」と言っているそうだ。言葉は正しく使いたい、訂正しよう。

  • 戦争孤児として生き別れになった妹との再会!
    一心の受けた迫害や労働改造所での生活も地獄でしたが、あつ子の痛ましさも言葉に出来ません。
    嫁の来手のない男の嫁として買われ、望まぬ結婚、牛馬の様な生活。
    一心との病院での幾ばくかの時間がどれだけ彼女の救いになったことか。この時間がなければ、あつ子は本当に惨めすぎます。そして、一心がどれだけ自分を責めたのか。察するに余りあります。
    一心の義父である陸徳志と、あつ子の義母の対比が際立ちます。同じ兄妹、同じ戦争孤児なのに・・・。このどちらも現実だったのでしょう。
    戦争孤児に対し政府が何もしようとしなかった件があります。おそらく、私たちみんなが無関心だったのでしょうね。終戦とともに過去の様々なことから目をそむけ、蓋をしてしまったのだと思います。最近のニュースであらためて感じました。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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