- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167581015
感想・レビュー・書評
-
限りなく私小説っぽいエッセイ。
かつての幻視した少年時代を思い起こし、男は今何を見るか…。
久世光彦の領域展開全開って感じだ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
怖い絵の通り、暗い話が多い。
青春時代の少し大人びた、エロスを感じる絵との出合い。
そんな中で、何とも形容しがたい青春の経験と想い出から、怖い絵の真相に迫る。
作者独自の絵に対するアプローチが、非常に独特のものであると感じる反面、何となく理解出来る部分もあった。
ただ、個人的にはテーマが青春の陰に焦点が当たり過ぎているようにも感じた。 -
モネの睡蓮を見ながら育った子とモローのサロメを見て大きくなった子とでは、その後の人生に計り知れない隔たりがある…。乱歩の「陰獣」の挿絵を描いた竹中英太郎、クノップフの「愛撫」、ベックリンの「死の島」等の“怖い絵”を横糸に紡ぎ出される世にも不思議な久世光彦版「ヰタ・セクスアリス」。(裏表紙)
-
2010/08/24
-
戦後という時代は知らないのに、その湿った匂いが鼻先に漂うような気がした
ひとり延々と独白をする語りと、絵から思い出す幼少期や思春期の怖さ=生とか性が印象的
同タイトルの絵画ガイドと同じ絵も、こちらに挙げられていた
怖さを想起する絵には、どんな共通した雰囲気があるのか -
昔ハードカバーで「怖い絵」という本を立ち読みした覚えがある。
その本の文庫版かと思ったのだけど違うらしい。
大学時代に読んだような、退廃的というか、若い男女が出てきても希望などなく破滅に向かってるようなお話ばかり。
硫酸浴びるとか怖いよ!
挿入される絵がまた不気味。
見たことある絵もあったけど。
ビアズリーのサロメは高校時代に画集みた。
曲線が綺麗だけど表情が怖いんよなぁ。。。 -
欲しい本。
この本のことは知らなかった。
気づいてたら絶対買ってたのですけど。
どうやらもう、品切れのようです。