姫君 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2004年5月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167558055

みんなの感想まとめ

多様な愛の形を描いた短編作品が、読者の心を捉えます。特に表題作では、主人公が欲望の中で生きる姿を通じて、恋の倒錯と純情が交錯する不思議な体験が展開されます。山田詠美の表現は時に強烈で、読者を引き込む力...

感想・レビュー・書評

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  • 浮遊しているような短編集。タイトルの姫君が良かったです。

  • 変温動物であること。熱がさめ気付く。
    情熱の最中の意見の一致、ベッドにもぐり込む前の前戯に過ぎない。
    倦怠が忍び込む。
    この繰返し。あーあ、つまんない。

    検温が良かったかな。

    姫君も、良かった。そういう愛の形として。
    でも、卓袱台ひっくり返されるか読んでてヒヤヒヤでした。

    • 9nanokaさん
      やっぱり、好きな話が全然違いますね(^^)
      私は姫君とMENUが好きでした。
      風味絶佳はハードカバーなので、今度持っていきます。
      やっぱり、好きな話が全然違いますね(^^)
      私は姫君とMENUが好きでした。
      風味絶佳はハードカバーなので、今度持っていきます。
      2014/08/27
  • 何度読んだか分からないけど、何度読んでも泣かされる
    あまりにも特別な一冊。
    ラストで泣くのではなく、二人が愛しいというか切ないというかで
    しょっぱなから感情を揺さぶられまくるので危険です。
    干からびてしまうので要ポカリ。
    これからもきっと何度も読み返します。

  • [恋、奉り候]自ら「姫子」という源氏名を名乗りながらホームレス生活をし、拾った男の欲望の操縦に生きがいを見いだす女性の恋模様を描いた表題の「姫君」。欲望の視点から主人の女性を観察した「フィエスタ」を含む全5編の短編を収録した作品。理性とはとっくの昔に袂を分かった女性の内なる心情が描かれています。著者は、直木賞受賞作家でもある山田詠美。


    「姫君」の鮮烈さが特に印象に残りました。一般の読者からすれば180°倒錯した恋の物語でありながら、それを読み進めるうちに次第に360°一回転して純情すぎるほど純情な恋の物語になってしまうところがなんとも不思議。その終わり方を気に入るかどうかは読者それぞれに依るところと思うのですが、諧謔性も含まれた恋に焦がれさせてくれる短編として非常に秀逸だと思います。


    山田詠美さんの作品を始めて手に取ったのですが、用いられる表現が時として強烈というところにも興味が持てました。普通に考えていたらこんな言葉出てこないだろうし、逆に出てきたら変な感じになっちゃうだろと思いながら、その強烈な言葉のイメージに絡めとられてみるのも一興かもしれません。

    〜春は、唇が、溶けやすい。〜

    ホワイトデーですか、そうですか☆5つ

  • 面白かった。
    女性らしい作品なのに、どこかきちんと引いた目がある。
    自己愛に埋もれ切ったナルシスティクな女性作家が多いなかで彼女の客観的なフェミニンさは貴重。

  • 短編集。
    癖のある登場人物が光っていた。私にはMENUの聖子、検温のおばあさんがとても魅力的でした。

  • トキ兄がフミヤにしか見えない、わたしは姫子。メルシーを思い出した

  • 短編5編を収録しています。

    冒頭の「MENU」は、5歳で両親を亡くし、矢野家に引き取られた20歳の時紀(ときのり)の物語です。友人の麻子が、彼の義兄である聖一と交際を開始し、すこしずつ時紀の知っていた彼女から変わっていくのを見ることになります。その一方で、「自分が一番好き」という彼の考えに共感する義妹の聖子と濃密な関係がえがかれています。

    表題作の「姫君」は、山本摩周というアーティスト志望の青年のもとに身を寄せることになった、姫子という誇り高い女性の物語。コミカルなテイストではじまりますが、しだいに摩周がカッコよく感じるようになっていきます。

    テイストの異なる作品がたのしめる短編集ですが、やはり著者らしい雰囲気の話が印象にのこっているように思います。

  • 後味の悪い話も、こういう後味の悪さは好きだ
    面白かった

  • menu

    昼間に読んでよかったかもしれない。
    ずっしり重かった。

    麻子のトキを大切に想う故に聖一と結婚を選ぶのか。。
    トキは麻子を憎いって気持ちは愛情の裏返し。

    トキの心情を変化に苦しくなる作品。

    聖子との異様な関係がトキの拠り所なのかな。

    麻子を一番傷つける存在になれない事を知った

    こういう感情よく文書にして表現できるよね、すごい。。

  • レビュー書いたつもりになってた。
    確かに半年くらい前に全部読んだはずなのに、全然記憶に残っていない・・・。
    山田詠美さんの作品は文章が素敵だから、いつも何だかんだ手に取って読んでしまうんだけど、
    今回は、最初の話が結構後味悪い内容だったことくらいしか覚えてないです。

  • 表題作を含む短編集。この中では、『MENU』が1番山田詠美さんっぽくて好きです。

    『MENU』は親の自殺で人生を斜に構えた姿勢でしか捉えられなくなった青年と、彼の血の繋がらない妹を軸にした話なんだけど、この妹がとにかくエイミーワールドな女性!笑

