落第のスヽメ (文春文庫 は-14-6)

  • 文藝春秋 (2000年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167570064

感想・レビュー・書評

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  • 抱腹絶倒間違いなしの一冊。
    著者は、国文学者ならではの着眼と発想で、様々な物事を読み解き、噛み砕いていく。
    中でも「屁池(平家)物語」は群を抜いて知的でユーモラス。真面目に男女の屁の違いについて考察していく著者はすごすぎる。
    読破した暁には、あなたも「落第するのも有りかも…」と思ってしまうことでしょう。

  • 2008年のオレの不幸はここから始まった。
    盲腸で入院をしたその先の机の引き出しに唯一入っていたのはこの本。
    そして気づいたら家にあった。

    死にたいw

  • 基本的に林望の著作は全部、偏屈な自閉症男の戯言with自慢に思えて大嫌いなのですが、この本に書いてあることばかりはどうにも否定できません(←何を偉そうに)。

    ああだこうだと論旨の見えにくい話がポンポン出てきますが、安直ながら結論を言えば
    「あらかじめ世間で決められたルールや尺度に従って良い子でいてもロクなモンじゃないのだ。世間がなんと言おうと、自分がこれだと思ったら誠心誠意精進して、周囲の基準から見てどれだけ落第していようとも意に介さず励め。そして必ず結果を出せ」
    ということになります。本のなかに書かれている9割の言葉は、この一見、突拍子もなく思える結論に向けて読者を説得することに費やされているに過ぎません。

    あくまで私個人の主観ですが、やっぱり男は世間一般で既に確立されてる肩書きとかブランドをやみくもに獲得しようとしたり、ヒエラルキーのピラミッドをわけもわからず上を目指して歩くようじゃ駄目だと思います。

    でも、つまんなくてもいいから安全な人生が歩きたいという人には、この本は全くもってお奨めできません。

  • 「文学史上に高く聳え立つ漱石や荷風や朔太郎や直哉というような偉人たちの落第列伝を書いた後に、私自身の落第話を書くのは、じつのところ甚だ気が引けるのであるが、それでもやっぱり書いてみたくなった」

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著者プロフィール

1949年東京生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学文学部卒業・同大学院博士課程満期退学(国文学)。東横学園女子短期大学助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社/文春文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(P・コーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で国際交流奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞受賞。『謹訳源氏物語』(全十巻、祥伝社)で毎日出版文化賞特別賞受賞、後に『(改訂新修)謹訳源氏物語』(全十巻、祥伝社文庫)。『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)、『往生の物語』(集英社新書)、『枕草子の楽しみかた』(祥伝社新書)等、古典評解書を多く執筆。学術論文、エッセイ、小説のほか、歌曲の詩作、能評論等も多数手がける。近著に『結局、人生最後に残る趣味は何か』『和歌でたどる女たちの恋心』(いずれも草思社)、『節約を楽しむ』(朝日新書)がある。

「2025年 『古往今来 忘れられた名著を味わう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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