人は地上にあり (文春文庫 て-5-8)

  • 文藝春秋 (2002年9月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167575083

みんなの感想まとめ

多様な書籍を取り上げたエッセイは、読者に深い考察と共感を与える魅力的な作品です。著者は戦後末期の時代背景を持ちながら、現代の言葉遣いや文化に対する鋭い視点を示し、読者が抱く疑問や不安に寄り添います。特...

感想・レビュー・書評

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  • 祖父が置いていった本3冊目

    古本屋の著者が本を批評するシリーズ

    戦後末期に生まれた著者とは時代が違うけど、
    戦争もののところは感心して読めてしまった。

  • 「アイデンティティーは、主体性、独自性のことと辞典にある。
    よけいなことだが、翻訳書になぜ横文字が出てくるのだろう。
    かねがね不思議でならない。」

    そうっ!そうなのよっ!!私の場合は翻訳書ばかりではないのだけ
    れど、「コンプライアンス」とか、「プライオリティ」とか、
    「オマージュ」とか、「リスペクト」とか、「レガシー」とか、
    「ダイバーシティ」とか、「アジェンダ」とか、「リテラシー」
    とかさぁ。

    使っている人を見ると「お前、それ、全部日本語で言ってみろ」
    と突っ込みたくなるのよ。実際、ニュース番組などで政治家が口
    にしているとテレビ画面に突っ込んでいるのだが…。

    上記の文章以外に、吉本ばなな作品への評価にも共感した。著者
    の出久根達郎氏は古書店主でもあり、書籍関連のエッセイで取り
    上げられる作品はどれも好意的に紹介されているのだが、吉本
    作品にだけは著者比でかなり辛口な方だと思う。

    本書も書籍関連のエッセイである。この種のエッセイの難点は
    「読みたい本」が無限に増殖するところだ。

    ある川柳作家を取り上げた田辺聖子作品が紹介されている。この
    作品と川柳作家に興味を持つ。なんとなく調べてみる。そうする
    と、描かれている時代背景にも興味が湧いて来る。その時、日本
    以外ではどんな動きがあったのか。

    どんどん田辺作品からは離れてく。そうして、読みたい本が増えて
    行くという罠にはまる。自宅の書棚には未だ手を付けていない本が
    残されているというのに。

    文章の上手さも相まって、取り上げられている作品のどれもが
    面白そうなのがまた困る。困るなら読まなきゃいいのだが、書籍
    エッセイは定期的に無性に読みたくなるから、また困るのだ。

    そうして、私は本のアリ地獄へ落ちて行くのだ。

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著者プロフィール

出久根 達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。73年から東京・高円寺で古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。

「2024年 『本の身の上ばなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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