もしもソクラテスに口説かれたら ツチヤ教授の哲学ゼミ (文春文庫)
- 文藝春秋 (2011年8月4日発売)
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感想 : 20件
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784167588151
みんなの感想まとめ
人間の愛や存在について深く考察する内容が展開されており、特に「魂」と「身体」の関係を問い直すことで、愛の本質に迫ります。ソクラテスの論理を通じて、普段考えないような視点を提供し、読者に哲学的な思索を促...
感想・レビュー・書評
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とっても面白い講義
先生の反論がねっちこい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「わたしはあなたの顔も性格も嫌いですが、あなた自身を愛しています」と言われたら、どう思うだろうか。
ソクラテスはこんな論を展開した。
「人間が道具を使う時を考えればわかるように、使われる物と使う主体は別々のものである」
「人間は身体を使う。だから、人間と身体は別々のものである」
「身体を使うのは魂であるともいえる。だから、人間と魂は同じものである」
「したがって、人を真に愛するということは、魂を愛するということである」
「他の男はあなたの身体に恋しているが、それはあなたの所有物に恋しているに過ぎない」
「私はあなたの魂を愛している」
「だから、あなたを愛しているのは私だけだ」
この論理はおかしいだろうか?それはまたなぜか?ということを考えていくのがこの本の内容だ。
お茶の水女子大学の哲学の教授である土屋さんのことは、以前エッセイを読んだときに知った。
またふざけた話をするのかと思えば、ちゃんと哲学している……。
この論理がどうおかしいのかということを追求していくのは難しいため、最終的な結論は明示されない。
しかし、哲学がどういうものなのかとか、普段当たり前に考えていることに疑問の目を向けさせる良書である。
163ページと短く、専門をまだ学んでいない大学1年生向けの話で、いつもの土屋節もあるために読みやすい。
土屋教授「僕が眠っている間にブラッド・ピットと脳を入れ替えられたとする。朝起きた時、ブラッド・ピットの脳を入れられた僕は何というと思う?」
学生「「あれ、ヘンな東洋人になっちゃった」だと思います」
土屋教授「違います!「急にハンサムな東洋人の顔になった。うれしい」と英語で考えるんだよ」 -
哲学者とはこんなことを考えているらしい。
誰もが納得する回答は得られないけれど、哲学の考え方が少し分かった気がします。 -
こういう哲学的な問いを考えるのは面白いね.
「あなた自身を愛している」というソクラテスの問いのどこに問題があるか考えてみると,「あなた自身」が他人から観測し得ないことではなかろうか.
「あなたの容姿」も「あなたの性格」もすべて取り払った「あなた自身」とはいったいなんなのか.他人が観測し得ないものを評価することは不可能ではないのだろうか. -
人を愛するとはどういう事か。その人の何処を愛するのか、と言い換える事も出来る。それは、愛する人を本能で愛する事を越え、愛してない人をも人間として愛せる法則を考える事になる。あなたの愛の審級が試されているのだ。答えは具体的に出て来るものではない。愛する部分を指摘してしまうと、客観的には愛する人の一部分を見て愛している自分の浅薄さが自ずと証明される事に繋がるからだ。男は理屈を組み合わせて自分の抱いてるエロスを女に語って聴かせる。女には言葉の綾で論破される危険がある為にどんな褒め言葉にも裏があると必然的に警戒する癖が身に付いてしまっている。しかし人間の根源を何処に置くか、について深く考えていくと、人を愛する事の本質が見えてくる。愛されている事を実感する時、我々の脳裏では、どんな猜疑心も解消させる大きな愛に包まれる事に勝る喜びはない、と考えているのではないだろうか。愛を肯定する為に如何なる論理よりも強力に機能する「魂を愛すること」に関して議論が絞り出された後、最後に教授によるどんでん返しが静かに繰り出される。後は、…(秘密)。みんなも読んでみて!!
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すべらないツチヤ教授は信用できない、というテーゼ。
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2013/01/20-18:30 で?って感じ。子供向け
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釈然としない部分も出てくるかもしれないが、考え続けることが
哲学だとすると、それもよいでしょう。
ゼミの形で、わかりやすい哲学書なので、読み物として
楽しめます。 -
「私はお前の顔も性格も嫌いだが、私はお前を愛しているのだ。」かつて、ソクラテスはこう言ったらしい。こう言われて、納得できるだろうか。
この教授、これまでの本はアホなことばっかり書いていた(特に「貧相ですが、何か?」かな。ぼくは好きだけど)。今回は、結構マジメに哲学しています。哲学者って毎日こんなこと考えてるのかな。 -
哲学に興味が湧いた一冊です。
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久々の一般向け。
哲学のゼミの実録的なもので、凄く読みやすかった。
哲学の入門書的にも読めそうですが、
非常に唸ったり、非常にイラっときたり(笑)、
「正解」という「形」のないものについて論じるから、
最後の数ページの部分を読んで、
「これに1冊分(二日分の講義)をかけたのか!」て
方には不向きと思いますが、そもそも最後の数ページが
「正解」なわけでないのよねと思う方には
楽しめる内容だと思います。
自分的には前半イラっときながらも(大笑)、ツボにきたので
また読んでみたいな。 -
「私はあなたの顔も性格も嫌いですが、あなた自身を愛しています。」と言われたら嬉しいかしら?そうでもないかしら?」というソクラテスの問いに対して、魂と肉体の関係を巡りながらゼミ形式で土屋教授と生徒が議論していきます。おそらく土屋氏がソクラテス役で、「僕に絶対説得されないようにして下さい」と生徒達に指示を出してあったのでしょうか?。少々足の引っ張り合いをしている、という印象を免れませんでした。相反する考えから、相手の気持ちも論旨も汲んみつつ爽やかに結論を一緒に見つけ出していく姿勢を鑑みられるともっと素敵だったかと存じます。後一歩。それに致しましても、美青年アルキビアデス、わたくしも一目拝見しとうございました・・・///。
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哲学とは言葉をもてあそぶことか?
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実践ゼミ中継?だからか、ちょっと疑問に思う展開が多く、消化不良気味。
結論ありきのその結論に誘導するために大分無理してないかなとか。議論するなら言葉の定義しようよ、とか。 -
意外に?頭を使う本でした。これぐらいの薄さですいすい読めてよい本だと思います。
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哲学を専攻していないので、詳しい技術は難解。でも言葉と言うマジックに技術が潜むんやね。それはよう分かった。
格言信者によーく読んでもらいたい一冊。 -
『アルキビアデス』でのソクラテスの論理展開の矛盾点を筆者と学生との問答集。問答により学生や読者を矛盾点に筆者が導こうとするが難しい。広義的な修辞学が流行していた古代ギリシアの矛盾点はヴィトゲンシュタインにより導かれることになる。
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