- 文藝春秋 (1994年2月10日発売)
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感想 : 132件
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167556037
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戦争がもたらす悲劇と人間関係の複雑さが描かれた作品では、登場人物たちの運命が戦争によって大きく揺れ動く様子が描写されています。特に、妹あつ子の家族との関係は衝撃的で、彼女の不幸が戦争だけでなく、姑の冷...
感想・レビュー・書評
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中国の脅威的な経済発展の礎となるのが日本の経済援助と技術指導なのであるが、中国との取引には多くの煮湯を飲まされている日本企業の姿がよく描けている。たぶん中国人にしてみれば、これだけ祖国を侵略した悪人日本人に対してはどんなことをやっても当然なのだという意識があるのだろうと思う。そして、もともと中華思想に凝り固まった国なので、日本人を利用することは屁とも思わない国民性もあるのだと思う。現在では、鉄鋼どころか電化製品も情報機器も多くの分野で日本は中国に及びもつかない状況に追い込まれているのだ。
国際競争というのは、生き馬の目を抜くような競争なのだという現実を知らなければならないのだが、いつかこんなことではなく、親切にされたことを忘れないような世界になるといいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イーシンの訪日、
製鉄所建設中止(ありえないでしょ…)、
主席の交代、妹との再会、の第三巻。
妹あつ子の義家族が あまりにも人でなしで唖然。
イーシンの優しい養父母とは正反対の家族だろうとは思ったが、想像以上に鬼畜だったので、こうなると あつ子の不幸は戦争のせいというより、姑のせいとしか思えない。
あつ子個人の運命をひっくり返したのが戦争であることは紛れもないことなのだけれど、姑に少しでもあつ子を想う優しさがあればと、筋違いなことを考えてしまった。
また、中国人労働者のがめつさと厚顔無恥、自分のノルマしか頭にないものの考え方に最初は腸が煮えくり返っていたのだが、
(考え方じゃなく、ものの言い方か。
あの超攻撃的で喧嘩腰の物言い、どうにかならないのか?)
でも、「どうせ隠れる錆なんぞ」的な日本側の考え方にも、今現在起きている自動車業の不正問題につながるものを感じて、モヤモヤした。
いよいよ最終巻だが、あっという間だったな… -
改めて戦争が残した残虐な歴史を感じさせられる。
陸一心とその家族がどのような結末を迎えるのか次巻が楽しみ。 -
やっと妹と会えた。。。
次から次へと色々なドラマが巻き起こり過ぎて、ハラハラドキドキ。
4巻へ、、、 -
戦争が引き裂いだ兄妹の絆と国策に翻弄される主人公ら残留孤児の物語に胸が締め付けられる。たとえそれが一方からは負の歴史であったとしても、歴史を知ることは必要であり、そのためにも意義のある小説を読んでいると感じている。
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陸一心のすぐ近くに実父が居るにも関わらず、なかなか真実に辿り着かぬもどかしさ。これ程までの艱難辛苦を味わったのに陸一心、いや、松本勝男に幸せは訪れないのか。妹・あつ子も何という苦難を…中国残留日本人孤児…祖国の地を踏めずに亡くなった方々も多いことだろう。
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不毛地帯に続き、大地の子。流石の山崎豊子先生。
どれもこれも苦し過ぎて、読むのが辛いが、読んで良かったと思える一冊。 -
第3巻は、一心が共産党員として道を切り開いていく一方で、周囲の人々の人生がゆっくりと崩れていく対比がとても印象的でした。特に、一心の妹が不当に扱われる場面は胸が痛く、読んでいてつらいシーンが多かったです。また、登場人物同士の激しい口論が続くことで、当時の中国社会の空気感や価値観の違いがより強く伝わってきました。こうした文化の差異をリアルに描き出すのは、やはり山崎豊子作品ならではだと思います。
重苦しい展開もありますが、その中で一心がどう成長し、物語がどこへ向かうのか――次の第4巻がますます楽しみです。 -
妹の置かれた状況があまりに不遇で悲しい。
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本作では松本耕次、陸一心それぞれが肉親探しを行いついにあつ子との再会を果たす。
次巻が最終巻、山崎豊子さんらしい印象的な結末を期待。 -
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日本が犯した罪を一身に負わされる存在か。
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結末が楽しみです。
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日本人の戦争孤児・松本勝男こと陸一心。
日本人という出自故に、過酷な運命を辿ってきた。
日中プロジェクト『宝華製鉄』のメンバーとして、日本の地を踏む。
しなのふじ…
長野…
少しずつ記憶が…
政争に巻き込まれ、『宝華製鉄』建設プロジェクトは中止に…
夏国峰にババをひかせたという、鄧平化、恐るべし。その後、あっさり再開とは…
松本耕次は、『宝華製鉄』建設プロジェクトの上海事務所長として、多忙な日々を送りながら、残留孤児となった勝男とあつ子の行方を探していた。
巡回医療を続ける妻・江月梅から張玉花というあつ子に年齢が近い、残留孤児がいることを知り、張玉花に会いに行く陸一心…
そこには過労で病に倒れた張玉花が…
もう少し早ければ…
同じように探されることもなく、日本人として、日本に戻れなかった人はどれだけいたんだろう。
満洲開拓団とはなんだったのだろうか⁇
何の罪もない弱い人たちを置き去りにするなんて…
残留孤児の中には、あつ子のように極貧の生活で家族にも会えず、日本にも戻れないまま、中国で亡くなっていった人はどれだけいたのだろうか。
しかし、なんでも金、金という中国人には言葉がない… -
あらすじ
太平洋戦争の敗戦によって、満州で残留孤児となった主人公・陸一心(中国名)が、中国人養父母への愛情と日本の実父との愛憎に揺れながらも、文化大革命の荒波を越え、日中共同の製鉄プラント事業を完成させるまでの物語。
感想
これが山崎豊子かって感じがした。 -
再読。
妹との再会に涙。
生活環境によって、普通の会話すらおぼつかないなんて。 -
山崎豊子さんで一番好きな作品。
ラストがとても感動的。 -
3/4が終わり、いよいよクライマックスへ!
高炉建設計画の話になると、日中の民族性の違いがかなり露わになっているなと感じた。中国駐在の日本メンバーは郷に従うの大変そう笑
丹青の株がここに来て上がってきた。
元夫を父の権力により左遷させるなど勝手なところもあるけれど、仕事への熱量は人一倍。最終巻、一心が仕事で壁にぶつかった時のキーマンか。その壁を丹青の夫が作りそうだが笑
鄧平化政権指導。高炉の完成はいかに、一心の日本との関わりなどまだまだ見逃せない。
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陸一心の生き別れた妹が見つかった。
貧しい農民の家に売られ、人間とは思えぬような扱いを受け、幼い頃から体がボロボロになるまで働かされており、今や病に侵されて生死の狭間にいた。
そんな妹の姿に衝撃を受けるも、どうすることも出来ない。
そんな中、新たな事実を突きつけられる一心。
また、日本人であるが故に付きまとう疑惑の目。
まだまだ一心は辛い人生から逃れられない。
様々な事情で肉親を探す戦争孤児たち。
しかし、それさえも出来ない貧しい者も多い中、出会えたことは奇跡ともいえる。
そんな肉親探しの苦労も多く垣間見える。
2019.4.19 -
「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」-陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。
著者プロフィール
山崎豊子の作品
