漫才病棟 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1996年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167578015

感想・レビュー・書評

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  • 2020.5.1読了

    たけしの自伝的小説。初版発行は1993年と言うから今から27年前、たけし46歳の時の作品ということになる。

    たまたまBOOKOFFで手に取って購入し読み始めたが、面白くて一気に読み終えてしまった。

    どうしようもないほど将来の見えない売れない漫才師のそれでも売れる夢を見て日々足掻いている状況が苛烈なエピソードを混じえて淡々と語られる。

    行間から時代の空気が立ち上がり、舞台前の臨場感にわくわくし、客席のヤジにしょんぼりする。芸人の世界の厳しさと楽しさがほんの少しわかる気になった。

  • ちょっと期待外れ…

  • 鬼海弘雄さんの
    写真集に出てくるような人たちが
    生き生きと活写される

    我々が知っている芸人さんの
    華やかな部分ではなく
    浅草の寄席に巣くっていた当時の
    芸人さんの生態が
    可笑しくも
    哀しくも
    活写されている

  • ビートたけしの私小説。なんだか文章が読みにくく感じてしまい、ようやく読了。浅草の古きよき時代が描かれていて、ノスタルジックな雰囲気になれる一冊。芸人さんの苦労は並大抵ではない。

  • 当時の浅草の芸人模様を生々と切り取った、という意味では白眉の作品だと思います。
    吹き溜まり感満載で、芸人という職業をいまみたいに「美化」することもなく「底辺」の職業としていることが、とてもハマっていい感じです。
    ビートたけしさんは、今でも「芸人」なんてもんは「底辺」の人種がやるから面白いんだ(狂気を孕んでいる面白さ)、と思っていると思います。
    いまの「お笑い芸人業界」に対するアンチテーゼみたいな読み方もできるかもしれません。(もちろん、そんな意識はこの小説にはないと思いますが)

    ただ、小説のプロット立てに工夫があればさらに読みやすくなっていたと思います。
    もし、この設定を西村賢太みたいな筆力で小説化したら、歴史的名著になっているでしょう。

  •  饐えた匂いのする浅草を、金が無くて酒が飲みたい芸人が、下を見ながら歩いている。いつか売れたいと思っていても、目の前には大した仕事もなくて、ウケもしない。そんな、うだつの上がらないという言葉がぴったりな芸人ばかり出てくる。
     物語は現在に合わせて、昔の思い出が蘇る。この思い出がどうしようもなくて面白い。youtubeで見た北野ファンクラブでの、たけしの浅草時代の犬を食べようとした話が面白くてこの本を買った。喋りとは違って、カラッとしていなくて、鬱屈とした若手を感じさせる良い文章だった。営業に行っては怒鳴られて、浅草でも怒鳴られて、読んでいるだけなのに嫌な気持ちになった。時代が違うのだろうが、多分今でも共感できる人はいるんだろうな。
     喋りでは笑わせて、小説ではどんより、映画では泣かせる。表現者としての才能が異質だ。

  • ビートたけしの自伝的芸人小説、漫才の台本が挟まっててテンポよい

  • 2018年4月20日読了

  • たけしが下積みの時代の話。貧しすぎて、酒や食事をおごってもらう。ようにして過ごしてきた日々。地方に行ってもお笑いの知名度が低くて、とても苦労した。
    生活を30歳くらいまで行っていた。
    その苦労があって今がある。芸の幅がある。師匠の話では、カラスの声の鳴きまねが面白い。新鮮。

  • たけしの小説はよくひとしって登場人物が出て来る。
    野坂昭如が褒めてたけど特に面白いとは思わなかった。文章はうまい

  • 「天才たけしのすべてがここに…」という帯はどうでしょう。。。浅草時代のまだ売れてないツービートの自伝風小説なんだろうけど。売れない芸人のリアルさが読み物として面白いかというと、どうだろうなあ、、、北野武という人物のファンで、彼のことならなんでも知りたい、という立場で読めば、すごくいい私小説だろうけど、面白い物語が読みたくて手にとるなら違うかも。夢や反骨心よりはなんか汚れたしんどさが胸に残る。芸で生きるってのは楽じゃないよね。笑いってのは、幸せに生きてるだけじゃあ生まれないもんなんだろうなあ。笑えない時間を過ごしたぶんだけ笑いを産む才は磨かれるものなのかも。そういう奥深さは迫るものがあった。芸人さんが書いた本というのは、先入観を持っちゃうから難しいな。北野さんのファンなら、お勧め。笑いたいひとには、たぶん違う。

  • @yonda4

    著者のビートたけし氏は、日本で知らない人はいない程の人物。
    そんな著者も8年間は全く漫才で売れていなかった時期があった。
    この小説は売れていなかった浅草時代の私小説。


    文章はたけし氏が語っているようなテンポの良さで軽快に綴られており、読者を飽きさせることはない。

    その日の生活をどうしようかと考えたり、芸人仲間のハチャメチャぶりが面白い。きよしさんのキャラもいい味出している。


    他の著作で「芸人なんてのは底辺なんだよ」ってあったけど…

    本当に底辺だよ!

  • 匂いを感じる

  • 普通の人では垣間みれない日常を、色々な温度で伝えてくれる文体が嬉しい。どうしても「ビートたけしの過去」といういような目線で見ちゃうので、あまり冷静には読めなかったかな。

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著者プロフィール

1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

「2022年 『浅草キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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