脳から見た世紀末 異見あり (文春文庫 よ 14-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167573041

感想・レビュー・書評

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  • 時事エッセイなんだけど、バックボーンは相変わらずの養老さん節、痛快にちょっとずらした視点で本質を見抜く。
    後半に収録されている「個性とは何か」は、養老論の核心とも言えるものがとてもコンパクトにわかりやすくまとめられていてこれだけでもこの本読む価値あり。

  • 「異見あり」3

    著者 養老孟司
    出版 文藝春秋

    p275より引用
    “私の恩師がしばしばいわれたことがある。
    教養とはなにか。
    それは人の心がわかる心のことだ、と。”

    解剖学者である著者による、
    雑誌に連載された時評等をまとめた一冊。
    ごみの問題から教育の問題まで、
    今となっては懐かしい当時のニュースや、
    忘れてはいけない事件に関する評論が、
    著者独自の視点から書かれています。

    上記の引用は、
    個性とは何かの章の中の一文。
    いつか私もこの引用文のような教養を身に付けたいと思います。
    何をすればいいかはわかりませんが、
    とりあえず読書は続けていきたいと思います。
    p168の4~6行目の文章は、
    現状を見越していたかのような意見で、
    一読の価値ありです。
    知識は自分を変える物という話が出てきますが、
    何だか全然昔から変わった気がしない私は、
    本当は何も身についていないのかと不安になります。
    少しでもいい方に変わって生きたいものです。

    ーーーーー

著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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