猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4161
レビュー : 531
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167557034

感想・レビュー・書評

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  • 途中までほんとに存在している人物の話かと思って

    wikiで調べた

  • 面白かった。
    すごく綺麗な言葉たちで読んでて心地よい、小川洋子さんらしい作品。

  • 耽美的。

  • 静かできれいな物語
    ストーリーや世界観は好きだけど
    自分には合わなかったのか読みづらかった

  • デパート屋上で一生を終えたインディラと、バスを住処にして少年にチェスを教えたマスター。少年のよき理解者ミイラ。そして、少年に新しい世界を見せてくれた総婦長さん。
    謎めいたリトル・アリョーヒンの一生が印象深くなる、登場人物の結びつき方が素晴らしかったです。

    チェス。海の深さ、広さ、その中を泳ぐがごとき深みがあるのだなあ、とゲームが出来ない私は想像するしかありません。
    中国・日本で言えば『囲碁』でしょうか。
    こちらは、天空の『星』に例えられますが、夜空はやはり広く、深いものなので。

    読後、チェスをやってみたくなりました。

  • チェスをやってみたくなりました。不思議な世界観と主人公像。主人公は上唇と下唇がくっついた状態で生まれ、切り離された唇は口としての形を持ったものの、脛の皮を移植されたために唇に脛毛が生えている。大きくなることに恐怖心があり、小柄な体型を保ったまま、人形の下に潜り込みチェスを打ち続ける。本当に不思議で、静かなお話。最後までゆったりと話に浸かっていられました。主人公と老婆令嬢がチェスを通して心を通わせていく様子がきれい。印象的です。

  • 静かなお話

  • まさに最高傑作。美しい物語である。

  • 独特の世界観という意味では圧巻だと思いますが、個人的には好みではなかったんですよね、特にエンディングが。。

  • (とりあえずメモ)タイトルに惹かれ、手にとって開くと「人形はいい。そうは思わないかい」という一文が目に飛び込んできて。これは読まなくてはならないと思って購入した本。

    いつも。静かで優しい世界。ゆるやかに始まって、ひっそりと閉じてゆく物語。失われる物語。

    癒着。生まれながらに自己表現ができない、或いはしたくない人。何の為に?傷つかない為?傷つけない為?どうだろう。しかし無理に開かれてしまう。血が流れる。やはり傷つかない為だろうか。

    のびてしまう唇の脛毛。止まらない成長。どうしたって、時の経過と共に大きくなることからは逃れられない。大きくなることは悲劇だ。何故?隠れていられなくなるから?世界から。収まらなくなるから?自己存在が表現されてしまうから?癒着は胎内に収まれなくなった悲劇への嘆き、とも。

    誰かと、何かと、あるいは自分と、向き合う為に。誰にも気付かれないように隠れる。けれどもやはり自分の大きさに耐えられなくなって、きっと苦しいのに苦しいとも言えず、大きくなるという悲劇に飲み込まれて、死ぬ。そうして始めて、その悲劇から解放されるんだ。 でもそれそのものこそ、まさしく悲劇だよ。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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