新選組秘帖 (文春文庫 な 29-9)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167567095

感想・レビュー・書評

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  • 新選組の時代小説はかなり読んだが、戊辰戦争後のことはほとんど知らなかった。
    その点から感銘を受けた。
    また読みたい。(2021.9.7)
    ※売却済み

  • 「秘帖」というだけあって、平隊士を中心に、知られざるエピソードを扱う短編小説集。

    結構硬い文で、ちょっと読みづらく、また、どちらかというと明治まで生き残った隊士のその後を描いた作品が多いので、どうしても暗くなりがちなので、ちょっと根気が要ります。
    短編集にしては、一つ一つも長くて、よく言えば読み応えがあるのですが、一気に読むには、息切れしてしまう長さです。

    でも、大げさな感じがしないし、美談を作ろうとしている感じもしないのが、好感持てます。むしろ、誠実な人間、男気のある人間、浮薄な人間、自滅する人間、色々な隊士を、淡々とありのままに描いている印象です。

    新撰組のことをあまり知らない人、興味を持っていない人には、おすすめしませんが、新撰組は好きだけど、美談ばかりではうそ臭い、と感じる人には、お勧めします。

  • 一般隊士の話で、島田さんの話から面白くなってきました。

  • 新選組の中では比較的有名でない隊士に焦点を合わせた短編集。硬質で淡々とした文章が、かえって胸に沁みる。
    一番のお気に入りは「五稜郭の夕日」。市村があまりに健気で哀れで、読んでいてそっと抱きしめたくなる。ごく短い短編だけれど、数多くの新選組小説の中でも指折りで大好き。

  • 新撰組隊士脇役達の物語 9この短編
    個々のストリ-はおもしろいのだが文章がかたく読みずらい。 
    島田魁、相馬主殿、市村鉄之助、橋本皆助など面白い。

  • ≪作品紹介≫
    幕末から明治を駆け抜けた新選組の中には、志を貫いた者もいれば、目先の利に惑わされ変節した者もいた。近藤勇の狙撃者・富山弥兵衛、討幕派との全ての戦いに奮闘した寡黙な巨漢・島田魁、謎の切腹を遂げた最後の新選組隊長・相馬主殿など、新選組隊士の光と影を新しい切り口で描いたアンソロジー。山内昌之氏との対談も収録。

  • 原田と島田それぞれの維新後が読んでいて一番面白かった。相馬の件が一番書きたかったのかわかりませんが、正直長くて飽きてしまった。

  • 加納惣三郎・松山幾之介・伊藤源助・富山弥兵衛・忠助・島田魁・市村鉄之助・橋本皆助・相馬主計
    馬丁の身で近藤・土方につき従い最後まで戦い抜いた忠助と島田魁の話が良かった。
    橋本皆助編では原田左之助が生きて妻子の元に帰りついており、馬賊伝説へとつながっている。
    島田魁編では永倉新八も登場。

  • 島田さんと鉄くんの話しが好きです。

  • 短編だと中村先生の「歴史を語る」部分が
    発揮できないのか
    意外と面白くなかった
    ふらつき愛之助のように、イイカゲンな志士
    の話が、幕末の象徴的な話でよかった

    明治維新はクーデター以外の何者でもなく
    明治の元勲は簒奪者たちですから

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著者プロフィール

中村彰彦

1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋に勤務。87年に『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。91年より執筆活動に専念し、93年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞。また2015年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。小説に『鬼官兵衛烈風録』『名君の碑』『戦国はるかなれど』『疾風に折れぬ花あり』、評伝・歴史エッセイに『保科正之』『なぜ会津は希代の雄藩になったか』など多数。

「2020年 『その日なぜ信長は本能寺に泊まっていたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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