    「地球を失くす方法知ってる?抱き合って目を閉じるの」

    という妹の言葉にグッときた。というのも、これはT.M.Revolutionの『AQUA LOVERS~DEEP into the night』という曲の世界観によく似ていると思ったから。私はいわゆる西オタ(西川貴教ファン)であり、かつ浅倉大介&井上秋緒という彼の楽曲の多くを作曲・作詞している2人のファンであり、この妹の台詞はまさにこの曲がよく似合うものだと感じたからだ。

    というわけで、西川貴教ファンの方がいたら、ぜひこちらもご一読いただきたい。

  • 痛々しい話が多かった、短編集。
    詠美節炸裂、だけど読むのしんどかった。

    「姫君」がすごくよかったけれど、あんなオチになると思わなかったから残念。
    ハッピーエンドにしてもらいたかったな。


    ----春は、唇が、溶けやすい。

  • MENUが凄く良かったなあ。最低なはずなんだけど、なんか引き込まれるような。聖子が切ない。
    山田詠美さんもなかなかいいなと思って来た今日この頃。

  • 個性的キャラの短編集

  • 短編集。表題作の「姫君」も良かったけど、「menu」が一番お薦め。

  • 【本の内容】
    たとえ、自分が生と死の境に立っていようとも、人は恋をする。
    なぜなら…。
    傷を傷というふうにも表せない男女が魅かれあう姿を通して、人が人を求める気持ち、言葉にできない寂しさを描いた五篇を収録。
    人を愛することで初めて生ずる恐怖、“聖なる残酷”に彩られた、最高に贅沢な愛と死のシミュレーション。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2014/7/27
    すごく女性的な話だと感じた。自分の力不足なのか男だからなのか気持ちがわからずむずむずした。どれも読みやすかったけど。
    もう少しこの人の他の本も読んでみよう。

    検温のおばあさんにはぞっとした。

  • 姫君、の摩周と姫子の二人がかわいかった。特に石投げ云々と「ばかもの。」可愛いなーかわいいなーと思いながら読んだ。個人的にはあのまま戻って欲しかった、と思う。

    『そうか。不幸とは、他の人が決めることなのか。それじゃあ、幸福とは、まるで別物だ。それは、いつだって、自分の言葉でしか姿を現さない。』
    『ただのノイズのご馳走だ。』
    「この人のために、強烈に何かしてあげたいって思うのって、恥しいじゃない?身の程を知れとか、自分に突っ込んだりしなきゃやってらんない。」

    『情熱が死んだことが、つくづく嬉しかった。』
    「私は、死を隠し持ってますの」

    『あのさあ、信じて何年になる?その間じゅう、私は、あの男にかまけなくてはならない。』
    『けっ、プライドプライドプライド、天敵なんだよ、プライド。』

    「じゃあ、自信を持ちなさい」
    「そ、それは、何もするなということですね」
    「お願いですお願いですお願いですってお願いしてんじゃねえか」
    『うい奴。可愛がって、可愛がって、可愛がり過ぎて、粉々にしてしまいたい。』
    『愛と思いやりが一緒になって自分に向けられると後ずさりしてしまいたくなるのだ。恐怖を感じると言っても良い。』
    「石、投げたいのなら、おれになげればいいでしょう?怒りなら、おれにぶつければいいでしょう?」
    「だって、あんたのこと怒ったわけじゃないもん。あんたに石投げたいわけじゃないもん」
    「いえ、良い人だなあ、とか思って。あ、割った皿、弁償しますから、すいませんでした」
    『こういう良い人のために、少なくとも皿洗いぐらいは、しっかりとやろう。』
    『声に出さないで尋ねてごらん。彼女は、かつて、こう言った筈だ。それなら、おれは、あなたに、これをあげる。』
    『彼女は、今、おれを猛烈に寂しくさせている。それは、いい。けれども、自分が彼女を寂しくさせているのだとしたら?耐えられない。』
    『自分をジャンクと呼ぶなんて、頭がどうかしてしまったんじゃないのか。でも、あそこにあったごみたち、どれも皆、丁寧に手入れされていた。結局、わたくしもそうされたくてうずうずしていたくせに。』

    『馬鹿になれる程人を好きになれるのは素晴らしい。』
    『妻も妻なら、夫も夫だ。つまり、ある時期、この二人は同類だったのだ。私の両親は、私を作成したとき、二人共、馬鹿だったのである。』
    「人生狂わせる人間は希少価値。」
    「と、いうか、あらかじめ狂った人生を空にプレゼントした。感謝するように」
    『人生なんか最初から狂ってる、そう思うと、この先、あらゆることを受け止めるのが容易になる。』

  • 「MENU」が完全に山田詠美ワールドで素晴らしい

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著者プロフィール

1959年東京都生まれ。85年「ベッドタイムアイズ」で文藝賞を受賞、作家デビュー。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、2001年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』『賢者の愛』『珠玉の短編』ほか著書多数。

「2025年 『Amy's Kitchen 山田詠美文学のレシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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