タイニーストーリーズ (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2013年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167558086

作品紹介・あらすじ

宝石のように光り輝く、21もの恋愛譚



当代随一の書き手による、余りにも贅沢な短篇集。20余篇の恋愛にまつわる話の中から、あなたの恋にぴったりの一篇が見つかるはず。

感想・レビュー・書評

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  • 短編だけど、ひとつひとつが湿度が高くて、
    さらりと軽く読めないものばかり。
    ゆっくり楽しめて、読後の余韻がいい感じです。

  • たくさん短編が入っていて、満足感がすごい。ジャンルは様々だけど、読み終わるとなんだか変な気持ちになった。ちょうどいい長さで面白かった。

  • 短編のなかでもけっこうな短編っぷりな短編集。あとがきで作者も書いてたけど、短編だからかすごく勢いで駆け抜けてる感じがした。百年生担ったら、と、LOVE 4 SALEが好きだった。

  • 【再読】
    タイニーストーリー=ちっぽけな物語

    ちっぽけと言われたらちっぽけだけど、その人にはその人にしかない物語がある。良いも悪いもその人基準。

    断片的に記憶にあるから再読といえば再読だけど、最後まで読み切ってない気もする。独特の世界観が好きな作家さん。

  • 裏表紙あらすじの「宝石箱のような」という表現がぴったりな一冊!まさに!ドキドキする言葉選びばかり。どれも違う輝きで、この話が好きと選べない。
    おもしろい長編を読み終えたときのおもしろかったー!という充足感とはまた違う満足感と、もう一度読みたいと思えるお話ばかりで、手元に置いておいて読み返したいなと思えた。

  • 歯切れよく、話数が多いのに中弛みしない、読みやすい短編集です。
    テーマを絞らずあえて色んなテイストの話を詰め込んだと書かれていました。
    どの話もとても読ませるエネルギーがあり、「短編」のためのキリッと張り詰めた文体が矢のように刺さります。特に、各話ラスト一文は音楽のように鮮やかで、この一文のためにここまで読んだ、と思わされるくらいの力があります。
    読みやすく、一話一話も短いので、通勤通学や寝る前の読書におすすめです。

  • 文庫になるのをずっと待ってました!!!

    以前のように文章が美しい!と感動することは出来なかった。
    それでもやっぱり特別だけど。

    解説の方の、詠美作品は最後の一行が怖い、というのに私も同感だけども、同じ意味でではない。
    ほのぼのしていても、最後に裏切られるんだろうなーと予感しながら読んでしまうのです。
    詠美さんの(小説の)正義が確固としたものだと分かっているから逆に予測出来てしまう。

    「にゃんにゃじじい」の始めの数ページで次郎さんが大好きになると同時に、ラストでこのほのぼの感は打ち砕かれるに違いないと思った。
    そして案の定です。

    様々な作品を集める中に、始終“ほのぼの”のみの作品が2つくらいあってもいいのではないでしょうか。
    もし詠美さんが瀬尾まいこみたいな小説を書いたら、詠美さんの作品の方が全っ然面白いだろうなぁ…読んでみたいなー。
    山田詠美の新境地!てなりますよ。
    (年取って丸くなったとも言われるでしょう)

    それにしても、こんなにビッチばかり出て来たら他の人の作品なら呆れて読むのをやめちゃうかもしれませんが、
    詠美作品だと全く何とも思いませんね、むしろこれだよこれ!て感じで 笑

    あと、詠美さんはリリー・フランキーの「東京タワー」にご立腹だったみたいですね 笑
    私もあれを読んだ時は何で流行ってるのか全然分からなかった…

    GIと遊んだ話、百年生になったら、ガラスはわれるものです が気に入りました。
    蝶々の纏足、みたいな話が2つくらいありました。

  • 微分積分
    深い孤独を覗き込んでいたら短刀で抉られるような。昼休み、生暖かい休憩室でしばし凍りついた。
    若い頃から詠美さんの短編、かっこよくて軽妙で大好きだった。これは鳩尾をサバイバルナイフでサクッとやられる痛さ。

  • 短編だからすっと読めて、でも読んだ後はちょっと後味が残るようなそんな感覚

  • 『GIと遊んだ話』でいくつも短編を書けることが凄いなと思う。
    読めば分かるけど、GI=アメリカ兵の俗称っていうのは知らなかった。常識なのかな?

