明治タレント教授 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 74
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167598044

作品紹介・あらすじ

わが国のタレント教授のハシリとなった東京帝大教授・和田垣謙三の「どこまでまじめでどこまで冗談かわからない」面白さをはじめ、花森安治、会田雄次、長谷川泰らのちょっとイイ話が満載。また、「カギのない蔵」「五十をすぎたおばあさん」など、言葉にかんする鋭い指摘もタップリ。考えるヒントを授ける。

感想・レビュー・書評

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  • "この本の痛快さは、著者である高島さんは新聞であろうと、辞書であろうと違うと感じたものは間違っていると指摘し、自らの主張を裏付ける論理を展開するところ。「あとからひとこと」では、読者からの手紙を紹介し、自ら反省することもあれば、読者の主張は間違いで自らの考えが正しいことを論破したりもする。
    シリーズ3冊目で面白かったのは、「細君」は配偶者を表す言葉だが、なぜこの言葉が使われるようになったのかを模索したコラムや「開き直る」のスポーツ選手がコメントするときの意味と本来の言葉の意味を考察したコラム。"

  • 「ジュライ、オーガストの不思議」の話は、「今でしょ!」の林修先生がテレビ番組で、授業での持ちネタだと話していたのを覚えています。

    「位相」という言葉に対する疑義を提出した「「位相」ってなんだろね」ですが、哲学者の鷲田清一が、若い頃論文中でこの言葉を用いて、試問のときに教授の不興を買ったという思い出を語っていたのを思い出しました。

    シリーズ第3弾ですが、言葉の来歴の薀蓄だけでなく、電車の案内放送を批判した「エンドレステープを憎む」など、時評的な性格のエッセイも含まれています。

  • 再読。

    このシリーズはおりに触れて読み返そうと思っている。言葉についての考察もいいが、世の中の風潮に対する姿勢もいい。
    本書では、阿川弘之さんの話題が心に残った。日本の民主主義は「一番下のレベルに合わせて行きましょう」を大原則とするなんてくだりは、ごもっともと深くうなづくばかりでした。

    題名は、単行本発刊時の「せがれの凋落」のほうが、はるかにいいと思うけど、いかがなものでしょう。

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著者プロフィール

1937年生れ、兵庫県相生市出身。東京大学大学院修了。中国文学専攻。本書で第11回講談社エッセイ賞受賞。長年にわたり「週刊文春」で「お言葉ですが」を連載。主な著書に『中国の大盗賊・完全版』『漢字雑談』『漢字と日本語』(講談社現代新書)、『お言葉ですが』シリーズ(文春文庫、連合出版)、『水滸伝の世界』『三国志きらめく群像』『漱石の夏やすみ』『水滸伝と日本人』『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫)等がある。

「2018年 『本が好き、悪口言うのはもっと好き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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