貌孕み (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2013年9月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167584047

作品紹介・あらすじ

妻と娘と三人で暮らすマイホーム。小さな幸せを手にしたかに思えた俊男だったが、いつしか希望は失われ……。そんな時、妻の静佳の顔が変わっていることに気づく。整形を繰り返す静佳の顔は、若いころに捨てた女・あゆみにどんどん似ていくではないか――。江戸時代に国学者・平田篤胤が著した『仙界異聞』。それは幼い頃天狗に誘われ仙境で暮らした童子・天狗小僧寅吉こと嘉津間が語った話をまとめたものだった。やがて嘉津間は師に呼ばれたといって忽然と姿を消すが、15年後に再び篤胤の前に現れて、15年の間に経験した魔境の出来事を篤胤に語り始めるのだった。天狗の千里眼が抉り出す、人間たちの業の深さ。時空を超えて語られる異色の短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 総合評価で4よりの★3です。
    坂東さん=ホラーの認識が強く、星をどの分野として評価するか悩みました。
    全体的に現在、過去、未来と嘉津間の語りで繰り広げられる世界観。最初は馴染めなかったけど、馴染みだしたら面白い!!
    流石!坂東さん。
    一つ一つのストーリーは、ちょっとクセが強い内容もあるので、好き嫌いが別れてしまうのかなと思います。
    個人的には実在した“平田 篤胤”の家系を軸に登場人物が構成されているので、いつか著書を読んでみたいと思う小説でした。

  • 幼い頃天狗に誘われ仙境で暮らした童子・寅吉こと嘉津間。
    その嘉津間が15年振りに
    江戸の国学者・平田篤胤の元に現れる。
    久しぶりの再会に涙が滲む篤胤。
    このたび魔境に行っていたと聞き
    嘉津間が見た魔境の話を聞くことに、
    嘉津間が平田篤胤語った魔境の出来事7篇。

    顕世(うつしよ)、幽世(かくりよ)、仙境、魔境、
    時や国を越える嘉津間。

    最後そうゆうオチできたか!!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
    これはこれで良かった。
    ただ平田篤胤って凄い自己中、
    時代が時代だから仕方ないんだけど後妻の折瀬さんに同情。・゚・(ノД`)・゚・。

  • 現代の話と昔の話が織り交ぜられていて、楽しく読ませていただきました。
    怪談というより、人の業、因果応報という話たち。
    人の悲しみと、それでも生きていく人たち、幽世と現世の不思議な感じ。

  • 太祖陵墓
    猫女
    童翁
    鬼母神
    火札
    貌孕み
    妖魔

  • この本を買ったのは2013年10月で、著者が亡くなる前でした。
    彼女の作品はホラー、官能、旅行記など種類が豊富です。
    特に信仰や風習を題材にした物語が気に入っています。
    もう新作が読めない事を考えると残念です。
    さて本書ですが、修験者の嘉津間が文字通りの古今東西を巡る物語です。
    表題作の"貌孕み"と言うのは「何だろう?」...
    なかなか面白い設定でした。

  • 2014/11/19

  • 【天狗の千里眼が見つめる「人の世」という名の魔境】整形を繰り返すたび、むかし捨てた女の顔になっていく妻――。恐るべき人の業の深さを、これでもかとあぶりだす異色のホラー短篇集。

  • 連作ホラー短編集。

    平田篤胤の時代、この世と仙境を行き来する嘉津間が
    「魔境」で見聞きしたことを語る。
    「魔境」とは人間の業でいっぱいの現代社会のこと。

    うーん、既読感があるような...

  • 連作ホラー短編集。平田篤胤が生きる時代の人々から見た「魔境」……というのは、言うまでもなく現代社会。どこにでもあるはずの心理的な歪みが、さらに恐ろしいものに思えてしまいます。だけど「昔はよかった」のかどうか……それは謎。どの時代でも、人間の業は存在するのかも。
    お気に入りは「猫女」。この主人公の気持ちは分からないのでもない、のだけれど。こんなネガティブな感情ばかりを持ち続けて歪んでいくのは嫌だなあ。

  • あーこれ読んだことがあったなぁ。
    でも、あらすじが思い出さないなぁと思いながら、読みなおし。

  • 今回はうまさに脱帽。
    平田篤胤の「仙境異聞」と併せてどうぞ。

  • 【悲報】わー美味しそうなシュークリームってかぶりついたらクリーム2ミリしかなかった読後感

  • まぁまぁそこそこ面白かったんだけど、何でこんな設定にしないといけなかったのかが全くわからん。
    何故に平田篤胤???

    そもそも、異世界のことを語るようにして現代社会を風刺みたいのって、よくある手法だけど、かなり陳腐じゃないすか?

    ただ、平田篤胤の奥さんに関連する話は、不明にして初見だったので、ちょっと感心したし面白かったです。
    そんな風に愛されたいかどうかはちょっと疑問だがな。
    (本当にそんなに人を愛することができたのならば、ほかの人をそんなに不幸にすることができるであろうか?と思う故)

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著者プロフィール

高知県生まれ。奈良女子大学卒業後、イタリアで建築と美術を学ぶ。ライター、童話作家を経て、1996年『桜雨』で島清恋愛文学賞、同年『山妣』で直木賞、2002年『曼荼羅道』で柴田連三郎賞を受賞。著書に『死国』『狗神』『蟲』『桃色浄土』『傀儡』『ブギウギ』など多数。

「2013年 『ブギウギ 敗戦後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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