    2022-67

  • 作家のあけすけな感じが出ているバラエティ豊かな短編集。途中で暴走したりするところも好み。結末も一遍通りではなく、タイトルと本の表紙がとても似合う内容です。しかしあまり感情移入できず持て余してしまう「GIと遊んだ話」が繰り返しでてくるのが残念。サクマドロップにおけるはっかのようなイメージ。
    「電信柱さん」あたりが一番印象に残った。

  •  初めの5編を読み了える。
     初めの「マービン・ゲイが死んだ日」は、若くして胃癌で亡くなった母親の遺品のメモに不可解な数行があり、それが解かれる話である。
     「電信柱さん」は、動けないが五感を持つ電信柱の独白と言う、奇妙な展開である。かつて森瑶子は、「何でも小説の主題になる」と宣って商品券を主題とする短編小説を書かされた。山田詠美の小説も熟達して、何でも主題にできる域に入ったのかも知れない。
     「催涙雨」では、アルコール中毒で入院した夫を見舞う妻が、入院患者たちと親しくなり、不能だという患者に口淫するまでになる。
     「GIと遊んだ話(一)」では、土曜日のラブホテルがどこも満杯で、不思議な古い旅館(元は遊女屋?)に明日出航するGIと、多美子が泊る。その後、多美子は捜しても捜してもその宿を見つけられない。
     「百年生になったなら」は、息子と娘、夫と姑にないがしろにされる、パート勤めの主婦が主人公である。老女の万引き事件を目撃して目覚め、100歳になったら犯罪を重ねようと決め、準備を始めたところ、異変に気付いた家族に大事にされ、翻意するに至る。素直な性格の主人公の、心の移り変わりが面白い。

     3回めの紹介です。
     以下のアドレスのブログ記事より、お読みください。
    http://sasuke0369.blogstation.jp/archives/34386146.html

     4回めの了いの紹介です。
     以下のアドレスのブログ記事より、遡ってお読みください。
    http://sasuke0369.blogstation.jp/archives/34408400.html

  • 0162
    2019/11/29読了
    ほんとに宝石箱のような短編集。話によって文体も人の性格も全然違う。GIの話はたくさん出てくるけど色んな人がいてそれぞれ面白い。
    電信柱の話好きだなあ。人以外の話を初めて読んだ。
    作者の実験を楽しめる。

  • なんかすごい話もあるな、と思ったら村上龍氏の「限りなく透明に近いブルー」になる前のタイトルからインスパイアされたお話だったりするのね。でもGIとかはさすがにちょっと、ね、もう…。

  • 短編小説は短距離走のようなもの、作者は自分だけの走り方を編み出さなくてはならない。まずはそこからか。

  • 書いたことのないものが書きたい。
    そう語るのは、作家生活25年の山田詠美。
    ちぐはぐに、散らばっていて、美しい列をなさない短編集。
    そこに、初めて出会ったかのような、瑞々しさがある。

  • 米軍基地の中のことが知れて、びっくり。

  • ほんとに Tiny stories,,,

  • 山田詠美は長編ばかり読んできたような気がする。でも、短編もよかった。著者の筆の巧みさがわかるさまざまな趣向の作品たち。

  • 本文ももちろん素敵でしたが、あとがきも素敵でした

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著者プロフィール

1959年東京都生まれ。85年「ベッドタイムアイズ」で文藝賞を受賞、作家デビュー。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、2001年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』『賢者の愛』『珠玉の短編』ほか著書多数。

「2025年 『Amy's Kitchen 山田詠美文学のレシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田詠美の作品

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