涼しい脳味噌 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1995年6月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167573010

作品紹介・あらすじ

養老氏は有名人が大好き。山本夏彦、黒柳徹子、林真理子……。別にミーハーだからではない。あわよくば脳ミソを貰いたいのだ! 好奇心と警句に満ちた必見の“社会解剖学”。(布施英利)

感想・レビュー・書評

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  • 解剖学という、華々しい医学の最前線から少し距離を置いた学問を専門とする著者が、いわば後衛の位置から、さまざまなテーマについて論じています。

    文系・理系の壁を越える著者の博識に裏打ちされた洞察と、独特のユーモア・センスが楽しめる本です。

    しかし、虫の話がつづくところは、勘弁してほしいと思ってしまいました。

  • ●2025年8月11日、グラビティの読書の星を開いたらちょうど5分前に流れてた投稿を見つけた。

    「どんな本でも手に取ったら飛ばさずに読むのが私の数少ない自慢だったのだが、この本のゴキブリの解説についての部分だけは読むことができなかった…。」

    表紙のアンモナイトに惹かれて。作品紹介を読んで… 日本人しか例に挙げられないところが小さいなと。

  • 幽霊は脳の中に存在する。
    「見る」とは視覚から入ってきた情報を脳が処理する。
    「幽霊を見た」→実際に存在していなくても有り得るとできる。つまり、脳が視覚情報を誤認することで起こり得る。

    縁起をかつぐ
    = 「呪術的」思考(心理学的に)→主観的のみ効果がある

    臨死体験で出てくる人は「直接的」に知っている人のみ。
    男と女の関係は無限にある。結婚はそのものさしの1つ。

  • 半分ほど、読んでほうっていた。読んだ半分は、気になるところに付箋がはってある。脳とか、たぶん、その分野の人の知識や視点から。前半は、メモを起こそうと思っていたからだけれども、残り半分を読み終わって、いつの間にか、読みながら、残り半分のメモを手帳にとっていて、読み終わる頃には、それが6ページほどになった。これは、書籍について述べられていて、それが面白かったからだ。身体と心(精神なのか、認識がはいっているから)についてどう考えられてきたか、意外なことが多い。江戸時代をさかいに、日本人は身体性についてもつ感覚を大きく変えたようだ。翻訳ものの小説を読みながら、感じていた違和感て、これかなあ、と思う。挙がってた本を確認してみよう。1995年1刷、2004年16刷の本で、古く感じてもおかしくないのだが、興味のほうが勝つ。これは、本質的な問題にそれらしい答えが、未だにないからだ。すみぬりの教科書のくだりが実をいうとわたしは、こわい。

  • 難しいけど、面白い。

  • けっこう難しいことを言っている。賢い人の思考回路にはついて行けない。問題点は難解で、読みやすくない。

  • 養老先生の死生観があらわれていると思う。いつもひょうひょうとしたイメージの著者だが、いくつもの葛藤をのりこえてきたのだなあと感じる。

    九州大学:Mob

  • ゴキブリ殺しの文化論面白い!

  • さらりと読めた。

  • 女性が「対象化」される存在であると思った。だから受身である場合が多いし(望まれる?)、客体的に小説とかで描かれるのかなと。
    昔から「かおる」(動詞)・「かおり」(名詞)に、前者が男性的で後者が女性的と感じていたけど、同じものに由来してそう。
    時代や場所で変わるだろうけれどね。

    (※2010年手帳より)

  •  養老孟司先生がブレイクする以前に購入の本。
     まさか、その後、あそこまで有名になるとは…。

  • 図書館で探していた本の近くにあったのでついでに借りた。

    1990年頃に書かれたエッセイをまとめた本。
    軽い感じで読む事が出来る。

    東大、解剖学、虫の話など多岐にわたっているが、
    根底にあるのが、「自然」と言う事なのかな?

    人間は自然物だと何度も言っている。
    最初は「え!?」と感じたが、人間の技術では
    細胞1つ作れないのだからと言われると妙に納得・・・。

  • 一世風靡バカの壁 、養老孟司である。

    共感できるかどうかは別にしても、
    非常に読みやすく書かれており、
    養老孟司を嫌っていなければ、万人に勧められる。

    かく言う私も知人に勧められて、紐解いた口である。
    総評としては面白い項目もあれば、並みの項目もあり、
    全体のレベルは高いと思う。

    基本的に揺るがない人物なので、
    違う意見を持った時に受ける反発感は凄まじいが、
    それはそれとして、一意見として受け入れられる程度には、
    説得力があり、面白い。

    こういった人物の書くものに素直に納得できる己の若さの再確認にもなる。
    成熟した生き物は良かれ悪かれ頑固なものだから。

  • 養老孟司さんの本はおじいちゃんから薦められる本が多いかな。
    難しく書いてないから、読みやすい。
    高3

  • 初めて養老さんの本を読んだけど、考え方や意見に共感できたり、なるほど〜って思ったり、けっこう前の本なのに、あ〜あの人体の不思議展の標本たちはこんな前から〜そりゃそうか〜みたいになったり、とても自分の頭の中がスッキリするというか、不安なことが減るというか…うまくいえないけど私は好きです☆

  • 養老氏は現代のネクシャリストかも知れない。文科、理科の別無く広範な読書が独自の視点を形成してるのは確かだ。文科と理科、情報と自然などをひょいひょいと結びつけてくれる。

  • 受け取る側がどうあれど揺るがないというか、隔絶されているように感じる位、ドンドコ語られる。こういうのを達観というのでしょうか。<br>
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  • 読めば読むほどガッカリする

  • 未読

  • ちょっと苦手かも。妙に一般向け風なものは、向いてないのかも。普通の学術書のほうが楽しい。

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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